『養生訓』 利薬の分量(巻七13) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「今ひそかに思いめぐらしていることだが、利薬(りやく)の一服の分量は一匁五分から二匁までがよい。その間の軽重は、人の身体の大小や強弱によって、増減すればよい。」


利薬については、「薬の煎じ方」 に「風寒邪を発散させ、食滞を消導する類の強い薬」と説明がありました。今朝の「漢方便秘薬もからだを冷やす?」 でお届けした瀉下剤(便秘薬のことを漢方ではこう呼びます)や葛根湯 小青竜湯 などの解表剤(表証 の薬)は利薬になります。


その利薬一服の分量を、1.5~2匁の間で加減すべきだとおっしゃっています。1匁は約3.75gですから、5.625~7.5gということになりますね。これは煎じる前の生薬の重さ。なぜ医師でない益軒先生がこんなことをおっしゃるのかは、「薬の量」「日本人の薬量」 をお読みいただくとわかります。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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