「明るくひょうきん」「秀才だがガリ勉じゃない」。泥だらけで遊んだ幼少期や、理想を抱いて選挙応援に明け暮れた青年時代の菅直人さん(63)を知る人たちは、庶民派の新首相を歓迎した。
 「勉強はできたが、おっちょこちょいでひょうきん」。菅さんが東京の高校に転校するまで、幼稚園から同じ学校だった山口県宇部市の自営業女性(63)は懐かしむ。
 小学6年生の時、どぶ川に落ちたが皆で泥だらけになって騒ぎ、笑っていた姿が今も印象的だ。「『イラ菅』とか言われているけど、そんなイメージはない」
 卒業アルバムに「総理大臣になりたい」と寄せ書きし、中学の生徒会役員に立候補したが落選。国政でも初当選までに3回落選しており、女性は「挫折を味わった人が大変な時代にはちょうどよい」とみる。世襲の首相が続いたこともあり、「菅さんはサラリーマンの息子。庶民の気持ちが分かるはず」と期待する。
 小学校から高校まで一緒だった同市の嘱託職員吉田優さん(64)は、野球のバットが当たってけがしたところを機敏に手当てしてくれた「菅君」の姿が忘れられない。「こんなに立派になるとは思わなかった」としみじみ振り返り、「難儀な時期だけど、国民の目線で頑張って」と励ました。 

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