長崎ぶらぶら節[下巻] 軍艦島上陸! | *Yippee!* ~いっぴー的ナニワにっき

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大阪を中心に全国各地を旅して遊んで食べまくる日記 with 10年連れ添った相方M崎氏♪ たまにインド・パキスタンの話や妊活の話もしてます。

【長崎・別府ぶらぶら紀行 目次】
○上巻:ほっこりペンギン編
○中巻:日本三大何ちゃら編
●下巻:無人の軍艦島編
別府・地獄めぐり編
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ペンギン長崎散策 を楽しんだ次の日は、
昼過ぎのかもめで別府に移動予定。

その時間までの午前中、
さぁ、何しよ??
うーむむむ。。


さんざん悩んだのですが、
M崎氏が面白いツアーを探して
予約をしてくれてました!

その名も
「軍艦島上陸クルーズ」
おぉー・・何か強そうな感じあせる


でも、最初は、

「えぇー、どうせ戦艦ヤマトとか
そういう類のでっかい船とかが見れる、
男の人が好きそうな感じのやつでしょDASH!

って思ってました。
名前だけで。


まぁ、私も昨日は
ペンギンに付き合ってもらったし、
ここは私も付き合ってあげないとね、、
的な?そういうノリでした。正直。

しかし、今となっては、


そんなハンパな気持ちで
すみませんでした。


って思ってます。ホントにね。
めちゃめちゃ奥の深いところでしたキラキラ

(⇒軍艦島の奥深さはコチラから


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まずは船に
乗り込みます。

長崎駅から程近い、
長崎港ターミナル。

マルベージャ1号
っていう船です。


2階デッキの進行方向右側の席ゲット!
(コレが後に功を奏します。)


朝9時、出航~船



電車は酔うくせに
船酔いはしないいっぴーさん。

直射日光で体力を消耗しないよう、
日傘片手に長崎クルージング晴れ


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女神大橋。

外国籍の
大型客船が
長崎港に
入ってこれるよう
作ってあるので、
橋の高さが
めっちゃ高い!

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伊王島。

長崎屈指の
リゾート地として
有名な島。
リゾート地っぽい
建物がちらほら
見えますね。

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高島。

伊王島のお隣りの島。
この大きな風力発電で
島全体の電力が
まかなえるらしい。
風の力すごい!


とまぁ、クルーズの見どころ全てが
ベストポジション!
軍艦島クルーズの際は、
ぜひとも進行方向右側の席でね!




そんなこんなでゆ~ったり
1時間かけて長崎の海を
クルージングしてました。

海もおだやかで、お天気もよくって晴れ
高島の風力発電機、
かっちょよかったなー。

なんて、ぼんやりと
長崎の島々を楽しみつつキラキラ



と、そこへ。

あ、また島が見えてきた。


今度は中ノ島だって。
ちっさい島やなぁ。
大阪の中之島とおんなじ名前やぁークローバー

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そんなちっちゃな
かわいい中ノ島の
左後方。

ぎ、ぎゃあ~!
何じゃアレ!?



船が進むにつれて、
その要塞のような姿の"アレ"は、
徐々に大きくなってきた。

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ここまで見てきた
島々とは一線を画す、
かなり異様で
おどろおどろしい姿。

海の上を漂流する
幽霊船にも見えます。


そう、これこそがまさに、
軍艦島」!



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船に乗ってた
他のお客さんたちも
「うわー」「すごい!」
と歓声をあげて
写真ばっしばし撮りまくり。

皆そろって大興奮DASH!


本当に、見れば見るほど、めちゃ不思議な島!
島やのに、遠目から見るとまったく島っぽくない!


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島を囲むコンクリート塀と
高層アパートの密集するその外観が
軍艦「とさ」に似ていたことが、
「軍艦島」と呼ばれるゆえん。


実際の島の名前は、「端島(はしま)」。
1810年頃にこの島で石炭が発見され、
100年あまり、炭鉱の島として
稼動していました。

炭坑で働く人々とその家族が、
この小さい島にどんどん移り住んでいき、
最盛期の20世紀初頭頃には、
6300人もの人々がここに住んでたそうです。
(当時の東京の人口密度の9倍!ぎゅうぎゅう!)


戦後は、石炭需要の減少にともない、
1974年に閉山、無人島になりました。

それから数十年、眠りについていた
この端島ですが、ここ最近は
近代産業遺産として、注目を集めているのです。


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いよいよ端島上陸。

天候や海の
状態によっては
上陸できないことも
あるらしいですよ。


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上陸前にもらった
この名札の色で、
班ごとにわかれて
島内を見学します。


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ココは一体どこ??って感じの光景。

昨日の「耳をすませば」 に続き、
またもやジブリの「天空の城ラピュタ」を
思い出してみる音譜



この軍艦島は、閉山からずーっと、
40年近くもほったらかしになっていた島。

建物は全くメンテナンスもしておらず、
いつ崩れたり倒れたりするかも
わからないので、上陸できる場所はごく一部。

(それ以外の区域に入ることは条例で禁じられてます)


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主力坑だった
第二堅坑の坑口へ
続く桟橋の跡。

階段を登って、
桟橋から昇降機に
乗って、地下深くまで
降りて行きます。

(ま、昇降機はもちろんもうないけどね)


第二堅坑の深さは、地下600m。
そこからさらに海面下1kmも掘り下げて、
気温30度・湿度95%の中で
石炭を採掘していたそう。

ひぇ~!
めちゃめちゃ過酷な現場!

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総合事務所。
赤レンガがキレイ。
いわゆる会社の
「総務」的なとこ?



共同の大浴場もあったそうです。
仕事を終えた鉱員の石炭汚れのせいで、
お湯は常に真っ黒だったとか。

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島中央の
いちばん高台にある
高級職員用の
3号棟アパート。

各部屋にお風呂も
ついていて、
けっこう贅沢な
暮らしぶりだったみたい。


端島は、その場所柄、
台風や高波の影響を
モロに受けるところだったので、
いざというときのために困らないよう、
特に重要な職に就いている人の
お家は、こういうエエとこにあったらしいキラキラ

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プール。
これは2代目。

1代目は、後述の
小中学校の前にあったそう。
台風で壊れちゃったらしい。


水は海水をはってた
とのこと。

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貯炭ベルトコンベアー
(橋げたのみ)。

精製された石炭を
貯炭場へと運ぶのに
使っていたようです。
なんか、ギリシャの遺跡っぽい。


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30・31号棟アパート。

鉱員用の住宅です。
左の31号棟には、
地下に共同浴場があり、
1階には郵便局や
散髪屋なども。

30号棟にもお店が
入ってたそうです。


見たところ普通な感じの
このアパートは、何と、日本最古の
7階建て鉄筋コンクリート造高層アパート!


現代には、もちろんこれより
もっとすごいマンションもあるから、
そういう意味では特筆すべき物ではないけど、
大正5年でコレが建っていたことを考えると、
感心せずにはいられませんDASH!



以下は、立入禁止エリアにあったので
ちゃんと見学はできなかったけど、
船から見えた建物たち↓

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いちばん左の、森の上あたりに
ぎりぎり見えてるのが、端島神社。

毎年4月3日に山神祭という祭りが
行われてたらしい。
現在は祠のみ残ってます。


その隣の7階建ての長い建物は、
端島小中学校。
1~4階が小学校、
5階から上は中学校。
超マンモス校!


写真のちょうど中央は、
65号棟アパート。

これまた大きな建物ですが、
これも鉱員のアパート。
屋上に幼稚園なんかもあったそうです。


その横は、端島病院と隔離病棟。
ここが島のいちばん端っこになります。


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ところせましと並ぶ
鉱員用アパート。

各棟は渡り廊下で
全部つながっていて、
外に出ずして
建物間の移動が
出来ちゃうのです。



いやー、すごいインパクトでした!!


何十年と建物に手入れをしてないから、
こんなにもオンボロになってしまってるけど、

19~20世紀初頭だった当時からしたら、
あれだけ高層の建物が
あんな小さな島にバンバン建ってる様は、
すごい未来的で、先駆的存在だったろうな。

ココには書ききれないけど、
細部のあらゆる1つ1つのものにも
圧倒されてしまい、この島の
並々ならぬ存在感をひしひしと感じました!



見学終了後、船に乗り込み出発。
行きのルートをそのまま戻ります。


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改めて船から端島を見てみると、
いやー、やっぱりコレは普通じゃない。

現実にこんな島、ありえん!
コレは夢か?うつつか??



この感じは、実際行ってもらわないと
ちゃんと伝わらんと思うビックリマーク



端島は、ユネスコの今年の
世界遺産暫定リストにも掲載されてます。
(「九州・山口の近代化産業遺産群」
 の中の1つとして)


もし今後、世界遺産に認定されたら、
果たして、この端島をどう維持していくのか?


世界遺産になれば、
確実に観光客は増えるから、
安全の確保と整備の必要がある。

でも、この現状の壊れている建物に
メンテナンスを加えてしまっては、
島のもつ良さが失われることも懸念されるし。。


はてさて、、難しいですねバッド(下向き矢印)



とにもかくにも、
世界遺産になる前の、
まだ人がそれほど多くない今、
見に来ることが出来たというのは
かなり良かったかも。


ホンマに、ものすごく貴重な体験でしたぴかぴか(新しい)



⇒まだまだ続く!(別府温泉編へ)






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