高次脳機能障害の母のこと。

備忘録。


 


明日、実家で
一人暮らしの母を
やっと病院に連れて行くことになった。


認知症治療病床のある、精神科へ。


母は6年前のこの時、
外傷性くも膜下出血による
高次脳機能障害を患った。

 

 

 


当時、母は62歳だったので、


「まだ若いし(65歳未満)

介護保険サービスの適用範囲では無い」とのことで


「日常生活を送って様子を見ましょう」
「お母さん、元気そうだから大丈夫ですよ!」と、
病院からアドバイスをもらったのだった。


(要するに、今出来ることは無い、とのことだった)

 

 

 

 

わたしにとって、それは
とても不安なことだった。

「あなたは制度上、対象外です。

自分でなんとかしてください。」

病院の人にそう言われたような気がして
社会にぽっかり空いた暗い穴の隙間に
落っこちてしまったような気がした。



診断した病院は

地域の救急医療センターだったので
 

退院後は、
家から通院できる
近所の診療所に紹介状をもらって、
 

血圧の薬や漢方薬、湿布など
一般的な薬を処方してもらっていた。



そして、6年経って。

加齢もあるのか
母の問題行動が
たびたび繰り返されるようになった。


心配してくれた近所の方から
連絡が来たり・・・。
(心配というクレームなのかもしれない)


母は、行き当たりばったりの行動で、
ひとつのことに気を取られると
他のこと(ヤカンを火にかけたことなど)は
頭から抜け落ちてしまう。


タンスに入れたものの中身が
わからなくなってしまう。

当然、家は散らかって
ゴミ屋敷のようになる。

(これは昔から)


一つの要件に邪魔が入って中断すると
最後まで遂行することができない。

急に感情的になったり
錯乱してパニックを起こすこともあった。


左半身には、
くも膜下出血での麻痺が残っている。

一人暮らしして行くには
問題は山積だと思う。



ところが。

高次脳機能障害の方が

身近に居らっしゃる多くの方には
わかっていただけると思うのだけど、


外見からは障害があることは
あまりよくわからない。


外から見たら


「ちょっと変わったテンションの人だな」


「なんだかあやしい格好だなぁ

(母の場合、身なりで抜け落ちていることがあるので)」
 

「うっかりさんなのかな」
 

程度のことなのかもしれない。



ぽっかり行動が抜け落ちたり
パニックを起こして

混乱しているとき以外は、
ケロッと調子よくしている。


母は自分が

問題行動を起こしていることを
認識できていないみたいだ。

 

母の中で問題行動は

思い出すまでは
すっかり「無かったこと」に

なっているようだった。



だからこそ
娘の私も

何が本当で
どれが母の元の気質で
どこからが病気で
どこからが加齢による認知力の低下なのか。

どこからが母本来の

図々しさや幼稚っぽさで、
どこからが障害なのかわからない。


私が心配しすぎなだけ?

とも思ったし、
 

私が「妖怪お母さんかわいそう」なのか?

とも思ったし、


私の頭がおかしいんじゃないか?

と怖くなることもあった。


そして、娘として
母を監督できない自分を
ものすごく責めた時期もあった。
(今でも責めてしまうときがある)



そんな中。

今回また、
母が近所で問題行動を起こして
近所の方が連絡をくださったとき、


いよいよ

「なんとかしなければ」となった。

精神的な末期だと思った。


それから、母を説得して
病院を探すことにした。



地域の区役所の福祉課に相談して
親切な担当の方が
いろいろ調べてくださったが、

市内にはそういった
高次脳機能障害で相談したり
利用できるサービスは

「無い」とのことだった。

 

今の段階では、

何か福祉サービスを利用しようにも
なんの利用もできないそうだ。



ここでも

 

「あなたは制度上対象外です。

自分でなんとかしてください。」
 

と言われた気持ちだった。
心が闇に引きずり込まれていく。




そんな中、
なんと、現状を見かねた親切な方が
今回受診する病院を紹介してくださって、


トントン拍子で

診察してもらえることになった。


明日行く病院は本来、
今、新規受付をストップしているらしいのだが


事情を話したところ
緊急性があると判断されて
受け付けてもらえることになった。



そしてやっと、
その日が明日。


わたしの希望としては
母が安全に生活できるようになると良いと思っている。

そして、近所の方に

迷惑がかからないようにしたい。



私は遠方に嫁いでいて
母と一緒に暮らすことは出来ないので、


麻痺と障害の残る母が
何かしらの介護サービスや
福祉支援制度を利用できるといいのだか・・・

と思っている。


障害者認定がおりたら
福祉課の方が教えてくださったように
きっと、次の方法が見つかるのだと思う。



明日、母を連れて行くのは

とても怖い。


母自体は
今日の電話の様子では
ケロッとしていて、

「あやさんに迷惑かけないように
お母さん、このわけわからなくなっちゃう性格を治すでね!」

「お薬手帳も、(地元の診療所の)紹介状も
全部袋に入れて準備したでね!」


とあっけらかんとして言っていた。


・・・・大丈夫だろうか。

逆にまるであっけらかんとしすぎて
「躁」のような状態に見えて、怖くなる。


母は、自分の問題行動の治療にいくのだと
わかっていると思うのだけど
本当にわかっているんだろうか・・・。


このあっけらかんの明るい状態で
(大変失礼だけど)
精神科のお医者様は、
母の異常性を見抜けるんだろうか・・・。



また

 

「お母さん、元気そうだから大丈夫ですよ!」
「あなたは対象外です」

 

と言われてしまうんだろうか・・・・。

とても心配だ・・・・。

とっても不安だ・・・。



さて。


明日は朝早いので
そろそろ明日の準備をして
寝る支度をしようと思う。


寝れないだろうけど、
おやすみなさい。

 

 

 

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