345.卒業式の教訓~ね?悪い事って それだけじゃない デショ? | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
「宮」~Love in palace~のYouTube自動再生を止めたい方は
画面右側サイドバーに貼っています 停止して下さい

きらきら初めての方は本編はじめましてから順に読み進めて読みください
お探しのページがあれば目次をお使いください→全体の目次
前のお話→344.ユンノリ~「なんで泣くんだよ 笑うとこだぞ?」げ なんだよ皆 しんみりするなよな 前話に引き続きシン目線です


春と呼ぶには早すぎる雪の残る2月半ば ソルラルが終われば 韓国は卒業シーズンとなる
今年は 去年の皇太子妃襲撃事件を教訓に 小麦粉を撒く悪しき風習に対する警戒が厳しくなった
逮捕者は進学や就職を取り消す等 各地方自治体毎に違いはあれど 確実に具体的に取り締まりが強化された
しかし これまで続いてきた高校生活最後のイベントを楽しみにしていた者達からの反発を受け 若い議員からの発案で 今年ソウル特別市では 希望する卒業生に限り指定の会場に集まって制服を脱がない事と着替えを持参する事を条件に参加できる イベントとして開催されたと報じられた

「ふんっ 馬鹿馬鹿しい」
「そうかな?良かったんじゃない?
ちゃんと後片付けをする業者にお金も動くし…ふふふ」
クッションを膝に抱いたチェギョンは 柔らかな笑みを浮かべて夜の報道番組を観ている
まあ確かに…
実際ソウル特別市では逮捕者も例年の3割に減り…この成功を受け 各地で来年からはこの取り組みを模倣しようという声も多いという
チェギョンと府夫人があんな目に遭って 隠しようも無い怒りを総理大臣にぶつけてしまった俺にとって その事実は喜ばしい事だった
でもだからと言って 去年のあの事件が容易に許せるはずもない

演劇映画科の一学年後輩ではあったが それまで面識もなかった男イム・ジュファンが 粉と金を受け取った駅のロッカー付近のCCTVに写っていた黒ずくめの男を 俺はペクイギサだと踏んで調査を進めたが…確たる証拠は得られず
恵政殿皇太后との繋がりは 掴めず仕舞いだった

「見て?みんな楽しそうじゃない
やりたい人だけ集まって ちゃんと着替えて帰るんだし こういうんだったら全然OKだよ」

TV画面の中で 制服のまま粉まみれになって笑っている卒業生達を微笑ましく見つめるチェギョンを目にすれば 俺が頑なに否定する事もないのか…と終には絆されてしまう
やれやれ
自分と自分の母親がどんな目に遭ったか忘れたってのか?

ドサリ
チェギョンの隣に身を沈め 同様にクッションを胸に抱く
俺の目には 不愉快な記憶が甦るばかりで 百歩譲ったって少しも楽しそうに映らない
「そうか?
まあ お前が不快じゃないんならいいさ」
TVに釘付けだったチェギョンが ふいに隣に座った俺を見上げる
「わぁ~ シンくんあたしの事気にして こ~んな顔してたんだ」
ってどんな顔だよ!と返そうとしたら
イキナリチェギョンの両手に頬を包まれ その唇が額に触れた

「しかめっ面しないで?あたしなら平気だから
オンマも嫁に出した娘から髪を洗って貰えるなんて思ってもみなかったって喜んでたし
ね?悪い事って それだけじゃない デショ?」
또 이런 말…ットイロンマル…/またそんなことを…
お前のポジティブ思考は 向かうところ敵なしだな



今日もありがとうございますカムサハムニダ
続きは…少し先が見通せるまでお休みさせてください
続きは未定ですが 5/16(月)ジフンssiのセンイルには何かしらUPさせて頂きますね

ということで UPしたのがコチラの短編↓10話完結です
sidestory『달빛/dalbich~Moonlight~』
『人魚姫』『吸血鬼』同様 本編とは完全に別のパラレルワールド内のお話です)

そして ギョン篇の 「“Love” make a detour」 5~8をUPしまして


 
ランキングに参加しています
にほんブログ村 ←ポチ↓ペタ お願いしますふわハート