情報はキャッチ&リリース | A Day In The Boy's Life

A Day In The Boy's Life

とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

私が入社した当時、私自身プログラマとしての技能が大幅にかけていたため、情報を日々ネットから集めていました。

技術本もそれほど充実してませんでしたし、そういった本が売られているところがかなり限定されていたので、上司もネットから調べる事を理解していてくれました。


その上司曰く、

「ネットから情報を調べて役に立ったのであれば、自分が成長した分をネットに返してあげればよい」


この言葉は、今でも自分の中で大切にしている言葉です。

誰かの情報が自分の中で消化できれば、その情報は新たな展開を迎えるでしょう。

それは、その情報の成長と言う変化かもしれませんし、新しい解釈かもしれません。

しかし、その受取った情報を自分の中で消化して、新たにリリースしてあげれば、その情報がさらに誰かによって消化される事になります。


そのスパイラルによって情報は、あるときには肉付けされ、あるときは冗長を取り払われて、またあるときはまったく別の展開へと進んでいきます。

そうしてどんどんと変わり行く情報が誰かによって受け止められていくわけです。


私が入社当時に悩んでいた技術的な問題を解決する情報はほとんどなく、ネットにあるものは貴重な存在でしたが、情報があふれ出している現在にとってもさほど状況は変わっていません。

それは、誰かが解決した環境と、今自分が悩んでいる環境は必ずしもイコールでは無いからです。

自分が今悩んでいる状況にあり、見つけた情報だけでは解決できなかったが、それに2つ、3つ手をくわえてやってみるとうまくいった。そんな経験は多くのエンジニアは持っていると思います。

それこそが情報に肉付けすると言う行為になります。

例えかなりマイナーな情報でも、ネットに放流しておくといつか、それを必要とする人の役に立つことになるはずです。


実際に、ネットの世界はそうして情報があちら側に溜め込まれていっています。

そもそも、そこには無かった新しい情報が発信されるなんて、1日のうちでネットに放流される情報の中でほんの一部です。

多くは、何らかのメディアによって報じられた情報を個人が受取って、手を加えてまた放流されていく。

その繰り返しが主になっています。

ネットが無かった時代では、メディアで報じられる情報をキャッチするしか手段がありませんでした。

リリースしようにも狭い範囲のコミュニティの中でしか方法がありません。

キャッチする事が主だった情報一方通行時代から、リリースが主の情報拡散時代となっています。


リリースされたその情報は、前述したように様々な変化を迎えるはずです。

それは、自分のリリースした情報が誰かの役に立つ事の喜びを、誰かの手によって変化していく事を見る喜びを、そして、その変化した情報を再びキャッチして自分が成長できる喜びを与えてくれるものだと感じます。