大湯鉄道物語 小野屋駅のガードレール
小野屋駅が開業されたのは、今から99年前の大正4年10月30日
大湯鉄道の終点、停車場として設置されます
この小野屋駅、名前の由来は、そのままお店の屋号から来ています
すばり「小野屋」
全国的にも個人商店の名前がついた駅は大変めずらしいと思います
きっと駅をここに設置させた地元の有力が、命名したのでしょう
駅前の商店街も小野屋商店街
地元では、小野屋と言えばこのあたり一帯を指す地名のように浸透していますが
正式住所は、由布市庄内町東長宝(ひがしちょうほう)
もともと大湯鉄道の駅が出来るまでは、大分懸大分郡阿南村字新連川が地名でした
阿南村が行政区として誕生したのも明治時代になってからですが
古くは奈良時代の豊後国の8郷、賀来や荘隈を含む荘園「阿南荘」の名前を残しています
さてこの「小野屋」は、なに屋さんだったのでしょうか
小野屋には、小野姓と小野屋とつくお店がたくさんあります
小野屋酒店、小野屋酒造、小野屋米穀店、小野屋旅館…
酒造業を営んでいた、阿南村初代村長の小野昂さん
大湯鉄道株式会社の監査役で100株の大株主です
若いころは日田咸宜園で学び、現在の国道210号線のもととなった
佐賀県道を国に整備させた実力者です
佐賀県道整備までの豊後国から日田・太宰府までの豊後街道は、挾間北部から
別府の捏山を通る山沿いの道でした
佐賀県道整備事業は、この大分川沿いのすべてを一変させます
鉄道建設前には、すでに小野屋地区に尋常小学校や村役場が集積していたようです
小野昂さん、小野屋を駅名にしたのはあなたですね!
本題の小野屋駅のガードレールです
小野屋駅の駅舎の反対側
阿南小学校へと登る道沿いのガードレールです
これ鉄道のレールです
まさにガードレール
古いですよ
昭和15年生まれの方の記憶では、昭和20年にはすでにここにあったそうです
1923年(大正14年)、官製 八幡製鉄所製の古レールです
まだまだある小野屋の歴史遺産
小野屋の跨線橋
小野屋の築堤
かつての駅
今はなき大湯鉄道大分市駅
出世駅 永興停留所
かつての大湯鉄道の櫟木停留所
賀来小中学校そば森の木停留所
大湯鉄道向之原駅の駅舎跡
大湯鉄道、平横瀬停留所
国鉄大湯線湯平停車場
大湯鉄道鬼ヶ瀬停留所付近の軌道跡
大湯鉄道 鬼瀬停留所