新入社員回顧録 | A Day In The Boy's Life

A Day In The Boy's Life

とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

この春も多くの学生が社会人としての第一歩を踏み出した事と思います。

私が入社した時は、ちょうど今の情報システム部門の立ち上げの時と重なり多くの同期が配属されました。

初めて出社し通された部屋は、今思えばあれをタコ部屋というのかと言うほどこじんまりとした部屋で2人の若い上司が迎えてくれました。


私自身は、何かその部屋が大学の研究室のようで親近感をもったのですが同じく配属された同僚は「いったいここで何をするんだ???」とドラマなどで膨らんだされた自分のイメージが一瞬で崩れ去りしばし途方にくれたそうです。


同期は大きく二つのグループに分けられ社内の研修を受けました。

一つがSEを育てるためのプログラミングを中心とする研修。

もう一つが、社内のインフラ管理を行うためのOJTと言う名の実戦投入です。

お互い離れ離れで研修を行ったため、お互いが「自分たちは見捨てられたんだ」と疑心暗鬼になっていました。

いづれの研修においても、最終試験と言うような扱いでPCの組み立てをさせられました。

(これは今でも情報システム部に配属される新人の登竜門的な扱いになっています)


ソフトウェア開発をするにしてもインフラの面倒を見るにしても、その基盤となるハードウェアを知らなければ業務が成り立たないと言うのが上司の意見です。

私自身がPCの組み立てをしたのは、このときが最初です(そして最後です・・・)


今思えば、自分たちのPCを確保するために会社の廃棄場所に行かせまだ使えるPCパーツをかき集めて組み立てさせたり、LANケーブルを自分たちで作らせたり、はちゃめちゃな研修だったように思えますが、そのように技術者として必要な知識を誰かから教わるわけでもなく、自分たちで一つ一つ理解できる時間を持たせてくれた事はとても役に立ったと思います。

(ハードウェアの知識を持たなかった私は、同僚にグラフィックカードを持っていかれしばらくCUIでPCを利用する羽目になりましたが)


これは、情報システム部という社内向けのエンジニアの教育だからこそできる方法かもしれませんが、私も含めあまりITに精通していない(または興味も持っていなかった)人間に技術とは何か、その面白さを認識させる良い機会だと思いました。


今年も情報システム部門に新人が配属されます。

その人にも是非、そのような多少はちゃめちゃでも自分から技術の面白さと言うものを体感できる良い研修ができるようにサポートしていきたいと思っています。