ガダルカナル戦書籍一覧


**************************************************************************
↓ガ島中央戦跡要図
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

作文 従軍慰安婦・慶子
前日の 西山日誌
七日の 若林日誌絶筆
同日の 亀岡日誌
前日の アウステン山の記録
三日の 堺台第一拠点の記録
堺台第二拠点 歩228連隊12中隊のガ島戦

見晴台布陣図
ガダルカナル Guadalcanal


第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌


現在地、見晴台大隊本部
昭和十八年一月九日 土 晴午後雨あり  
ガ島上陸66日目
今朝も圧搾口糧半量にて朝食とす。
朝湯を沸かし熱湯にて解きしに美味なり。
オケorサケ?にて満腹感十分なり。
近来、敵戦闘機飛翔僅少にして飛行場にも大なる機数を見ず攻撃行動も緩慢にして敵はひたすら防衛に専心せしが如し。
ガダルカナル Guadalcanal
先般○○せし○○の本隊の任務も防衛の任なりと云ふ。
ガダルカナル Guadalcanal
海戦毎夜あるが如く敵艦船も○に減少し我海空軍の攻勢猛烈を極めあるを想わしむ。
一昨夜あたりより夜間の砲撃も非常に少なくドンドロ射撃もなく夜は概ね寝得る状態なり。
然しマタニカウ川河谷に対する食事前後に於ける給水妨害は依然猛烈なり。
   狼のすさ○○○も吠えやまず
ガダルカナル Guadalcanal
最近は生活も壕中になれ外に出ることもせず暗い穴居の草座敷になれてきた。
何日も体洗はず垢に黒くすじのついた平首も気にならぬ。
頭をかけば爪の間に幾らでも黒垢がかき出される。
支那人が一生風呂に入らず着の身着のまま暮らすに案外平気なのが理解できる様だ。
背中両肩のに一寸かき傷を作ったが栄養不良かビタミンの欠乏のためか中々治癒せぬ。
ガダルカナル Guadalcanal
吉野軍曹に毎朝治療して貰うが少しずつ拡大性を有し痛痒を帯に感じ不愉快だ。
食事は大変楽?になった。
色々甘味品が出来たためか終日暗い穴の仲で口を動かして居る。
しかし主食は尚三分の一定量だ。
二分の一定量を兵に食してやりたいものだ。
兵も元気になりだした。
初年兵、補充兵も近く上陸する事と思ふ。
糧秣輸送隊今今も若干帰隊す。
敵の弾は断続的に附近に落下するが、もう気にもかからぬ。
二ヶ月弾砲下の生活は偉常なる精神鍛錬になっている。
一日何回がに射撃を落とせるが、それも口笛ふきゝゝ笑ひながら射つ。
ガダルカナル Guadalcanal
そして又穴に転び陽の暮れるのを待つ
   蟻蜘蛛や百足虫と穴に寝て
     起きて弾射ち食うて居眠る
今日は八時頃から敵は重砲にてマタニカウ川及アウステン山方面を射撃し概ね一分一発連続して射つ。
大した事なきも万一を慮して壕内に居る中にはやめそうもない。
既に十時、何時まで根気よく続けるやら、いよいよ神経戦○○敵の攻勢を察するに衡持久戦~解読不可~
ガダルカナル Guadalcanalガダルカナル Guadalcanal



西山少佐の甘味品とは受領が余りに少なく兵に分配出来ない量だったため大隊長だけの特別給養ではないかと想像する。
ガ島で甘味品を壕中で一日楽しんでいる記述は他の資料からは読み取れない。
若林中尉の最期の日誌にある
"衣食足りて礼節を知る"
上官も部下も軍人精神も 此の飢餓のどん底にありて
明確に其の正体を暴露す 其の期間短かからず
利己心は遺憾なくあらわる 体裁もかききえて
何もかもさらけだしなり 階級も其の観点よりして
何の価値なき遮蔽物なり 部下より上官を見ば
それ明に白
 日月のごとし

赤字太線部分はこの辺りを指しているのかも知れない。

日誌の中の
「マタニカウ川河谷に対する食事前後に於ける給水妨害は依然猛烈」
この記述から鮮明に浮かんだガ島戦の悲惨を伝える代表的画像
ガダルカナル Guadalcanal
あまりに衝撃的な画像で即座に状況を判断しかねるが、膝元の飯盒と水溜りから水汲みに出て狙撃されたと考えられる。
水汲みには初年兵があたったと思われ、ガ島戦の中でも状況が判らぬまま一番苦労をした一等兵もしくは二等兵ではないだろうか。
胸の浮かび上がった肋骨が痛ましい。

心よりご冥福を祈念するのみ・・・合掌


ガ島第一線航空写真 ギフ高地はシーホースのさらに左となります。
ガダルカナル Guadalcanal

現在の航空写真
ガダルカナル Guadalcanal

つづく
**************************************************************************


歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal





○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




にほんブログ村 歴史ブログ 戦史(古今東西)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 歴史ブログ 近代 明治・大正・戦前へ
にほんブログ村