ハサウェイ・ノア ~戸惑いを抱えたまま消えていった天才~ | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

 戦略     ★

 戦闘     ★★★★

 カリスマ    ★★

 かっこよさ  ★★★


参考文献

 機動戦士Zガンダム

 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

 機動戦士ガンダムUC

 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ




人物評


父にブライト・ノア を持つ彼は、意に反して戦争に巻き込まれていく。

しかしそこには、アムロ・レイカミーユ・ビダン に見られた病的さはなく、しかしジュドー・アーシタ のような逞しくもない。


普通の少年。


そんな少年が、恋した少女の死を目の当たりにし錯乱状態になり、最後は悲惨な死を迎える。


彼が死の間際にマフティーと名乗って起こした騒乱は、まさにシャア・アズナブル が起こそうとした隕石落としに通じ、敵となる政府はティターンズの再来といってもいい状態。

まさに、ガンダムシリーズの悲劇を一手にになったような人生を送る。


普通の彼が背負わされた者の大きさを考えると、彼の生涯は「かわいそう」である。



ただ、味方でありアムロ・レイの彼女である、チェーン・アギ を撃ち殺すシーンがものすごく異常性を感じる。

そのため、彼のファンは少ない。



略歴


シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~ 父に一年戦争の英雄ブライト・ノア、母はミライ・ノア(ヤシマ)



グリプス戦役の際、母ミライに連れられホンコンへと渡り、そこにアウドムラで到着したアムロ・レイと出会う。

またカミーユ・ビダンやフォウ・ムラサメ とも出会っている。


しかし、この頃はまだ幼児といっても過言ではない歳だった。



第二次ネオ・ジオン抗争では、政府高官アデナウアーの娘クェス・パラヤ とともに行動。

彼女に好意を抱くようになる。


しかしドライブしている時シャア・アズナブルと遭遇。

シャアの言葉に惹かれたクェスはシャアの元に走ってしまう。


ハサウェイはクェスを追うため、作業用プチ・モビルスーツでラー・カイラムに密航。

密航したことがブライトに発覚した時はこっぴどく叱られるが、アムロの引き止められて搭乗。

カタパルトデッキの混乱に乗じてジェガンに搭乗し、ついに宇宙の戦場に出てしまった。
シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~ そこで敵となったクェスと遭遇。

彼女を止めようとするが、成功せずに彼女はチェーン・アギにうち落とされる。

それに逆上した彼は、撃ち落としたチェーン・アギを撃墜してしまう。


これが、彼の心に影を落とす。



この後、植物学を専攻する学生になったらしい。

その事実は、フル・フロンタルとの戦いの物語「機動戦士ガンダムUC」の中で触れられている。



その数年後、クェスの死を背負ったハサウェイは鬱病を発症。

その治療も兼ねて植物監察官の候補生として地球に降下する。


そこでクワック・サルヴァーから腐敗しきっている連邦の実態を教えられる。

これを契機に彼は、地球の体制の中の毒をとりだし、白日に晒すために「マフティー・ナビーユ・エリン」として反政府組織に参加することを決意した。


宇宙世紀0105年、アデレードの地球連邦議会では、地球を一部の特権階級が私物化できる法案が可決されようとしていた。

それを阻止すべくアデレードを襲撃するが、議会に張り巡らされたビームバリヤーによってΞガンダムは捕獲され襲撃は失敗。


全身に大火傷を負ったハサウェイは捕らえられ、ケネスの指揮によりマフティーとして 銃殺刑に処された。

その銃殺刑の承認をしたのは、皮肉にも彼が子であることを知らないブライト・ノアだった。


享年25歳。





他の人物伝