中国華南・改善道場
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改善道場目次

中国華南地区で主に製造業の生産性改善・品質改善の現場指導を地心としたコンサル活動をしています.

日本で24年間勤務した企業を早期退職し中国の生産現場に来ました

私の使命は,
・クロスジェネレーション:年代を超えて日本のモノ造りのココロを伝える
・クロスカントリー:地域・国境を越えて日本のモノ造りのココロを伝える
・クロスカルチャー:業種・業界を超えて日本のモノ造りのココロを伝える


このブログでは現場改善のヒントを発信して行きます.


目次


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【品質保証・信頼性技術】
【原田式経営哲学】
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公開講座のお知らせ

経営を安定させる、と言うのはどういう事だとお考えですか?

経営を安定させるとは、常に変化し続ける事だと、私は考えています。
「安定」と「変化」は相反する概念の様に見えますが、環境が変化しているのに、自分だけ変化をしないと言う事はかなり危険です。

生命の進化の中で、環境の変化に適応出来なかった恐竜は絶滅しています。
環境の変化に適応出来る種だけが生き残り、進化を続けました。

企業も同様です。
つまり環境の変化に合わせて、変化を続けることができる企業が発展することができるのです。
世の中が進歩しているのに、自社だけ変化しないと言うのは「退化」です。
私たちは下りのエレスカレーターに乗って、階上に行こうとしている様なモノです。脚を止めた途端に階下に下がってしまいます。

日本は世界一の長寿企業国です。世界最古の企業は日本の金剛組です。
金剛組は、創業して1400年余りの歴史があります。
創業100年以上の企業は、2万6,144社あります。その内の141社は、江戸時代より前からあります(帝国データバンク調査)

企業の目的、経営の理念がぶれずに継続出来るからこれだけ長寿の企業が多くあるのでしょう。しかしそれだけでは、生き残れなかったはずです。
ほんの100年の間に、何度も世界的な経済危機が襲いました。更に日本は国全体が焦土と化す敗戦や、数々の天災も経験しています。

長寿企業の経営には、ぶれない目的・理念とともに、変化し続ける力があったのだと思っています。

勿論企業経営が目指すゴールは「長寿」ではありません。業績を上げ、発展し、社会から必要とされる経営を続けた結果として長寿になる訳です。

さて皆さんの会社は、ぶれない目的・理念とともに進化し続ける文化があるでしょうか?
継続的進化、継続的改善の文化を、中国と言う異文化環境の中で構築する事は大変な努力が必要だと思います。

日系企業の経営者や経営幹部の方々からお話を聞くと、現場の組長・班長、管理職の「改善力」を高めるのにご苦労されている様です。
ある香港系企業では、現場の班長は「改善」には消極的だとお考えでした。
班長は、改善により作業効率が上がると残業が減り作業員の収入が減る、と考えており、常に作業者と接している班長は、作業者に苦労をかけたくない。
と言う論理の様です。

こういう間違った論理がまかり通っていると、改善文化は根付きません。
しかし一方で、私どものお客様では改善文化が現場に定着しており、日本本社の改善事例発表会に参加し、日本のチームを差し置いて一等賞を獲得しました。
うまくいっている企業もあるのです。

考えれば、必ず方法はあります。
私どもは、現場の改善意欲と改善能力を高めるためのプログラム「改善道場」を開発しました。

今回は、改善企業文化を定着する方法として「改善道場」を提案します。
ご興味がおありの方はぜひご参加下さい。ご参加の皆様と議論する交流の時間を用意します。

テーマ:改善文化を企業文化とする
日時:12月3日(火)15:00~17:00(14:30受付開始)
   講演会 15:00~16:30
   交流会 16:30~17:00
会場:東莞市常平鎮 五月花酒店一階会議室
会場地図:http://j.map.baidu.com/ydnZf
会費:無料(事前のお申し込みが必要です)

ご希望の方には、無料の個別相談に対応いたします。

ご参加ご希望の方は,,メールにてお申し込みください.

問題解決

 別のブログに「物有本末」と言うコラムを書いた.


問題解決にも「物有本末」がある.
問題解決の結果,改善効果が発生する,これが「末」だとすれば,「本」は何だろう?

問題発見,解決課題の設定,ここいら辺に「本」がありそうだ.
真の問題を見つける,本質的解決課題を設定する,ここいらで間違いがあると,「末」としての改善効果は期待出来ない.

例えば,ある工程の作業にムダがあることに気が付いた(問題の発見).
作業方法の改善によりサイクルタイムが短く出来そうだ(解決課題の設定).

こう言う形で改善活動を進めると,改善効果は期待出来ない.

問題が真の問題かどうか?解決しなければならない課題は何か?
こう言う考察が抜けている.

本質的課題は,ある工程のサイクルタイム短縮ではなく,全工程の生産性向上のはずだ.従ってある工程のサイクルタイムが,全工程のタクトタイム以下であれば,この問題は真の問題ではない.
従って,この工程のサイクルタイムを短くすることが解決課題ではなく,この工程をなくせないか,と言うのが本質的課題となる.
作業自体はなくせなくても,工程はなくすことができるはずだ.

他の例を挙げよう.
顧客に不良品を流出させてしまい,全数出荷検査をすることにした.
こう言う考え方が「本末」を間違えていると言いたい.

真の問題は,顧客に不良品が流出したことではなく,工程内に不良がある事,その不良が工程内検査で100%捕捉出来ない事だ.
この2点に真の問題があり,ここに解決課題を設定しなければ,不良流出は必ず再現する.工程内で不良が発生し続けていれば,不良流出の可能性は残る.
そして工程内検査で不良捕捉が100%出来ていない,と言う問題にフォーカスしなければ,全数歳検査をしても,不良流出の可能性はゼロにはなっていない.

不良流出で,お客様からきつくお叱りをいただく.ここで焦って「全数再検査」などと言う再発防止対策を出してはならない.検査は何も付加価値を生まない.
ムダな作業を一生続けなけることになる.

ここで,全体を俯瞰し真の問題は何処にあるのか?本質的解決課題は何か?
冷静に考えなければならない.

問題に直面したら,焦って対応を考えるのではなく,一歩引いて高い場所から俯瞰する習慣を持っていただきたい.その際に「物有本末」と呪文を唱えていただいたら良かろう(笑)

「品質改善・経営革新セミナー」

焼け野原となった戦後の日本を,「モノ造りの日本」として復興させた立役者は,デミング博士と,現場のQCサークル活動だったと思っています.

当時の日本には,豊かさへの「渇望」と言う国民全体の高いモチベーションがあり,デミング博士が教えた品質管理,QCサークル活動に代表される第一線従業員による現場改善が,上手く機能し,あっという間にモノ造りの日本と言われるまでに成長したのです.

では中国ではどうでしょうか?改革開放政策により海外企業の資本と技術を導入し,あっという間にGDP世界第二位の「世界の工場」にのし上がりました.
圧倒的に安価で勤勉な労働力が世界中の製造業を惹き付けて来ました.
ほんの10年ほど前までは,次から次からと,出稼ぎに来る労働者は無尽蔵にあると錯覚を覚えたものです.

しかし2004年から9年間で深セン市の最低賃金は2.6倍になっています.
このまま行けば,後5,6年で最低賃金は3,000元を越えます.
中国は「世界の工場」から「世界の市場」に変化したと言われています.
既に中国は「低コスト生産国」ではなくなっています.

この様なパラダイムシフトの中で,今まで通りの仕事をしていれば生き残れるでしょうか?多くの企業は生き残る為に,更に安価な労働力を求めて転出して行きました.それで本当に生き残れるのでしょうか?
ただ単に,問題の先延ばしをしただけの様に思えます.今ある問題を解決せずに,ベトナムやミャンマーに行った所で,早晩同じ問題がのしかかって来るはずです.

では,どうすれば生き残れるのでしょうか?
「世界の工場」から「世界の市場」へのパラダイムシフトは,13億の人口を抱える中国が豊かになって行く過程で発生する,歴史的な必然です.この変化に合わせて,自分たち自身も変わって行かなければなりません.

「低コスト生産地生産」から「高消費地生産」に自らを変革して行くことが,中国でモノ造りをする意義だと思います.
その為には,組織の能力を高めなければなりません.
今回の公開講座では,QCサークルの枠組みを応用して,中国で生き残るモノ造りの戦略を提案したいと思っています.


☆★品質改善・経営革新セミナー★☆

テーマ:現場力を育成する経営管理
    ~QCサークル活動による経営改革
日時:4月18日(木)15:00~17:00(14:30受付開始)
場所:東莞市南城区鴻福路口 新城市国際酒店 15階会議室
参加費:300元(一名様)

ご参加ご希望の方は,メールにてお申し込みください.

改善道場

企業に於ける課題


企業を永続的に発展させ,利益を上げるために,企業経営者は以下の三つの任務を果たさなければなりません.

  • 顧客創造
    企業活動の原点は,顧客創造です.お客様がいなければ事業は成り立ちません.
  • 顧客提供価値の向上
    顧客満足を得ることにより,その対価としてお金をいただく.
    顧客満足を得るためには,顧客提供価値を継続的に向上しなければなりません.なぜならば顧客満足基準はどんどん上がるからです.
  • 組織力の強化
    組織力とは,従業員一人一人のパフォーマンスの総和です.
    組織力は,次の公式で表現出来ます.

    組織力=Σ(能力×情熱×cosθ)
    能力:知識ではなく,行動を起こす能力です.
    情熱:自ら仕事に取り組む熱意.
    cosθ:企業の目的,目標,理念に対する方向性です.これがバラバラだと個人の能力,情熱が高くても,組織の総和は0になってしまいます.


これらの企業に於ける課題を達成するのは,全て人です.

従って,人材の育成がもっとも重要な経営課題です.人材育成とは,研修などで知識を与える事ではありません.知識を与えそれを能力とし,能力を発揮する行動を起こさせる事です.

ほとんどの経営者はこの課題を良くご理解しておられると思います.

しかし人材育成の優先順位が低い企業では,従業員の流動率が高く,経営幹部が忙しい状態が,いつまでも続きます.


つまり人材育成により組織を次の様な状態にする事が,重要な経営課題です.
  • 企業の目的,理念の実現,目標の達成に強いコミットメントを持っている.
  • 組織内のコミュニケーションが活発.
  • 部門間の協調性が高い.
  • 問題発見能力,問題解決能力が高い.
  • 指示された仕事をこなすのではなく,自ら仕事を作り出す.

QCサークル活動によるソリューション


人材を育成し業績を上げるために,私たちはQCサークル活動を応用する事を提案しています.

知識を教えるだけの研修でなく,実際に問題発見,問題解決を実践することにより,人材と組織を鍛え上げる.私たちはこのプログラムに「改善道場」と言う名前をつけました.

つまりただ知識を教えるだけの研修ではなく,稽古を積むことにより能力を育てる.

激しいぶつかり稽古により,本物の能力と行動力を鍛える.
その結果,以下の三つの成果が得られる.
  • 改善活動による成果
  • 改善メンバーの能力,行動力向上
  • 改善ノウハウの蓄積

改善道場のすすめかた


  1. 経営者,経営幹部の方との面談(無料)
    お客様の悩みや課題を理解し,QCサークル活動導入の進め方について合意.
  2. 活動メンバーの選定
    1サークル6名前後のサークルを5,6サークル作っていただきます.
  3. 実践活動(第1ラウンド)
    講師陣(日本人,中国人の2名体制)がQCサークルの進め方を講義しながら,実際の改善活動を1テーマ実践します.(3~6ヶ月)
  4. 成果発表会
    経営者,経営幹部も参加して各サークルの成果発表会を行います.
  5. 実践活動(第2ラウンド以降)
    お客様のQCサークル活動が定着するまで,サポートさせていただきます.


お問い合わせは,電話:186-8104-5581(林)
またはE-Mail(右はじのアイコンをクリック)中国華南・改善道場-Mail

公開講座型の改善道場を募集中です.
こちらをご参照ください.
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