東京都港区の中国大使館に侵入し建造物侵入容疑で現行犯逮捕された天安門事件の学生運動指導者、ウアルカイシ容疑者(42)が6日午後、釈放された。弁護人によると、今後は在宅で東京地検の捜査に応じるという。

 ウアルカイシ容疑者は89年の天安門事件後、中国当局から指名手配され、現在は台湾に亡命中。2日に来日し、3日に成田空港から中国に向かおうとして搭乗を拒否されたという。4日午後、中国大使館前で抗議活動をした際、正門前のパイプ柵(高さ約70センチ)を乗り越え敷地内に数メートル侵入し、警戒中の警察官に現行犯逮捕された。

 警視庁は6日午前、ウアルカイシ容疑者を同容疑で送検、午後3時半に留置先の東京湾岸署から釈放した。同容疑者は釈放直後に報道陣に対し、「自首という方法で帰国したいと在日中国大使館に伝えた。しかし回答は得られず、中国の領土(大使館)に侵入することを決意した」と説明。「たとえ牢屋(ろうや)の中ででも、帰国して21年間会っていない両親に会いたい」と訴えた。さらに、天安門事件の風化が進む中で、「国内外にいる民主活動家たちの心情を表したかった。中国では民主主義を求めるには対話が重要。今後もそれを求めていく」と話した。【村上尊一、工藤哲、隅俊之】

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 千葉県と千葉市は5月27日、「ちば認知症相談コールセンター」を開設した。認知症患者の家族を支援する施策の一環。

 県と市の委託事業として、社団法人「認知症の人と家族の会」の千葉県支部が受託した。電話相談には、相談経験が豊富な認知症の介護経験者などが応じる。看護師などによる面接相談も予約制で行う。

 県は既に、認知症対策として千葉県医師会と連携し、認知症サポート医を養成する研修と、かかりつけ医の認知症への対応を向上させる研修を実施。また、各市町村の地域包括支援センターで、認知症介護経験者や市町村の専門家による家族のつどいが開催されている。

 電話相談は月、火、木、土曜日の午前10時から午後4時まで。面接相談は原則金曜日。電話番号は043(238)7731


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