【退院のご報告・母の入院37日目】


本日、母が退院をしました。

ご心配くださったみなさま、
アドバイスくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございます。


***


今回の外傷性のくも膜下出血により、

母は、

高次脳機能障害の中の

「注意障害」「遂行機能障害」という
後遺症がでているそうです。



身体的にはシャキシャキ動けるし、
話すことは達者。

わたしより、
ずっとずっと、おしゃべり。



けど、二つのことを同時にやろうとすると、
混乱して、どちらかが抜け落ちる。


食べ物の封を開ける時、
乱暴にあけたら、こぼれてしまう…等の予測が、
状況によって(他の事に気を取られてて)
できない時がある。



病院の退院指導の方(複数名)に
相談をしたところ、

現在の母(62歳)の状態だと、

介護保険の適用や、
障害者の福祉制度の適用など、

公の制度の利用は不可能とのこと。


もし、買い物などで介助が必要なら、
ネットなどで民間のサービスを検索してみてください
とのことでした。


地域の包括センターは
この市では老人福祉の分野なので、

62才の母の場合、担当外で、

相談に行っても話は聞いてくれるが、
同じことが言われるはずです、とのこと。



そして、母本人は、

可能であれば、
いずれコンビニのバイトに復職したい気持ちがあって、


生活保護については

「わたしはまだあきらめない。
 無理だったときにまた考えたい。」
と言っていて、

(↑この考え方がすでに、
 先の予測ができない
 高次脳機能障害の状態なのかもしれないけど。)


「今日は混乱してよくわからないから家に帰る」

とも言ったので、

今日はそのまま帰宅しました。



生活に必要な、
一通りの買い物を済ませて、

今、市営住宅にいる。


ひとまず、新しい生活がスタートしました。

さっそく、
風呂に水をためているのを忘れてる。。。。

すでにこわい。


が、

私もしょっちゅう
風呂の水を止め忘れたりするので、


まあ、そんなもんなのかもしれない。


よくわからない。






考えたら、
母は今回の脳挫傷以前から、
こんなモンだった気がする。



今思えば、

母は家事ができず

皿のない家で汚部屋だったのも、

お金の管理ができなかったのも、

散らかった部屋に500円玉
ポツンと置いてあったのも、

(自分が出かけた後、500円で娘が何日生活できるかが予測できない)



母に悪意があったわけではなく、

もともと、
この症状だったのではないか??


ふと、そんな気がした。



あの時の母、

私を粗末に扱おうとしたわけではなく、

私がどうでもよかったわけでもなく、


ただ単純に、

目の前のこと(好きな男)に心奪われて、

その他の

「こうしたらこうなる」という

予測が極度に苦手だったのではないか。


…そんな気もした。




だとしたら、


また元の母に
戻りつつあるだけのことなのかもしれない。



*****


家に戻ると、

昔からの、地区の世話役の方がいらっしゃった。


こういうケース
(補助の対象にはならないが、
 実生活には不安のある単身世帯)を

たくさん見ている方で、

事情を話して、
間に入ってもらうことになった。

ちょっとずつ進んでいこうと思う。



今すぐには、まだ、先がみえない。

けど、こんなもん。こんなもん。

わたしは母を信じて、
「へーそうなんだ」で過ごそう。


*****


まもなく、19時から、
申し込み受付を開始します。


おしゃべりな母の
無口だった娘が、

雑談が苦手な方向けの会をやります。

ひでこさんと。



今思えば、

私は無口だったんじゃなくて、


垂れ流しに喋り続ける
あの母と比べてたから、

自分のことを「無口だ」と
思い込んでいただけかもしれない。


自称無口な方も、ぜひ、どうぞ。




きょう、19時受付開始。