久大線の旅! かつての大湯線停留所跡 | 由布市商工会 挾間支所のブログ

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挾間・庄内・湯布院にぜひお越しください。

JR久大線はゆふ高原線とも呼ばれ、現在は大分駅から由布院を目指す観光客が多く見られます。

この路線は、もともとは地元の村々が資金を出し合い地域の発展のために敷設された私鉄大湯鉄道株式会社の大湯線(だいとうせん)と呼ばれていました。

第一期工事が完了し大分-小野屋間が開通、営業開始したのが大正4年10月30日。

2015年には100周年を迎えます。

大湯鉄道の開通は、交通事情の悪かったこの地域の人々にとって大変な恩恵を残しました。

小野屋駅向之原駅では大分市への穀物農産物の出荷集積拠点として大変な賑わいをみせます。

停留所も順次増設され、大分市駅-古国府停留所-永興停留所-賀来停留所-森の木停留所-平横瀬停留所-向之原駅-鬼瀬停留所-櫟木停留所-小野屋駅が設置されます。

その後、大正11年鉄道省による久大線計画により国鉄に買収され、古国府、永興、森の木、平横瀬、鬼瀬、櫟木停留所は廃止されます。

現在、古国府駅と豊後国分駅(平横瀬)、鬼瀬駅は再設置されています。

さて櫟木停留所は、挾間町と庄内町の境に近い櫟木ダムそばの櫟木トンネル横にありました。

この地域は、大分川が小倉山(おくらやま、大将軍神社が山頂にあります)にぶつかり、深い谷を刻んで曲折しており、大変交通に不便をしたところです。

かつての道路(湯平往還道)は、大分川に沿っており現在の櫟木ダムの下流の崖下を通っていました。

ひとたび雨が降れば増水し通れなくなります。

地区の古老の話では、何日も通れなくて病気の子供を町の病院へ連れて行けず失くしてしまった話を聞いたことがあります。

この櫟木停留所の開通前年の大正3年には、櫟木ダムが完成し篠原発電所が発電を開始します。

またこの櫟木ダムの下流からは、江戸時代大分の大水路「初瀬井路」がひかれ大分の人々にとって無くてはならない水を運んでいます。

現在櫟木停留所の跡にはなにもありませんが、停留所のあった場所にはホームの跡でしょうか、土をもった跡だけを見ることができます。

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昔、櫟木ダムにかかっていたつり橋は、立派な橋に掛け変わり、国道210号線も拡幅整備されました。
今は通り過ぎるだけになってしまった櫟木トンネルですが、祖母に手をひかれ、よく散歩してた思い出の場所です

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イベント情報
はさま きちょくれまつり2013

2014.02.02 加筆 ここは軌道跡で櫟木停留所は20mほど庄内より。
 今は移動してますが昔の踏み切りから益喜屋方向です。