私の家の近くには全然売っていないので、これまでに買う機会がなかったのですが。
テヘランでも中心部や南部に行くと、
こういう鶏の丸焼きを売っているのをよく見かけます。
日本で丸鶏を買うにはかなり値が張りますが、
テヘランでは大体1つ、12万リアル(約400円)ほどで買えます。
クリスマスにでも買おうかと思いつつ、機会を逃してきたのですが。
ある時ふと、よく行くスーパーの精肉売り場で、
丸鶏(↓右上)が目に入りました。
外側はサフランで色付けされていて、コショウがかかっているように見えます。
聞けば、「味がつけてあるよ」とのこと。
オーブンで焼くだけなら簡単だし、
大体一つ14万リアル(約467円)だというので、買ってみることにしました。
街中の丸鶏よりは少し小さめです。
グラム売りで、私が買ったものは約13万リアルでした。
何度か時間を調整しながら焼いてみると…
鶏の脂とともに、なんだか黒い液体が外に出てきています。
中央で半分にしてみると…
中に、黒いソースが詰まってる!!!
食べてみるとこれ、「ざくろとくるみのカレー」で書いた、
フェセンジューンと同じ味がします。
もちろんカレーよりかは水分が少ないですが、
くるみの食感もあるし、ザクロソースの酸味と甘味、お肉が進む、進む!!
部位で違う肉の食感を楽しんでいるうちに、どんどん残りの塊が小さくなっていきます。
フェセンジューンはくるみをたっぷり使うので、
油は使いませんが、くるみから出た油がたくさん浮いてます。
最初に出てきていた脂も、鶏のものだけでなく、くるみのものもあったかも^^
そういえば以前、「我が家のシャベ・ヤルダー。」でご紹介したおよばれの際、
丸鶏を使ったフェセンジューンを食べましたが。
その応用といった感じです。
この料理を作るのはなかなかに大変ですが、
今回の味付けした丸鶏なら、簡単に近い味に再現できます^^
このフェセンジューン詰め丸鶏、
一般的に流通しているものなのかと思いきや、
当該スーパーのオリジナル商品なんだそう!
私が住む地域には、イラン人だけでなく、外国人も多いです。
欧米の人には日本人よりも馴染みのある丸鶏、
イラン流の味付けに、
初めて買う人は皆、切ったときに驚きの声を上げていることと思います^^