我が家のシャベ・ヤルダー。 | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。


昨晩は、「シャベ・ヤルダー」(ペルシャ語で冬至の夜)でした。
暦の上ではもう?やっと?、冬を迎えます。


シャベ・ヤルダーには、
ザクロやスイカ、ナッツなどを食べながら
家族や友人で集まっては語り合うのが、イラン人の習わしです。





その数日前から、街はシャベ・ヤルダーの準備に入ります。

いつものスーパーの青果売り場にも続々と、細長いウリのような見た目のスイカが入荷。
一番上の棚に積まれていきます。

カスピ海のほうから入ったというこのスイカ、
これまでにあまり見ない皮の色だったので、赤いんだよね?と確認すると、






こちらの店員さんたちが、「中は真っ赤だよ!」。

同じスイカが、街中でトラック売りされているのも見かけました。





またナッツ屋(スーパーでも)では、シャベ・ヤルダー仕様のミックスナッツが売られます。
これは、タジリッシュバザールの専門店の、レジ脇にて。

くるみにピスタチオにカシューナッツにアーモンドにひよこ豆のナッツにマカダミアナッツ、
干し果物も、レーズン2種に桑の実、杏にイチジクなど、あらゆるものが入ってます。

これに、右(↑)のほうの白いういろうのようなお菓子も加わります。
    (→「ノウルーズ準備「タジリッシュ・バザール編]」にも載せた、バスログです)





たいがとりゅうの通う幼稚園でも、このセットにシャベ・ヤルダーの飾り付けをして
写真撮影をしたほか、







こんなザクロを作ってきたり、






シャベ・ヤルダーの食べ物詰め合わせをもらってきました。
スイカにザクロにビーツ、ナッツやドライフルーツのほか、クッキーが入ってました。




今年のシャベ・ヤルダーは日曜の夜でしたが、
イスラム暦では同日は、エマーム・レザの殉教日という、
哀悼の意を示すべき日でもあります。


なので、明るい行事であるシャベ・ヤルダーの集まりは
代わりに、その前日の土曜もしくは
前々日の金曜(日本で言う日曜にあたる休日)の夜に行った人たちも多かったようです。





我が家も金曜の晩、
イラン人の友人宅におよばれに行ってきました!



ザクロにスイカにミックスナッツに、ケーキにフルーツ!
素敵に飾られてます^^






スイカは、友人女性がくり抜いて顔を作ってくれたんだそう!



ナッツにケーキ、フルーツにチャイを頂いてまったりしてから、ご飯です!




まずはスープ。
「スーペ・ジョウ」、トマト味の大麦のスープです。
野菜やチキンも入っていました。

美味しさが染みわたるーーー。

右(↑)の方のサラダは、コールスロー。
キャベツ以外に、コーンや人参、グリーンピース、刻んだディルなどが入っていました。





料理上手の友人が腕によりをかけていろいろと用意してくれ、
嬉しすぎる、美味しすぎる!!







この日一番びっくりしたのは、メインの丸鶏!
「ラヴァンギー」という、イラン北西部のトルコ系の人が多く住む地方の料理です。

味は、フェセンジューンという
ミキサーにかけたくるみやザクロソースで作るカレーに似ていて、
        (→「ざくろとくるみのカレー」ご参照ください)
鶏肉の入ったフェセンジューンは何度も食べたことがあったのですが。

丸鶏のこんな料理は初めて!!




友人宅では酸味を好まないため、ザクロソースではなくて
アズギールという果物(→「アズギール」に書きました)のソースを使っているとのこと、

そんなソースがあるということも知りませんでしたが、これ、
確かにザクロのような酸味がない分、まろやかで、より食べやすいです。


フェセンジューンのようなカレーではなくて、鶏肉がメインの料理なので、
水分は少なめで作ってあるんだそうです。




鶏を半分に切った中にも、なめらかにしたくるみ感満載のソースが、ぎっしり!

美味しい、美味しい、美味しい!!




ご飯ものは、ルービヤー・ポロウ(いんげんのピラフ)。





それを作る際にじゃが芋を敷いて作ったおこげがまた、
バリッバリで香ばしくって、美味しい!!

人気で、すぐになくなりました。




白米もおしゃれ!

大きなスプーンを入れると、バリっと幸福感を掻き立てる音を立てて、おこげが崩れます。

周りにはサフランライスが盛られています。
たいがは4回ほどおかわりして、モリモリ食べました。





デザートは手作りで、これまたザクロ味!

ぷるんぷるんのザクロのゼリー(↑赤い上部)に、
ハーメという生クリームを使った
ババロアをもっとネチッとさせた食感の層(↑白い部分)、




その中には…


生のザクロがそのまま入っていました。

ザクロ自体そんなに食べる機会のない日本人としては、新しい!!

ザクロに馴染みの無かった私も、イランに来てから開眼、
最近はほぼ毎日、種までボリボリと食べています^^




夫ともども、はちきれそうにお腹いっぱいになりました。
本当に、ごちそうさまでした!!





その後も、スイカやザクロ、ナッツを食べながらまったり、
イラン人っぽいシャベ・ヤルダーを満喫できました^^



りゅうがフォークを刺しまくったスイカは、私が頂きました(- -)







ザクロには、「ゴルパル」という、塩や花びらの粉などが混ざったスパイスをかけて。

甘みが増し、いつもと違った香りの楽しめるデザートとなりました^^






たいがは、ベッドでお友達と跳ねまくってメガネで顔をぶつけて泣き、
懲りずにメガネを外して、りゅうも一緒に、跳ねまくり!

子どもたちも楽しそうで、何よりでした。




それが金曜のこと、

土曜には、
幼稚園からまたザクロやお菓子(ザクロの手作り箱^^)、カードをもらってきたほか、






たいがのクラスでは、スイカやザクロ、紅葉した木?の切り絵を作ったみたいです。


日曜は、子どもたちと家でまったり。
最近子どもたちも咳をするし、私もなぜか蕁麻疹発症、
周りも風邪気味なので、ゆっくり過ごしました。




クリスマスは大々的に祝わないイランですが、
同じ時期のシャベ・ヤルダーは、イラン人にとても大切にされている印象でした^^