諸君、ご壮健かな。
松屋銀座。
我ら哀戦士(ヲタ)には天を抜くぐらい敷居が高い拠点。まるで入ったら迷い込む、悪の軍団の宮殿のようだ。
そのような完全アウェイな宙域になぜ私がやってきたか?
それは。
アニメージュとジブリ展。
これは吸引力が強い。数々のエポックメイキングのアニメを取り上げてきた本誌。
マチルダさーん!
…おっと、これはアムロ君の台詞だったな。私はララァ!ママン!むぎゅむぎゅ…であった。
館内は、高級感で私を排除せんという疎外感(←妄想)
スイーツの店員が
「やだぁ…ヲタよ」
「アニメージュとかやるから来るのよ」
「キモい!アルコールスプレーどこ!?」
「あああ!助けてー!店長よんでー!」
などと陰口を叩いているような気が。
エスカレーターに乗り込む。
大丈夫、開催している。
冷やかしじゃない。私はカスタマー、松屋が望むお客様なのだ!
エスカレーターから外を見ると。
となりのトトロ!
さらに上に上ると。
魔女の宅急便だ。
キキというとロジータを思い出す、重篤な患者は誰だ!私だ。
しかし、これは何か?
藍染。
さすが都会のデパートメント。サブカルチャーをキチンと芸術まで昇華させている。
不思議と心が落ち着いてきた。
天空の城ラピュタ。
カミーユ・ビダンとファ・ユイリィじゃないぞ、ヤマトの諸君。
風の谷のナウシカ。
よし、心が定まった!迷わない。
あれ?
この松屋の構造的なもので、上がりきると日用品が並んで、現実に引き戻される。前に来た時もこの心理的攻撃にさらされた。
参考記事
しかし挫けぬ心。
着いた。
アニメージュ展。以前見た雑誌「Newtype展」とはまた違う、喧騒の時代の記録だった。
(つづく)