耳介にできる腫瘍の肥満細胞腫

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おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、耳介の腫瘍の続きの話で、扁平上皮癌の話をしました。
今回は、耳介にできる腫瘍の犬の肥満細胞腫の話をします。
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犬では、肥満細胞腫はよくみられます。
肥満細胞腫は、若齢の犬にも発生します。
その発生率は、年齢を重ねるごとに増加していきます。
パグでよくみられ、パグは多発する傾向があります。
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肥満細胞腫の診断は、針で吸引した組織や切除した組織で診断します。
耳介に肥満細胞腫が見られた場合は、広範囲の外科的切除が必要になる多摩、耳の切除になることが多いです。
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広範囲に切除ができれば、再発を防ぐことができ、転移もありません。
広範囲に切除することが難しく、切除不十分になった場合は、追加治療として、化学療法や放射線療法、最近では遺伝子療法もあります。
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猫の肥満細胞腫では、耳の基部の近くに発生することが多いです。
猫の肥満細胞腫は、皮膚の内側の丘疹、結節となり、赤く潰瘍化することがあります。
症例によっては、多数の小型の丘疹で出てきて、集落作ることもあります。
猫の肥満細胞腫は、良性の事が多く、犬とは違う傾向があります。
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再発は、局所にできる傾向がありますが、比較的良性が多いので、積極的な広範囲の切除は必要がないことが多いです。
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耳介の腫瘍の続き

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おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。

前回は、耳介の腫瘍の話をしました。
今回も、耳介の腫瘍の続きの話をします。

耳介にできる腫瘍に扁平上皮癌という腫瘍があります。
猫で最も多い悪性の腫瘍で、よくできるところが耳介部になります。
犬の耳介部で扁平上皮癌がみられることはあまりありません。

猫の耳介でみられる扁平上皮癌には、日光性皮膚炎が最初にあることが多いです。
紫外線に当たる時間が長くなると日光性皮膚炎になり、その後扁平上皮癌になります。

特に白い耳介の猫がなりやすく、青い目を持つ白い猫がなりやすい傾向があります。
白い猫には注意が必要です。

よくなったり、悪くなったりを繰り返していき、耳介が厚くなったり、耳介の先端が折れ曲がったり、潰瘍ができたり、かさぶたができたりを繰り返して、悪化していきます。

猫の耳介にみられる扁平上皮癌の転移は少なく、限局的に進行することが多いです。
局所への浸潤とリンパ節の浸潤が起こり、最終的には肺に転移することがあります。

耳介部を広範囲に切除すると治ることが多いです。
白い耳介の猫では、初期の日光性皮膚の時に外科的に切除するといいです。

耳介が白い猫は、紫外線を極力避けて、1日の紫外線のあたる時間を制限してください。
猫は、日向ぼっこが好きですから、窓ガラスにUV加工のフィルムを貼るなどして対応してください。
ただ、全く紫外線に当たらないのもビタミンD合成の問題もありますので、紫外線からシャットアウトしてしまうのではなく、紫外線をあたる時間を短くするとか、当たる量を少なくするなどの工夫をしてください。




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耳介の腫瘍

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おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、耳炎とアトピー性皮膚炎の話をしました。
今回は、耳介の腫瘍の話をします。
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犬の耳介の腫瘍は、肥満細胞腫を除けは、良性の傾向が多いです。
猫の耳介の腫瘍は、悪性の傾向があります。
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耳介は、皮膚と結合組織と軟骨から構成されています。
この3つの組織からの腫瘍があるので、いろいろな腫瘍があります。
一般的な腫瘍のご紹介をしていきます。
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乳頭腫は、ほとんど犬だけみられる腫瘍で、コッカースパニエルやプードル、シーズーになどによくみられます。
見た目はイボのような形で外傷によって出血しやすくなっています。
乳頭腫の多くはシダの葉っぱのような形をしています。
乳頭腫は、外耳道内にもできることがあります。
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良性の腫瘍なので、取れば問題ありません。
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犬の皮膚組織球種は、犬では最も多くみられる腫瘍になります。
50%は2歳未満の子で発症しますが、それ以降の年齢でも発症します。
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この腫瘍は、耳介の背側の基部の付け根の近いところにできやすいです。
腫瘍は、硬くドーム状で赤く境界がはっきりしていて、急に大きくなることが多いです。
塊が潰瘍化することもありますが、いっぱいできることはなく、単発で発症します。
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塊に針をついて細胞を確認して診断します。
皮膚組織球種であれば、外科的な処置を取らなくても自然となくなることが多いです。
外科的に摘出しても再発することもなく、摘出後は問題ありません。




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