学習指導要領案へのパブリック・コメントの締切が3/16となっています。

またも紹介が遅れ気味となりました。

kuronekoさんのエントリーがなければもっと遅れていました。。


◆みんななかよく

2008-03-04 『嫁!新学習指導要領案 応募せよ! パブリックコメント


今日はこれから夜なべなので、要領案全文を斜め読みすることもちょっと難しそうです。

お世話になりついでに、後のほうでkuronekoさんのエントリーから重要な箇所を引用させていただきます(ありがとうございます。手抜きで申し訳ありません)。


また、12月にこちらで挙げた中教審審議への突っ込みどころリストなども後段に記載します。


ともかく、今回八木秀次氏らのすごい脳内妄想 考えかたに基づく指示が発信されていると聞き、きっとあちら側にはそれなりの動員があると思われることからも、この件はまったくもって見逃せません。


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該当するパブコメのURLは以下の通りです(関連ファイルへのリンクもつけます)。


e-GovパブコメのURL

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000297&OBJCD=&GROUP =


案件番号

 185000297
意見募集中案件名

 学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案等に関する意見公募手続(パブリック・コメント)の実施について


関連ファイル(管理人注: いずれもPDFです)

意見公募要領
学校教育法施行規則の一部を改正する省令案等について(概要)
幼稚園教育要領案
小学校学習指導要領案
中学校学習指導要領案


改正案の概要
幼稚園教育要領、小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領の改訂案等のポイント


「改正案の概要」という文書からのタイムスケジュールです:


平成20年2月15日案の公表、パブリックコメント開始(3月16日まで)
3月末官報告示
平成21年4月1日幼稚園教育要領施行
4月1日小・中学校において移行措置(先行実施)開始
平成23年4月1日小学校学習指導要領施行(全面実施)
平成24年4月1日中学校学習指導要領施行(全面実施)


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kuronekoさんの本件に関する注意喚起エントリーから:

みんななかよく

2008-03-04 12:57:02

嫁!新学習指導要領案 応募せよ! パブリックコメント


文部科学省が、

学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案等に関する意見公募手続(パブリック・コメント)の実施について


という情報をHPに掲出しています。


http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/02/08021505.htm


これは


教育基本法、学校教育法の改正等を踏まえ、平成20年1月17日の中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」に基づき、学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案、中学校学習指導要領案等につき、公表を行い、広く国民の皆様から御意見をいただくため、別添の意見公募要領(※e-Gov(電子政府の総合窓口)へリンク)のとおり、意見公募手続(パブリック・コメント)に付するものです。


というものです。つづめていえば「中教審の答申がでて、学習指導要領を変えるから案を見て意見を寄せてほしい」ということですね。



そう聞いても「ふーん、ああそう」としか思わない方が多いかもしれません。


でも、日本教育再生機構 (理事長:八木秀次氏)が積極的にパブリックコメントの応募を呼びかけて、一説では半数以上が「日教再」(勝手に略語)に同調する傾向の意見だと聞くと、ちょっと看過できないと思われるのではないでしょうか。


  http://www.kyoiku-saisei.jp/network/pcsc0222.html


このページには、日本教育再生機構にも、

「私たちもパブリックコメントを文科省に出したいが、参考となるわかりやすい文面を用意してほしい」との声が関係者の方々から寄せられています。


ということで、1から9までの参考意見が列挙されています。


こうした意見を元としたパブリックコメントが寄せられることで、文科省当局が、それに便乗して、あるいは圧力を感じて、現在の学習指導要領案からよりバックラッシュ派、管理統制志向、復古派の考え方に近いものに変更されるとしたら由々しき事態です。


彼らに意見の一端はこう。


(管理人: 略というか、ぜひ先をお読み下さい。目をむくすごさですね)


意見公募手続(パブリック・コメント)

 

意見募集期間 


平成20年2月16日(土曜日)~平成20年3月16日(日曜日)(必着)

意見提出方法

電子メール、郵送、FAX

提出先

文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室

電子メールの場合

kyokyo@mext.go.jp

郵送の場合

〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室宛

FAXの場合

03-6734-3734

kuronekoさん、重ねて感謝いたします。


余談ですが、その後追記ができないと書かれていましたが、上記を記事をコピー&ペーストしようとすると編集不可能になるようですね。わたしのところでも時々起こる現象で、アメブロのエディタの仕様なのか、なんらかのタグが入ると書き込めなくなるようです。


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12月の中教審の審議記録などは、アタマに血が上がる部分も多く、一気に読みました。

ここからは、その際の弊ブログエントリーへのリンク他を挙げます。


2007-12-04
【緊急:12/7まで】 中教審の教育課程部会の学習指導要領審議へのパブリックコメント募集中

http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10058456647.html


2007-12-05
学習指導要領パブコメに続いて、教育振興基本計画へのパブコメは12/11までです!

http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10058589658.html


2007-12-10
【リマインド+追記】 明日、12/11が教育振興基本計画策定へのパブリックコメント締め切りです

http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10059480119.html


併せて、教育基本法改正情報センターさまの新旧対比表(PDF)があります。

http://www.stop-ner.jp/0802shidoyoryo.pdf


いつものように、とても有用です。

たとえば最初の、道徳教育に関する箇所を見て比較しただけでも(強調は引用者によります)

 (旧) <表の右側のカラム>

2 学校における道徳教育は,学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳の時間をはじめとして各教科,特別活動及び総合的な学習の時間のそれぞれの特質に応じて適切な指導を行わなければならない。
道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,人間尊重の精神と生命に対する畏(い)敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和的な国際社会に貢献し未来を拓(ひら)く主体性のある日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。

(略)

ボランティア活動や自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない。


(略)

3 学校における体育・健康に関する指導は,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,体力の向上及び心身の健康の保持増進に関する指導については,体育科の時間はもとより,特別活動などにおいてもそれぞれの特質に応じて適切に行うよう努めることとする。


(新) <表の左側のカラム>

2 学校における道徳教育は,道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳の時間はもとより,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,児童の発達の段階を考慮して,適切な指導を行わなければならない。
道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,伝統と文化を継承し,発展させ,個性豊かな文化の創造を図るとともに,公共の精神を尊び,民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和的な国際社会に貢献し未来を拓ひらく主体性のある日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。

(略)

集団宿泊活動やボランティア活動,自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない。その際,特に児童が基本的な生活習慣,社会生活上のきまりを身に付け,善悪を判断し,人間としてしてはならないことをしないようにすることなどに配慮しなければならない。

(略)

3 学校における体育・健康に関する指導は,児童の発達の段階を考慮して,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,体力の向上に関する指導及び安全に関する指導並びに食育その他の心身の健康の保持増進に関する指導については,体育科の時間はもとより,特別活動などにおいてもそれぞれの特質に応じて適切に行うよう努めることとする。


いやはや。なんとも言えません。


そして、読まないといいつつ、ダウンロードだけはしてみました。


そもそもが、「教育基本法改正等で明確となった教育の理念を踏まえ「生きる力」を育成」というビジョンがまっさきに示されていますし(「・・・ポイント」という資料です)、道徳を教科化するための準備が盛り込まれ、さらに上の対照表からの引用にもあるように、逐一「発達の段階に応じて」、という文言があるのは、わざわざ言うようなことでないはずのになぜなのか・・・。


疑問は尽きません。


伝統と文化の継承が「道徳」に含まれることについても伝統を破壊することは反道徳的行為なのかと突っ込みたくなりますし、「選択であった武道、ダンスを含めすべての運動領域を必履修化( 中学校1 ・2 学年)」という点もああやっぱりという気分です。

そして自己啓発セミナー 集団宿泊活動という点は、見方によってはさらにきなくさい「何か」を想像させます。

一部、五月雨式に記載するに留めますが、詳細はまたエントリーをアップしたいと思います。


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