ターミネーター/ニュー・フェイト | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Terminator: Dark Fate
監督:ティム・ミラー
キャスト:リンダ・ハミルトン/アーノルド・シュワルツェネッガー/マッケンジー・デイヴィス
配給:パラマウント映画/20世紀フォックス
公開:2019年11月
時間:128分




今夜は,公開中の『ターミネーター/ニュー・フェイト』を紹介。『ターミネーター3』の紹介で触れたように,度々の権利の移行で迷走を続けていたシリーズだが,今年ようやく30年ぶりに,生みの親であるジェームズ・キャメロンの元に帰ってきた。自身が監督した『ターミネーター2』の“正統な続編”と語っていたJ・キャメロンだが,『アバター』の続編製作で手が回らないのか(ファンとしてはそう願いたい)製作総指揮に回り,『デッドプール』を大ヒットさせたティム・ミラー監督が手掛ける,ターミネーターシリーズ生誕35周年記念作品。

1998年のメキシコ。ターミネータT-1000との死闘を制し,スカイネットによる“審判の日”から人類を救ったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン/吹替:戸田恵子)と息子のジョン(エドワード・ファーロング)は,ビーチで束の間の休息を取っていた。 そこに,スカイネットの存在が消滅する前の未来から送り込まれたもう1体のT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れ,サラの目の前でジョンを抹殺する。

やがて,2020年の メキシコに,未来から2体の戦士が未来から送り込まれてくる。ターミネーターの製造過程で発生したサイバネティクス技術を抵抗軍が応用し,強化された女性グレース(マッケンジー・デイヴィス)と,T-1000を遥かに凌ぐ能力を持つ新型ターミネーター“REV-9(ガブリエル・ルナ)”。2体はそれぞれ,メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニー・ラモス(ナタリア・レイエス)の元へと向かう。REV-9の突然の襲撃に遭い絶体絶命の窮地を,グレースが救う。それでも執拗に迫ってくるREV-9にグレースが手を焼いていると,どこからともなく伝説の女戦士サラ・コナーが現われ,REV-9を撃退するのだった。グレースによると,ダニーの命には人類の未来がかかっているという。やがてダニー,グレースと行動を共にするサラの前に,旧型ターミネーターT-800が姿を現わすのだったが…。

ターミネーター』と『ターミネーター2』は予習,というよりシリーズの“歴史”として,ぜひ見ておいてほしい。逆に,それ以外の3作品は,混乱するので見ない方がいいかも。

で…予習しててもいきなり「そーキタか!?」って惑わせる冒頭。そう,この作品に登場するT-800/カールは『ターミネーター2』でサムズアップしながら溶鉱炉へと沈んだT-800とは別のT-800。ただし冒頭シーンのボディはボディビルダーのブレット・アザーが演じている(顔はCG合成)。

しかし,そんな惑いも冒頭だけ。いかにもティム・ミラー監督らしいスピード感と怒濤の展開は,もう最初の戸惑いを脳内で疑問にする間も与えてくれない。途中,過去作品へのいくつものオマージュにニンマリしながら,スクリーンに広がるアクションの“勢い”に押されっ放しの2時間となる。

ちなみに,『ターミネーター(Terminator)』とは「終結させる者」の意味。原題の『Dark Fate(暗い運命)』が何なのか? そして邦題の『ニュー・フェイト(New Fate「新たな運命」)』の意味とは? と考えながら観ると,更に深く味わえるだろう。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ターミネーター』(1985年)

ターミネーター2』(1991年)

ターミネーター3』(2003年)

ターミネーター4』(2009年)

ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)