キングスマン/ゴールデン・サークル | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Kingsman: The Golden Circle
監督:マシュー・ヴォーン
キャスト:コリン・ファース/ジュリアン・ムーア/タロン・エガートン
配給:20世紀フォックス
公開:2018年1月
時間:141分




ロンドン中心部のメイフェアにあるショッピング・ストリート“サヴィル・ロウ(Savile Row)”は,オーダーメイドの名門紳士服店が集中していることで有名で,日本語の「背広」という言葉の語源だという説もあるほど。そんなサヴィル・ロウにある高級テーラー“キングスマン”が,実は,どこの国にも所属しないスパイ組織の拠点で,数々の難事件やテロを解決していたという,突飛だがソソられる設定で大ヒットした前作から2年。昨年から劇場での予告編を観る度に,期待と興味が膨らんで,勢い公開初日に観に行った続編を今夜は紹介。監督は『X-MEN/フューチャー&パスト』や前作ですっかり有名監督の仲間入りをしたロンドン出身のマシュー・ヴォーン。

どの国にも属さないスパイ機関“キングスマン”のエージェントとして一人前になり,ハリー(コリン・ファース)のコードネーム“ガラハッド”を受け継いだエグジー(タロン・エガートン)。私生活では,前作でヴァレンタインの監禁から救い出したスウェーデン王女・ティルデ(ハンナ・アルストロム)と共に暮らしていた。そんなある日,“キングスマン”の拠点が,サイコパス女ポピー(ジュリアン・ムーア)率いる世界的麻薬組織“ゴールデン・サークル”の攻撃によって壊滅してしまう。残されたのはエグジーとメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)のみ。

同盟を結ぶスパイ組織“ステイツマン”の協力を得るため,アメリカへ向かう2人。表向きはバーボン・ウイスキーの蒸留所と最高級のバーボンを提供する店を経営している“ステイツマン”の地下本部で,2人は何と,死んだはずのハリーと再会を果たす。テキーラ(チャニング・テイタム),ウイスキー(ペドロ・パスカル),シャンパン(ジェフ・ブリッジス)らコテコテにアメリカン・スタイルな“ステイツマン”の面々に戸惑いながらも,“ゴールデン・サークル”の恐るべき陰謀を阻止するため,決死の戦いに臨むエグジーだったが…。

キッチリと楽しむためにも前作の予習はマスト! 前作での“階級や家柄”というサブテーマは拡大され,今回は“文化と郷愁”を漂わせながら,次々と繰り出されるおもちゃ箱のようなアクションとギミックが,観る者を夢中にさせる。

続編らしいスケール感の中で,しっかりと掘り下げられるそれぞれのキャラの内面も見事で,ヴィランにさえ感情移入させられる。“勢い”だけでない“上手さ”で魅せるキャラ達の中でも,マーリンには泣かされ,ハリーには安堵させられ,何と本人出演のエルトン・ジョンには和まされる。

共演は他に,出番は少ないが2代目(?)アーサーのマイケル・ガンボン,前作から引き続きのチャーリー(エドワード・ホルクロフト)とロキシー(ソフィ・クックソン),新キャラのジンジャー(ハル・ベリー)など。国内上映のレイティングは“PG12”と1ランク軽くなったが,マシュー・ヴォーン監督の“毒”と“切れ味”は健在♪ もちろん「クタ評」5つ星★


映画クタ評:★★★★★


右矢印「クタ評」5つ星★作品まとめ

右矢印マイケル・ガンボン作品まとめ

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右矢印ハル・ベリー作品まとめ

右矢印マーク・ストロング作品まとめ

右矢印コリン・ファース作品まとめ

右矢印タロン・エガートン作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

キングスマン』(2015年)

キングスマン/ファースト・エージェント』(2021年)