メタボの本当の原因は第3の脂肪だった!? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


昨夜の『追跡AtoZ』というTV番組、ごらんになりました?第3の脂肪と言われる「異所性脂肪」の話。とても興味深い内容でしたので、ご紹介しますね。


メタボリック・シンドロームの診断基準に、ウエストサイズが男性なら85cm、女性なら90cmというのがありますね。これを超えているにもかかわらず、血糖値も中性脂肪値もコレステロール値も問題ない人がいる一方で、BMI値が正常なのに、血液検査の結果が芳しくない人もいる。そこから研究がすすめられた結果、わかってきたのが、皮下脂肪でも内臓脂肪でもない、第3の脂肪の存在。


1 第3の脂肪(異所性脂肪)が引き起こすと考えられること


① 心臓につくと、心筋の中にまで入りこんで、心臓の動きを悪くする。

② 動脈壁につくと、中に入り込んで、動脈硬化を起こす。

③ 肝臓に入りこんで、非アルコール性脂肪肝を起こす。

④ 膵臓のインスリン分泌細胞にとりついてこれを破壊し、糖尿病を引き起こす。


ね?いわゆる生活習慣病と呼ばれる病気の数々。この異所性脂肪によると思われる心臓疾患は、30~40代に増えてきているそうです。それも、見た目は決して太っているとは言えない人たちに。


2 異所性脂肪とは?


そもそも脂肪は何のために蓄えられるか?というと、細胞が活動するためのエネルギー源を保存するため。で、保存場所として皮下脂肪があって、そこへ貯蔵しきれない分が内臓脂肪になるんですね。ここまでは、健康番組でしょっちゅう取り上げられてますから、ご存じでしょ?


皮下脂肪が満杯になって、さらに内臓脂肪も満杯になると、貯蔵しきれない脂肪が、第3の脂肪として、肝臓や心臓、膵臓、筋肉など、脳以外のところに、まるでパテを塗りつけたみたいにくっつくようになるんですって。あら、だったら、やっぱり肥満が悪いんじゃなくて?


ところがですよ、これ、やせている人にも起こるんです。なぜか?皮下脂肪も内臓脂肪も、脂肪細胞といういわばカプセルの中に蓄えられるの。で、そのカプセルの数が、皮下で少ない人は、貯蔵できる脂肪量が限られてしまうので、内臓脂肪も溜まりやすいし、そこからも容易にあふれ出して、異所性脂肪になってしまうのだ。


現在進行中の日米共同研究によって、日本人とアメリカ人を比較してわかったことは、昔は草食系だった日本人は、昔から肉食系のアメリカ人(この場合はコーカソイド)よりも、皮下に持っているカプセルの数が少ないから、内臓脂肪も異所性脂肪もたまりやすいんですって。つまり、国民の3分の1が肥満と言われるアメリカ人より、見た目が太ってない日本人のほうがメタボになりやすいってことなのよ。


問題なのは、皮下脂肪と内臓脂肪はカプセル入りなんだけど、異所性脂肪はそうじゃないってところ。脂肪そのものがむき出しで臓器にくっつく。脂肪はあぶらだから容易に細胞に入り込むし、脂肪酸を含んでいるから毒性を発揮して細胞を傷つけちゃうんです。怖いですね~。


何を気をつければいいのか、異所性脂肪対策については、明日アップしますね~(アップしたのはこちら→「第3の脂肪、異所性脂肪を防ぐには?」 )。子ども時代の過ごし方も影響しそうだから、ちょっと考えてみま~す。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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