長崎ぶらぶら節[中巻] 日本三大何ちゃら

【長崎・別府ぶらぶら紀行目次】
○上巻：ほっこりペンギン編
●中巻：日本三大何ちゃら編
○下巻：無人の軍艦島編
○別府・地獄めぐり編
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さて、ペンギンをたんまり堪能した後は

…した後は、、

…あれ？

長崎での目的、これで終了ですか？？

そういや、長崎の観光地ってどこなんやろ？

ま、まぁまぁ、明日のお昼の出発時間まで
何もしないわけにはいきませんので、
長崎市内をぶぅらり散策しましょかね。

まず、長崎の名物といえば？

　カステラ！

　ちゃんぽん！

　中華街！

　坂道！

　夜景！

じゃ、これ全部、体験しちゃいましょ

長崎市内には
路面電車が走ってます。

路面電車になじみのない私。
何かすごく新鮮でした

長崎市民の生活に
密着してる感じ。

路面電車のおかげで、どこに行くにもラクチン

大阪の地下鉄みたいなもんかなぁ。
今晩のホテルも路面電車の駅から近いし。

まずは長崎名物を達成

カステラを買いに福砂屋本店 へ！
長崎駅前とか、大阪にも支店あるけど、
やっぱ本店が一番おいしいらしい！

福砂屋といえば、長崎カステラの老舗。
1624年創業！えっと、鎖国の直前ぐらいですかね。

たまご色の生地がふんわ～りしてて、甘くて、
カステラの下がザラメ糖で、ジャリっとしてて…

ん～～もううますぎ！！！

自分で食べる用、会社で配る用、
それとちょうど母の日だったので、
M崎家といっぴー家、両方のお母さんに送りました。
どちらも喜んでもらえましたよ。よかった

福砂屋本店は、歓楽街を通り抜けたとこにあるので、
お着物をお召しになったママさん風のかたもチラホラ。

というのも、昔この辺は「丸山遊郭」という花街として
大変賑わったところだそうです。
東京の「吉原」、京都の「島原」と並ぶ
日本三大遊郭の1つだったんですって

かの有名な文学者、井原西鶴も
「長崎に丸山といふところなくば、上方の金銀無事に帰宅すべし」
と自らの著作にも記したほど。

↑の意味は…
「長崎に丸山がなかったら、おエライさんも
　金を使うことなく家に帰ったろうにね」だって。

なかにし礼の「長崎ぶらぶら節」の舞台にもなってます。

あんまりブログでは書きませんが、
実は"元遊郭"に興味津々ないっぴーさん。
ここは元何ちゃら遊郭、とか言われたら、
めっちゃ調べつくして見てしまいます

だから、長崎散策するにあたって調べ物してるときに
この丸山遊郭を発見して、コレは行かなきゃ！と。
普通なら中華街とかグラバー園なんかが
ベタなルートなのかもしれないけどね。

さて、路面電車の思案橋駅降りて
すぐにあるのが、「思案橋」の欄干。
市電が走っている道は、元は川で、
そこに思案橋がかかってたそうです。

この橋を渡ると、そこは花街。
橋の上で、男たちは
「行こか、戻ろか」と
思案していたんですって。

次は、「思切橋」。
これまた欄干のみです。

思案橋で思案した後、
この思切橋まで来たら、
よしと決意を決めて
意気揚々と花街に
向かったのだとか。

で、この柳が「見返り柳」。
ちょうど福砂屋のななめ向かいです。

花街で遊んだ男たちは、
あまりの楽しさに帰るのを惜しみ、
丸山遊女への未練たっぷりに
この柳の下で振り返ったらしい。
そんなに楽しかったのかー

史跡料亭花月 。

遊女屋引田屋の中に作られた茶屋。
引田屋廃業後もその庭園や建物は
そのまま引き継いで営業しています。

前述の「長崎ぶらぶら節」の舞台として、
はたまた、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」にも
何回も登場する有名な料亭です。
料亭内には竜馬がつけたという刀の傷跡もあるらしい！

そのお隣りに、長崎検番 。
検番は、芸者事務所の「置屋」を
取り締まっている事務所のことです。

この建物は、
昔は遊女屋の松月楼でした。

現在は、多くの芸妓さんが
所属しておられます。
（今は遊女さんじゃないよねきっと）

←かつて遊郭だったことを
彷彿とさせる街並み。

趣きがあって
しっとりした雰囲気。

私の個人的な研究結果では（笑）、
元遊郭の建物というのは、
2階部分に欄干のある出窓があるおうち。
窓辺に遊女が座り、顔見世をしていたのですね。

次は、梅園身代天満宮。

突然槍で襲われた安田治右衛門。
にもかかわらず、彼は無傷！
すると庭に血を流した天神様が…。

その天神様を「身代天神」と呼んで
祀ったのがこの神社の始まり。

この神社は、名前のとおり
身代わりとなってくれる縁起物がたくさんあります。

歯痛狛犬。

歯の痛い人が、
この狛犬さんのお口に
水あめを入れると
痛みが消えるそうです。

く、口の中が壮絶なことに…

ぼけ封じ撫で牛。

しつこいくらいに撫でておきました。
これで物忘れしなくなるかしら。

学問の神、菅原道真を祀る
天満宮なだけあって、
この「天満宮」の文字をなぞると
字が上手になるそうです。
うまくなりますように…

梅塚。
丸山遊女や芸者たちは、
生活に困らないようにと願って、
梅の種を天神様の身代わりとして、
ここに持ってきたそうです。

そういや、梅の種のこと「天神さん」って言うよね。

いやー、遊郭跡って素敵やなぁー

何か趣きがあって、当時の情景が浮かぶよう

来てよかったわ

行き当たりばったりでぶぅらぶらし、
長崎新地中華街 までやってきました。
一応ベタなとこも行っておきます。

長崎名物達成！

横浜中華街、
神戸の元町中華街に並ぶ
日本三大中華街の
1つなんですって！

しかし、ありゃ、、
日本三大、のわりには
結構閑散としてるのね。。

元町には行ったことあるけど、
エライ違いでっせ。
端から端まであっという間で、
「あれ、もう終わり？」って感じ。

ちょっと買い食い。
角煮まんじゅうと豚まん。
豚まんはミニサイズで、
もう1個おまけしてもろた

ブログに載せる写真を撮ってたら
「おまけするから宣伝しといてね！」
とオバチャンに言われた。

ごめんオバチャン…
店の名前忘れちゃったや…

次は、路面電車に乗ってグラバー園！
石橋駅降りて、住宅地の中を歩いていくと、
急にこんな↓とこに出てきます。

グラバースカイロードといいます。
山に向かって伸びるエレベーター。

周辺の住宅街とは似つかわしくない
妙にサイバーな雰囲気。

ななめに動くエレベーターに乗って上がって行けば行くほど、
だんだんと異様な景色に。
下に広がる住宅街と、近未来チックな空中歩道。

てっぺんまでやってきました。
長崎市内が一望できますよー

斜面にびっしりと家々が立ち並んで、
日本じゃないみたいな雰囲気の街並み。
（ジブリの「耳をすませば」をふと思い出してみる）

坂道と階段だらけだったけど、
こんなキレイな景色を見られるならイイね

あっ、長崎名物達成ですよ！
長崎の坂道と階段をご紹介。

そうそう、今回は行ってないけど、
長崎の坂道で有名なのが「オランダ坂」。

活水女子大の前にある坂がそうなんですが、
この付近にある坂道どれもが「オランダ坂」という名前らしい。
（昔は西洋人のことをオランダさんと呼んでいて、
そのオランダさんがよく通行していたんだそうです。）

ちなみに、オランダ坂も「日本三大○○」の1つ。
何かと言うと、「日本三大がっかり」。
札幌の時計台・高知のはりまや橋に続くがっかり名所だそうです…。

長崎っていろんな
「日本三大何ちゃら」があるんですね！

あと、散策してるとネコに出会う出会う