ドラムのレコーディング7(完) | ギター兄ちゃんの独り言…

ドラムのレコーディング7(完)

夢はニート(°∀°)b



こんばんわ。メタボ界のプリンセスGAKUこと。ただのメタボなオッサンです。

前回の記事で続きは明日と言っていたくせに。と。思ったアナタっ!

違います。俺の言う"明日"というのは"これからの未来"とか"将来"といった。

そう。とてな大きな意味を含んだ。そんな意味が込められた"明日"なのです。

皆さんの明日は無限に広がっているのです。今を。そう今を精一杯生きる。

そうすれば。それが明日に繋がる。そういう意味をこめて。「続きは明日」なのです。

だから。いいわけじゃない。んだ。よ?(゚∀゚) w

皆さんの未来に向かって「続きは明日」そういう思いを込めて俺は書いたつもりだったのですが。

理解してもらえていなかったとしたら。それはとても残念なことです。

それでも。俺のことを。もし。嘘つき呼ばわりする。そんな心の寂しい人が居るならば。

仮にそんな人が居るならば。あえて一言だけ。俺からのメッセージを送らさせて頂きます。


…マジごめんw


てか。これでも急ピッチで急いで書いたつもりなので勘弁してやって下さい(ノД`)

それに今回は普段よりさらに長いです。普段の俺のブログの更に数倍の文字数をご用意致しましたw


はい。つーわけで。タイトルの通り。やっと最終話です。( ̄▽ ̄;)

なんでこー。無駄に長くなっちゃうんでしょうかね。今までの話しの流れは↓こうです。


ドラムのレコーディング1(準備)
  ↓
ドラムのレコーディング2(かぶりと位相)
  ↓
ドラムのレコーディング3(焦点とハース効果)
  ↓
ドラムのレコーディング4(マイキング …の前にw)
  ↓
ドラムのレコーディング5(マイキング)
  ↓
ドラムのレコーディング6(マイキング)


そして今回のお話しを含めた全7話で無事終了ー。と。思いきや。

そうです。取り合えず。ドラムのレコーディング 第一部完と。ゆー。ことでw

録るもん録ったら終わりでなく。その次は編集作業とミックス作業もありますよね。

大丈夫です。きちんと最後まで書きます。 …い・つ・か(゚∀゚)

まー。近いうちに記事をまとめてから。さっさとアップしておきます。

今回はちょっと話しが飛び飛びしすぎました。反省…_| ̄|○l||l

アメンバー限定記事を書くかどうかはわかりませんが。書けるようなら書きますので。




でわ。前回に続き。ひとまず全体のマイキングが終わったのが↓こちらです。

 $ギター兄ちゃんの独り言…

写っていませんが。後方にはアンビエンスマイクやオフマイクなどもセッティングしてあります。

まー。普通のセッティングと言ってしまえばそれまでなんですけどねwww

だいたいドラムのレコーディングはこんな感じにセッティングされることになります。

雑誌などでよく見かける風景ですので。レコーディングの経験の無い人でも見たことはありますよね。

ドラマーさんならご存知の通り。ここでやるべきこと。ここまでセッティングしたら。

そうです。写メの撮影タイムですwww

これからドラムのレコーディングなうとかねwww



レコーディングの前までにトークバック用のカフボックスかもしくはマイクを用意するのも忘れずに。

コントロールルームでオペレーターをするエンジニアとスタジオで演奏をする演奏者で。

ガラス越しに手話とジェスチャーでコミュニケーションを取るのは結構難しいので。(経験ありw

あと。演奏者がガイドやクリックを聴く為のヘッドフォンとキュー・ボックスの用意も必要です。

キューのことは意外と知らない人もいるみたいなので少し説明。

キュー・ボックスとは演奏者の手元で複数の入力からなる音のソースを個別にレベルの調整可能な、

小型ミキサー付きのヘッドフォン・モニタリング・システムのこと。

で。キューはボックスが子機として音をまとめて送信するための親機があって。

それらをまとめてキュー・システムと呼び。レコーディングの現場では必要不可欠なアイテムです。

よく見かけるのはFURMANHDS-6HR-6のセット。最大8台までボックスをカスケード出来ます。

 $ギター兄ちゃんの独り言…

小型のミキサーを代用する場合もあります。

ドラムのレコーディングの場合であればマスター用の全体の音をまとめたステレオの信号と。

それとは別にクリックを個別に送る程度で大丈夫だと思います。

あんまり細かく小分けにして送ってしまうと。触れるものは全て触ろうとするのが人の心理w

モニタリングの環境の調整はある程度こっちで作ったものを相手側に送るのが優しさです(゚∀゚)




おわり。










たい(´Д`) www


取り合えず残っているマイキングのお話しでもしましょうねー。(・Д・)

頑張れ。頑張るんだ俺 www


トップマイク。そうトップマイクのお話しはしておかないと。ものすごく重要な部分です。

今回のブログの最初に貼付けてある写真では。

ドラムセットの上にセッティングされている2本のマイクのことです。

トップ、トップマイク、オーバーヘッドなど。色々な呼び方をします。

で。このトップマイクが何を録っているのかということですが。主にシンバルを録ります。

主にという書き方をしたのは。シンバルは一つ一つにオンマイクを立てることはしないから。

シンバルは"かぶり"がものすごく多い場所。他のパーツと音を分離することがほぼ不可能です。

しかもシンバルの特性上、オンマイクでは余韻がキレイに録れないのでオフでセッティングします。

しかも金物の余韻を録るのにダイナミックは不向きなのでほぼコンデンサーを使うことになります。

となれば。尚のこと。このトップマイクには"かぶり"が多く混在することになります。

なのでこのトップマイクというのは"かぶり"が混在することを前提として、

主にシンバルを中心に全体のバランスの良い音で録れるところにマイキングします。

このバランスが良いというのがトップマイクではものすごく重要

マイクはオンマイクにするほど音の分離はよくなりますが。

そのオンマイクの分だけ音のアタック以外の部分がきちんと録り切れません。

胴鳴りが起こす共鳴や倍音といったものはオンマイクでは収音しきれず迫力にかけた音になりがち。

トップマイクやオフマイク、アンビエンスマイクは胴鳴りが起こす共鳴や倍音を録ることが出来ます。

オンマイクでは各パーツごとに一つ一つの音として音を狙いますが。

トップマイクなどのマイキングの時はドラムを一つの楽器として捉えドラム全体を狙います。

上手く録れればオンマイクでは録れなかった全体の胴鳴りを含めて収音ができますので。

出来るだけ各パーツの共鳴や倍音を漏れなく。また偏らず均等に録れるようにセッティングします。

簡単に言えば。演奏者がバランスが良くムラのない演奏をして。

エンジニアがベストなポジションに1つないし2つのマイクをセッティングをして。

1つの場合はセンターに。2つの場合は左右に定位を振るだけ。

たったそれだけで。ドラムのレコーディングは成功したとも言えます。それだけトップマイクは重要。

またオフマイクやアンビエンスマイクなどは部屋の鳴りや空気の響きまでを収音することで、

より空気感の感じ取れる音や、倍音の豊かな音を作ることが出来ます。

なので。トップマイク(もしくはトップマイク+オフマイク+アンビエンスマイク)だけで。

全体の音の像がきちんと捉えておらず。バランス良く聴こえていないなら失敗しているということ。

マイキングが問題がなければトップマイクの音に対して。足りないアタックの部分を、

オンマイクで収音している音を使い、トップマイクに足していきます。

トップマイクの音は。よりシンバルを強調する為に、

ローの成分をバッサリとカットすることもありますが。まぁ求める完成像に応じて。です。

どちらにせよ。基本はトップマイクに対してオンマイクの音を足すというやり方に変わりはないです。


使うマイクはC414C451U87などは比較的よく見かけますが定番というほどではありません。

というのも。ここのトップマイクはシンバルを主に録るとは言え。全てのパーツの音を収音します。

そのマイクが良くも悪くも全体のドラムセット全体の質感を決定付ける一番重要な部分になります。

なので。ここにどんなマイクを使うのかがエンジニアの腕の見せ所であり。一番楽しい部分。

またレコーディングエンジニアの音作りのカラーにも。なのでエンジニア個人の定番はあっても。

ドラムのレコーディングのトップマイクという限定された範囲の中には定番のマイクは存在しません。

もちろん。楽曲の雰囲気であったり演奏者によっても相性の良いマイクというのは変わりますしね。

比較的よく見かけるマイクとしてはC414は全体を癖のないナチュラルな音で録りたい時に。

昔は定番に近かったU87は中域に癖が強く超高域が落ちており最近のマイクに比べてレンジは狭め。

ナチュラル録音の傾向が強くなった最近のレコーディング事情では少し出番が減っています。

ただ。この特有の癖が良いとされる場合も多々あって。特にオンマイクでSM57を使っている場合。

お互いの癖が上手く混じればなかなかアナログ感のある癖のある良い感じにカッコ良い音が録れます。

まー。最近の若い演奏者だとこの手の音は古くさいと感じる方が多いのも事実ですけど( ̄ω ̄;) 

U87は何となくSM57と似ていて。衝撃に極端に弱いコンデンサーマイクでありながら、

耐久力があって頑丈です。(あくまでコンデンサーマイクの中ではですが。

音質云々以前にこの耐久力があるとか頑丈というのが世に広まった一番の理由。

特に年配のエンジニアの方だと平気で爆音のギターアンプの前とか。ベースアンプの前とか。

ドラムにもオンマイクで近接させて突っ込む方は多いです。そしてよく壊します(°∀°)b

でも。最近はスタジオ貸し出しマイクでそうやって使おうとするとスタッフがとても嫌な顔をしますw

またC414のナチュラル感は良いのだけれど。なんとなく無味無臭すぎて味気ないので。

もう少し高域の伸びが欲しいのでDPAのマイクを選択をするというエンジニアも少なくないです。

DPAのマイクはどちらかと言えばクラシック系の音楽の録音での定番のメーカーで。

特にナチュラル傾向の強いそっち側を中心に録音をされているエンジニアに人気のあるメーカー。

クラシック系の演奏者ならよく見かける馴染みのあるマイクメーカーかと。


上記に上げたようなマイクは比較的、個人でも購入しやすい価格帯のマイクなので。

プロだけでなくインディーズで活動されるミュージシャンの方もよく見かけるマイクです。

それとは別に。"高級マイク"と呼ばれる1本で50万~100万円するような価格のマイク。

そんなマイクを複数使用しての何とも贅沢なレコーディングをされる演奏者はとても幸せでしょうw

セッティングする側からすればマイクが叩かれないか心底不安でたまらなくなりますが(゚д゚;)

以前にC12C-800Gを使ってレコーディングをしたことがあります。

演奏が素晴らしかったというのが最大の理由ではあるのですが。すごく良い音で録音が出来ました。

この手のマイクでレコーディングが出来るのは演奏者の中でも恵まれた一部でしょう。

いつかそういう環境でレコーディングできれば良いなと。そう思い。夢を追いかけて下さいw

とはいえ。高級マイクだから必ずしもカッコ良い音で録れるというわけでは無いのです。

どちらかと言えば高級マイクはボーカル向けに作られたものばかりですし、

実際のところ10万円ほどの価格帯のマイクで十二分にプロレベルの音質で録音が出来ます

特に最近のマイクは本当にどれも素晴らしく優秀な作りで。しかも年々デフレの傾向にあります。

流通されているほとんどのマイクがプロレベルの録音に耐えうるものばかりです。

なので。マイクが安いから音が悪いなんて思う必要は全くありません。もし音が悪かったら。

それは。演奏が悪い。チューニングが悪い。エンジニアの腕が悪い。必ずこの3つのどれかです。

それは全ての楽器。全てのシチュエーション。全ての録音に対して共通して言えることです。

音を良くするも悪くするも結局は人的要因が一番に影響するんです。はい(・∀・)

少し嫌な言い方をすれば。学生が高価なマイクを使ってマルチでマイキングしたとして。

同じ演奏を俺がカラオケマイク三本でマイキングしたとして。俺の方が良い音で録れるでしょう。

そうです。俺は嫌~な感じのオッサンですσ(・∀・)


と。ゆー。ことで。話しは戻って。例えば俺がドラムのレコーディングで使うマイクのお話し。

上記に上げた定番に近いマイク。これは置いてあるスタジオも多いので使うことは多いです。

まぁ。何かしらの録音の度に頻繁に登場回数の多いよく使うマイクなので。

音の傾向や扱い方も把握していて。不安も無く使えるというのが一番の理由です。

それ以外に。俺はオーディオ・テクニカのマイクがすごく好きで。

特にAT404040504060に代表される40シリーズに絶大な信頼をしていて。

またディスコンになったATS400も好きなマイクの一つです。

テクニカのマイクは置いてあるスタジオも少ないので。基本的に私物を持ち込んで使っています。

このテクニカのマイクが俺のレコーディングエンジニアのとしてのカラーの1つとも。

俺の音作りの傾向はだいたい輪郭や高域の解像度とか立体感とか。そういうのを重要視しています。

もちろんケースバイケース。場合によって色んな音を作りますが。傾向としては。です。

その音作りの一つとして。テクニカのマイクは自分の相性にぴったり。だと思っています。

癖がなくナチュラルなマイクなので後の処理がしやすいというのも使う理由の一つですが。

テクニカ特有の高域の伸びの良い特性は最近の音楽事情によく合っていると思います。

4040は張りの強いパワー感のある"きらびやか"な音のマイクなのでロック系の音楽では、

シンバルを中心に録るトップマイクとして最強なんじゃないかなとすら思ってしまうw

トップマイクは最初から最終的な音の像を念頭に踏まえてマイクを選ぶ必要があるので。

そのマイクの傾向が楽曲に合っていなければその時点で失敗とも言え。後の処理では限界が出ます。

そういった点で。テクニカのマイクはわりと無味無臭なナチュラルなマイクなので、

405060のどれでもジャンル、ソースを選ばずに使い勝手が良いというのもオススメポイントw

勿論、考え無しに選定してしまうと失敗の原因になるので好みだけで選定することはしませんが。



で。トップマイクのセッティングですが。1本でやるか2本でやるか。まずその2択があります。

実は1本の場合はセッティングはめちゃくちゃ簡単で。バスドラムの胴の真ん中あたりを、

2m~2m30cmほどの高さから真下を狙えばまず失敗はしません。

ここにマイクをセッティングして全体のバランスが悪い音であった場合というのは。

ドラムセットのセッティングの位置が極端に悪いか。演奏が悪いか。このどちらかです。

演奏者が傷つかないように気を使いながら。それとなく相談してみましょうか…( ̄▽ ̄;)

センターにどっしりと構えたドラムの音像を作りたいなら1本の方が有効です。

また俺はドラムにリバーブを大目にかける前提の場合にも1本でマイクをセッティングしたりします。

2本の場合は1本の時と同様の位置を中心として。

2本を10cmから広げても20cmほどの間隔で並べて真下を狙えばまず失敗しません。

2本の場合はドラムセット全体のステレオ感をコントロールすることが出来ます。

基本的に2つのマイクでそれぞれ入ってくる音が違うほどに左右のステレオ感が出ます。

なので真下を狙っているマイクを外側に向けるだとか。距離を離すだとか。

そうすることでステレオ感をコントロール出来ます。

ただし。2本を近い位置で真下を狙っている時はほぼ位相に問題はないのですが。

2本のマイクで拾う音に違いが出るほどに位相が崩れる危険性が出てきます

なので。マイクの数が多く。位相を揃えれる自信がないのであればあまり広げないことです。

実際には20cmぐらいの幅で真下を狙うだけでもパンを振ればそれなりのステレオ感は録れますし。

それぐらいの位置であれば位相はほぼ崩れません。まぁ少し外開きにする程度なら問題ないでしょう。

トップマイクのステレオ録音の際にはちょっとしたコツがあります。

2本を左右に振り切った時にバスドラムがセンターにきちんと定位するようにして下さい。

リズムの軸となるキックはセンターにきちんと居ることでリズムに安定感を感じます。

逆に左右どちらかに寄れていたり定位が曖昧であったりすると締まりのない楽曲なるからです。

また前面からシンバルを中心に狙ったり演奏者の後方からシンバルを狙うやり方もあります。

変わり種のやり方は邪道なので。演奏者が基本でない場合には有効的なこともありますが。

ひとまず基本はバスドラムの上からのセッティングを極めた先のお話しです。


ちなみに写真の俺のセッティングだとマイクの高さは低くて。マイクの位置もかなり違いますが。

あまり経験の無い人が参考にするときっと痛い目に合うと思うので参考にしないようにwww

あと。写真ではトップマイクにも吸音材がセッティングされていますよね。

これは他のパーツの"かぶり"を防ぐ為のものではありません。

ドラムを録音する場合。床から天上までが4mぐらいもあれば特に問題はないのですが。

写真のような高さが3m程度以下しかない場合。天上からの音の跳ね返りを考慮する必要があります。

本当は部屋の響きをキレイに録るという意味ではトップマイクにコレは使わない方がいいんですけど。

天上からの音の跳ね返りがディレイを発生させそれを天上に近いトップマイクが拾ってしまいます。

実音と跳ね返りのディレイ音を合わせて収音してしまうと位相が崩れますし。

後でDAW上で処理しようにも。あまりに混在し過ぎているとお手上げ状態になってしまいます。

モ(゚∀゚)━ウ( ゚∀)━(  ゜)━(  )━(`  )━ダ(Д` )━メ(´Д`)━ポ(;´Д`)━━━!!!

そうならない為に。それを防ぐ為の吸音材というか。ガード材としてセッティングしています。






では。次は ち ○ こ (゚∀゚) じゃなかったw

オフマイクのマイキングについても軽く触れておきましょう。

この場所でマイキングした素材の利用価値って。俺の存在価値ぐらいです。

ようするに無くても良い。(TωT)ドウセ俺ナンテ…

その程度です。各オンマイクとトップのオフマイクの位相を揃えるだけでも一苦労。

そこにさらにズレやすい別のオフマイクを混ぜるとなれば。なかなかに面倒極まりない作業です。

下手なマイキングだったり編集処理能力がなければ音を悪くするだけでしかないですしね。

それに響きという点で言えばトップマイクでもそれなりに部屋の響きは収音出来ています。

取り合えずで使う場所じゃないので。処理する能力も使い道のネタもないのなら。あっても無意味。

じゃあ。何故にマイキングするのか?です。理由はその音が欲しいから。ということ。


んーで。オフマイクと言えば。トップマイクもオフマイクですよね。

トップマイクはご存知の通り。シンバルを中心としたキット全体の音を収音します。

と。なれば。トップマイクと似たオフマイクは特に必要ありませんよね。

なら逆の音を求めるということです。つまりバスドラムのオフマイク。

バスドラムを中心としたキット全体の音をオフマイクで録音するのはよくやります。

これも1本と2本と選択肢があります。場所はバスドラムから1m50cm~2mぐらい。

高さはバスドラムの真ん中あたり。バスドラムを正面で捉えるのが良い
と思います。

あまり近いとバスドラムからの空気圧でコンデンサーを痛めたり、

"ふかれ"が起きて収音する際にポップノイズが混在するので注意が必要です。

1本で録る場合はバスドラムの胴鳴りを中心として全体を収音する目的でセッティングします。

2本で録音する場合はバスドラムを中心としたステレオの広がりを収音します。

2本の場合はバスドラムの両端を2本のマイクで挟むような位置がオススメ。

このバスドラムを中心としたオフマイクを扱う場合。トップマイクとの差別化が必要です。

自分の場合はバスドラム側はシンバル類が多く含まれる高域の帯域を削ります。

合わせてバスドラムアタックの部分も削ることでセンターに置くオンマイクの場所を空けます。

トップマイク側は逆にバスドラム側の帯域をバッサりとローカット。

この時のトップマイクはよりシンバルを強調して録れるようにマイキング。

また定位はトップマイクを一番広く設定して。オンマイクのバスドラムの定位はもちろんセンター。

そのセンターに定位させたバスドラムとトップマイクの中間ぐらいにバスドラム側のオフマイク。


コツはステレオで録ってはいますが。あまり広げ過ぎないこと。

あまり広げすぎると低域がだらしなく広がって締まりのない音になるので。

オンマイクとトップマイクとそれぞれ相互に位相と焦点を結び合わせなければならないので複雑です。

上手くセッティング出来たら赤飯でも炊いて下さいwww


その他にM/S方式でドラムキット全体をオフマイクで収音するのもわり王道。

2本のマイクを使って特殊なステレオ感を作りだす録音方式です。

無指向性のマイクと双指向性のマイクの2本と。2つの信号をM/Sに変換するデコーダーが必要。

マイクの位置は高くすればシンバルやハットが目立ってきますし。

低くすればバスドラムの重心が下がってきます。高さについては求める音で調整します。

楽器とマイクの距離はバスドラムのオフマイクと同じぐらいで良いと思います。

M/Sについて詳しく書こうと思ったら既に「リバーブのお話し」の4にて以前に書いてました。

俺ほんと何でもかんでも書いてるなwww

まー。アメンバー限定記事なんだけどね(°∀°)

アメンバー申請、読者登録、フォローはお気軽にどうぞ…| 壁 |д・)

俺はDAW上にて処理をしてからM/Sに変換するのでミキサー等で変換せずそのまま録り込みます。

アメンバー申請したくないけれどM/S方式がよく分からないという人は…。ググれっ(゚∀゚)クワッ






さぁ。やっと最後のお話です。最後にアンビエンスマイクのお話し。最後なのだー。

イヤッフぅ━━(゚∀゚)━━━っ!!!

まぁ。ぶっちゃけた話し。これは本当にあってもなくてもどっちでも良い。そんなマイク。

ほんと。俺の存在価値ぐらいしかないんだからねっ(/ω\)テヘ

でも。あればあったで色々ネタはあるので。使い道を習得しているのなら無いよりあった方が良い。

俺みたいなオッサンだって少しぐらいは利用価値はあるんだと思うんですよ。はい。

誰か拾ってくれや。な?(°∀°)

アンビエンスというのは。録音業界では"環境の響き"を意味します。

なので楽器の音を直接拾う必要はありません。空間の響いている音を収音するのです。

難しい言い方してますが。ようするに。分かりやすく言えばリバーブです。

実際に発生したリバーブをアナログ的に録ってしまおうということです。

なので。響きの少ない部屋ではアンビエンスは録れませんし。狭い部屋も同様に無理。

デッドな環境にアンビエンスは存在しませんし。適度な広さと適度な音の反響がある空間が必要です。

レコーディングスタジオだからアンビエンスが録れるというわけではないので注意して下さい。

響きを出す為に壁に反響板や音を拡散する木製ボードなどを設置してあるスタジオがあります。

また。クラシック系のレコーディングに特化したスタジオやコンサートホールなどでは、

よく響く材質の壁材や床材などを使用して。より響きがキレイに行き渡るように設計されています。

利用する機会があったら手を叩いてこれがアンビエンスかと知ったかぶるのも良いでしょうw

たまにデッドなスタジオで。演奏者にアンビも録っておいて下さいと知ったか発言されます。

そんな時は努力します(ハート)とだけ俺は応えていますがwww

あと。たまにムカつくのが。素材を受け取ってミックス作業をするのが俺の主たる業務なのですが。

素材の確認作業中。アンビエンスと書いてあるのに。上から読んでも下から読んでもオフマイクな時。

あぁ。 はいはい…(´_ゝ`)

レコーディングを担当した奴を呼び出して説教したくなりますwww

ちなみにレコーディングの段階では演奏の邪魔なので演奏者にはアンビエンスの音は返しません。


アンビエンスマイクもオフマイク同様に1本の場合と2本の場合があります。

使うマイクはトップマイク以上に定番はなく。基本的にダイヤフラムの大きいマイクを使います。

距離は楽器からみてだいたい3m~5mぐらい。それなりの距離が必要になります。

あまり音像が近過ぎず。何となくボヤけたパワー感のない音で録れる位置がいいです。

高さは耳よりも高め。どちらかと言えばトップマイクよりもさらに上から響きを拾う感じです。

マイキングのポイントは楽器のエネルギーの直線上からは外れた方が良いでしょう。

その空間の中で一番よく音が響いている場所にマイクをセッティングします。

マイクから拾った音で確認した時に。遠くから鳴りつつ、よく響いて残響が付いている音が良い。

1本の場合は使い方はほぼ決まっていてスネアに響きを足すためです。

この時はだいたい。スネアの音をトリガーにしてアンビエンスの音がスネアのタイミングで、

音が鳴るようにします。そうすることでスネアの音に厚みを加えることができます。

2本の場合はドラムセット全体の響きを録るためです。まぁ。オフマイクと似て非なる感じです。

2本の間隔は近めなら20cm~1m。響きをワイドに録りたいなら2mぐらい離す場合もあります。


この2つのやり方の素材のどちらにも言えますが。共通してかなり過激なコンプレッションや

イコライジング、倍音の増強を行います。(詳しくはまた処理のお話しで。

たぶん。みなさんが思っている以上にかなり過激に音を潰して残響をより誇張させます。

以前、クライアントさんが立合いでミックス作業をしている時に。単体で音を出していたら。

その音。ぐちゃぐちゃになっていますけど大丈夫なんですか?

と不安そうにされてました。ナチュラルな音という要望だったので尚更不安だったのでしょうが。

そもそもアンビエンスなので。実音として扱っているわけではなくエフェクト的な扱いです。

お上品にこっそり混ぜるぐらいなら。始めから使う必要なんかありません。

基本のドラムキットをナチュラルに作って。そのセットに残響を足す。

ナチュラルに聴こえるリズムパターンの隙間に余韻として見え隠れするアンビエンス。

そんな感じです。アンビエンスマイクの素材はそんな使い方です。

結局はナチュラルな音として聴こえてくるドラムになっているので安心して頂けましたが。

このアンビエンスの音ってあんまり用途も意味もわかっていない人も多い気がします。

意味も意図も用途もわからずにアンビエンスとかオフマイクとか知ったかぶって言われると。

実際のとこ。エンジニアはかなりイラっとくるwww

分からない時は分からないで。素直に要望を言って欲しいもんです。

アンビエンスを使えと言ってるくせに。ホールリバーブ深めでお願いしますとかね。

夕飯なに食べたい?って聞いたら白飯とパンって言われた気がしますw



あとアンビエンスを録る時はドラムキットをきちんと吸音するのが大事。

これまでに紹介した各マイクで使用していた吸音グッズを含め、

この記事の最初の写真に写っている ぬり○べ 的な何かがその役目を果たしていますw

 $ギター兄ちゃんの独り言…

どういうことかと言えば。ようはアンビエンスをセパレートするということ。

ドラムキット自体はドライな方がアンビエンスマイクとの音の分離がされて良いんです。

キット自体はドライにセッティングして。それとは別にアンビエンスを録音してキットに混ぜる。

ドラムキットに残響を含んで録るのであればアンビエンスマイクは別に必要ないです。

キットが響いているのにアンビエンスを足すと。びっくりするぐらいのウンコになりますw

吸音ボードがないなら毛布などをマイクスタンドにぶら下げて代用するのもありです。


また逆に。残響の少ない空間で。キットの各マイクで残響の豊かな音で録る時には、

写真のような吸音材ではなく。反響板を置くことで響きを作りだすこともあります。

アコギやピアノやバイオリンなんかをより響かせたい時にも反響板は使いますよね。

デッドな環境で録音する場合は反響板を使うことで豊かな響きを合わせて収音できるので便利です。





あー。終わりだーっ!

あ。そうそう。ドラムに限らずだけど。マルチマイクのレコーディングの時って。

複数のマイクを使うので音のまとまりを良くする為に。

ミキサーやHAは全てのトラックで同じものを使うのが良いですよ。

 $ギター兄ちゃんの独り言…

SSLのAWS900+は良いよねー。大好きどす( ´艸`)

仕事先のスタジオにこれが置いてあるとテンションわりと高めなオッサンになりますw




おーやーすーめー\( ̄ち ̄)/\( ̄ん ̄)/\( ̄こ ̄)/

STUDIO Air Room (PCサイト)
Twitterhttp://www.twitter.com/gaku4321

$ギター兄ちゃんの独り言…



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