避妊の失敗と緊急避妊法１（セックスのトラブル その３）
をまずお読みください。
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性交痛について １（セックスのトラブル その１）
性交痛について ２（セックスのトラブル その２）
もあわせてお読みくださいませ。
ーーーーー 以下は2007年2月当時の記事です ーーーーー
緊急避妊法で使う薬剤は
緊急経口避妊薬（または緊急避妊ピル）と呼ばれています。
欧米で一般的に緊急経口避妊薬として使われるのは
米国食品医薬品局（FDA）の承認を受けて商品化された
Preven（プリベン）という薬品ですが、
日本では承認されていないため、
一般には購入できません。
その代わり、
日本で緊急経口避妊薬として一般に使われているのは
ドオルトンというお薬です。
（注：ドオルトンは現在は製造中止になっております。）
病院によっては同じ作用の違うお薬のこともあります。
（注２：2011年5月よりノルレボというお薬が承認されております。）
緊急避妊法では、
性交後７２時間以内に第一回目のドオルトンを２錠服用し、
さらに１２時間後に第二回目のドオルトンを２錠内服します。
これで終了です。
（注３：ノルレボは性交後72時間以内に2錠内服です。1回だけで、2回目はありません。）
一回目の緊急経口避妊薬を飲む時期ですが、
性交後７２時間以内であれば
飲み始めが早かろうが遅かろうが妊娠率には差がない
という報告もあれば、
セックスの後、なるべく早く飲み始めた方が
妊娠率は低くなる（つまり避妊効果が高い）
という報告もあります。
どっちが正しいかはわかりませんので、
避妊の失敗に気が付いたら
なるべく早く
緊急経口避妊薬を開始するのが良いんじゃないでしょうか。
なんていい加減なんざんしょ
それから
セックスしてから７２時間以上過ぎてしまったらもうダメか、
というとですね、
性交後７２～１２０時間で緊急経口避妊薬を飲み始めた場合にも
一応、効果はあるそうです。
（ただし、避妊効果は低くなりますけど。）
さてお次は
緊急経口避妊薬を飲んだときの副作用についてですが、
一時的なものなんですけど
吐き気や嘔吐が出ることがあります。
とくに、
薬を飲んで１時間もしないうちに吐いてしまった
なーんて場合には、
もう一度薬を飲み直す必要がでてきますので、
この場合には、薬を処方した医師にご相談ください。
ほかの副作用としては、
あまり多くはありませんが
やはり一時的に胸の張りや痛みがあったり、
頭痛があったり、
不正性器出血が起こったりすることがあります。
これらの副作用は
薬の作用によるホルモンの変化によるものです。
（注４：ノルレボでは副作用はだいぶ軽減されているようです。）
そんでもって
なぜ妊娠しないかというと
排卵がズレたり
受精卵が着床（子宮にくっつくこと）しにくくなるからだろう
と言われています。
（注５：ノルレボでは排卵抑制効果によるものとされているようです。）
ただし、
緊急避妊法は、妊娠しにくくさせる方法であって
いったん妊娠したものを中絶させる方法ではありません。
なので、
すでに妊娠している人が緊急避妊法を行っても無効です
それどころか、
妊娠初期にピルを内服すると
絶対に赤ちゃんに影響がない、とは断言できません。
緊急経口避妊薬を内服する前には必ず
妊娠検査薬で妊娠していないことをお確かめください。
ーーーーここより追記ですーーーー
緊急避妊法をためしたのにも関わらず妊娠してしまった、
という場合についての追記です。
緊急避妊法を使用しても妊娠してしまい、その後分娩に至った４８件の報告例では
３例の赤ちゃんに異常が認められたそうです。
（１例は左腎臓欠損、２例は命に関わらない小さな異常のみ）
ただし、この報告は
緊急経口避妊薬を内服すると赤ちゃんに奇形が生じる可能性が高くなる
ということを示しているわけではありません。
この報告が示しているのは、ただ
こういう赤ちゃんの異常がありましたよ、
ってことですからね。
つまり、緊急経口避妊薬を飲んでいなかったとしても
赤ちゃんに異常が起こっていたかもしれないし、
緊急経口避妊薬のせいで起こったかもしれない。
どっちかはわからん、ということです。
お間違いのないよう・・・。
実際のところ
排卵日前後に緊急経口避妊薬を飲んでも
胎児に奇形を生じる（催奇形性）可能性が
格段にアップするわけではないだろうと思われますが
すでに妊娠初期である場合に
緊急経口避妊薬を使用してしまうと
もしかすると赤ちゃんにお薬の影響があるかもしれません。
だから、
しつこいようですが
緊急経口避妊薬を使用する前には
妊娠していないかどうかを必ず確かめましょうね～
ーーーーここまで追記ですーーーー
ただしですね、
緊急避妊法は、妊娠していることがわかっている人以外なら
だいたいは誰が使ってもOKなんです。
ふつう、ピルを使う場合には、
長期間の内服が前提になっているので、
ヘビースモーカーの人とか
肥満の人とか
血が固まりやすい傾向のある人とか
その他もろもろ、
ピルを飲んではいけない場合（禁忌（きんき）といいます）
があるのですが、
緊急避妊法では
薬剤の内服が一時的なものなので、
（この薬にアレルギーがある人や肝臓に重篤な障害がある人を除き）
絶対に飲んではいけない人、というのはいないんですよ。
しつこいようですが、妊婦さんは駄目ですよ！
あ、でも
肝臓、心臓、腎臓いずれかに障害をお持ちの方は
念のため主治医にご相談くださいませ。
つまり
緊急避妊法はこれを必要とする人なら
誰でも行うことができる方法です。
これ、大事なんですよ。
緊急避妊法があるってことを知っていれば
望まない妊娠を避けることができますからね。
ぜひ、つねに
緊急避妊法を頭のかたすみに置いておいてくださいね。
あ、もちろん
ちゃんとした避妊することが大前提ですけどね
それでも、緊急避妊法が必要になってしまった場合には
なるべく早く
産婦人科医にご相談ください。
（緊急経口避妊薬の処方を行っていない病院もあるようなので
まずは電話などで確認すると良いと思います。）
それでは、次は避妊法について書きたいと思います。
では続きはまた後日・・・。
（避妊法 その１を読む）
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（セックスのトラブル その３）
避妊法 その１
避妊法 その２
妊娠検査薬と妊娠反応
妊娠する確率
クラミジア、性病のお話
子宮外妊娠のお話
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明日ももれなくお待ちしております
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緊急経口避妊薬（または緊急避妊ピル）と呼ばれています。
欧米で一般的に緊急経口避妊薬として使われるのは
米国食品医薬品局（FDA）の承認を受けて商品化された
Preven（プリベン）という薬品ですが、
日本では承認されていないため、
一般には購入できません。
その代わり、
日本で緊急経口避妊薬として一般に使われているのは
ドオルトンというお薬です。
（注：ドオルトンは現在は製造中止になっております。）
病院によっては同じ作用の違うお薬のこともあります。
（注２：2011年5月よりノルレボというお薬が承認されております。）
緊急避妊法では、
性交後７２時間以内に第一回目のドオルトンを２錠服用し、
さらに１２時間後に第二回目のドオルトンを２錠内服します。
これで終了です。
（注３：ノルレボは性交後72時間以内に2錠内服です。1回だけで、2回目はありません。）
一回目の緊急経口避妊薬を飲む時期ですが、
性交後７２時間以内であれば
飲み始めが早かろうが遅かろうが妊娠率には差がない
という報告もあれば、
セックスの後、なるべく早く飲み始めた方が
妊娠率は低くなる（つまり避妊効果が高い）
という報告もあります。
どっちが正しいかはわかりませんので、
避妊の失敗に気が付いたら
なるべく早く
緊急経口避妊薬を開始するのが良いんじゃないでしょうか。
なんていい加減なんざんしょ
それから
セックスしてから７２時間以上過ぎてしまったらもうダメか、
というとですね、
性交後７２～１２０時間で緊急経口避妊薬を飲み始めた場合にも
一応、効果はあるそうです。
（ただし、避妊効果は低くなりますけど。）
さてお次は
緊急経口避妊薬を飲んだときの副作用についてですが、
一時的なものなんですけど
吐き気や嘔吐が出ることがあります。
とくに、
薬を飲んで１時間もしないうちに吐いてしまった
なーんて場合には、
もう一度薬を飲み直す必要がでてきますので、
この場合には、薬を処方した医師にご相談ください。
ほかの副作用としては、
あまり多くはありませんが
やはり一時的に胸の張りや痛みがあったり、
頭痛があったり、
不正性器出血が起こったりすることがあります。
これらの副作用は
薬の作用によるホルモンの変化によるものです。
（注４：ノルレボでは副作用はだいぶ軽減されているようです。）
そんでもって
なぜ妊娠しないかというと
排卵がズレたり
受精卵が着床（子宮にくっつくこと）しにくくなるからだろう
と言われています。
（注５：ノルレボでは排卵抑制効果によるものとされているようです。）
ただし、
緊急避妊法は、妊娠しにくくさせる方法であって
いったん妊娠したものを中絶させる方法ではありません。
なので、
すでに妊娠している人が緊急避妊法を行っても無効です
それどころか、
妊娠初期にピルを内服すると
絶対に赤ちゃんに影響がない、とは断言できません。
緊急経口避妊薬を内服する前には必ず
妊娠検査薬で妊娠していないことをお確かめください。
ーーーーここより追記ですーーーー
緊急避妊法をためしたのにも関わらず妊娠してしまった、
という場合についての追記です。
緊急避妊法を使用しても妊娠してしまい、その後分娩に至った４８件の報告例では
３例の赤ちゃんに異常が認められたそうです。
（１例は左腎臓欠損、２例は命に関わらない小さな異常のみ）
ただし、この報告は
緊急経口避妊薬を内服すると赤ちゃんに奇形が生じる可能性が高くなる
ということを示しているわけではありません。
この報告が示しているのは、ただ
こういう赤ちゃんの異常がありましたよ、
ってことですからね。
つまり、緊急経口避妊薬を飲んでいなかったとしても
赤ちゃんに異常が起こっていたかもしれないし、
緊急経口避妊薬のせいで起こったかもしれない。
どっちかはわからん、ということです。
お間違いのないよう・・・。
実際のところ
排卵日前後に緊急経口避妊薬を飲んでも
胎児に奇形を生じる（催奇形性）可能性が
格段にアップするわけではないだろうと思われますが
すでに妊娠初期である場合に
緊急経口避妊薬を使用してしまうと
もしかすると赤ちゃんにお薬の影響があるかもしれません。
だから、
しつこいようですが
緊急経口避妊薬を使用する前には
妊娠していないかどうかを必ず確かめましょうね～
ーーーーここまで追記ですーーーー
ただしですね、
緊急避妊法は、妊娠していることがわかっている人以外なら
だいたいは誰が使ってもOKなんです。
ふつう、ピルを使う場合には、
長期間の内服が前提になっているので、
ヘビースモーカーの人とか
肥満の人とか
血が固まりやすい傾向のある人とか
その他もろもろ、
ピルを飲んではいけない場合（禁忌（きんき）といいます）
があるのですが、
緊急避妊法では
薬剤の内服が一時的なものなので、
（この薬にアレルギーがある人や肝臓に重篤な障害がある人を除き）
絶対に飲んではいけない人、というのはいないんですよ。
しつこいようですが、妊婦さんは駄目ですよ！
あ、でも
肝臓、心臓、腎臓いずれかに障害をお持ちの方は
念のため主治医にご相談くださいませ。
つまり
緊急避妊法はこれを必要とする人なら
誰でも行うことができる方法です。
これ、大事なんですよ。
緊急避妊法があるってことを知っていれば
望まない妊娠を避けることができますからね。
ぜひ、つねに
緊急避妊法を頭のかたすみに置いておいてくださいね。
あ、もちろん
ちゃんとした避妊することが大前提ですけどね
それでも、緊急避妊法が必要になってしまった場合には
なるべく早く
産婦人科医にご相談ください。
（緊急経口避妊薬の処方を行っていない病院もあるようなので
まずは電話などで確認すると良いと思います。）
それでは、次は避妊法について書きたいと思います。
では続きはまた後日・・・。
（避妊法 その１を読む）
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避妊法 その２
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