新入社員回顧録 続編
ここにも書いたように、私が勤める情報システム部門の新人研修の登竜門のような位置づけのPC組み立て作業が今年の入社者に対しても始まりました。
IT系の大学を出たわけでもなく、むしろそちらは疎い感じの子だったのでもちろんPCの組み立てなど初めての事だったのでしょう。
唐突にエルダーである先輩社員に質問をしました。
「PCにメモリは何故必要なのですか?」
先輩社員も突拍子も無い質問に少し戸惑ったのでしょう。
しかし、矢継ぎ早に質問がされます。
「メモリは何故揮発性なんですか?」
「PCの構造においてメモリとHDDを分けている理由はなんですか?」
少し焦り気味の先輩社員を横目で見ながらなんと答えるかと待っているとあまりにも予想をしていなかった質問だったのか「そういうもんなんだよ」とおよそ情報システム部門の社員として長年勤務していたとは思えない回答をしていました。
ただ、分かる事は分かります。
自分も、数年前に後輩が入ってきた際にあまりにも予想外の質問をされたため答えるのに苦労したり、物凄く漠然とした答えしか返せなかった経験がありますから。
どんなにITに精通した人間でも、根本を辿ればこうした一つ一つの小さな疑問から始まっているはずです。
しかし、勤務していく中でそれらの知識は(基礎の基礎にはなるのですが)忘れていってしまい、何時しか疑問にも感じなくなります。
でも、こうした疑問を新入社員が持つことは当たり前で、むしろそういった疑問をどんどんと持ち、調べたり質問をしたりするべきです。
ただ、そうした疑問と言うものはやはり忘れて欲しくありません。
自分が数年働き後輩ができた時に、その子が持つ疑問は自分がその時に持った疑問とニアリーイコールになるでしょうから。
そういった時のために、「新人メモ 」でも書いたように日々の疑問と言うものをまとめておいて欲しいと感じます。