マイケルのマフィア系の歌が気になる① ~スコセッシ監督「カジノ」に学ぶ | ☆Dancing the Dream ☆

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みなさん、カンバンワ!

マイケル作品のテーマの中には、
「マフィア(ギャング)」ネタというラインがありますよね。
「スムクリ」とか、「Who is it」とか、「ユロクマ」とか、
映画「ムーンウォーカー」もそうですね。

だいたいマイケルの大事な子女が、
ヤクザな野郎に襲われそうになるとか、
マフィアの紐付きであるとか、、そういうストーリーで、
マイケルは、非暴力的・超絶ダンス&歌を武器に、
愛する者を救うのです。

これは私的解釈ですが、
これらの楽曲は表面的には、よくある愛するものを守る勧善懲悪の
ヒーローもののような設定ですが、
歌詞をSFと共に、注意深く、解読してみると、
その深層に、マイケル自身の精神分析的な要素が隠されており、
彼が闘い救い出そうとする「My baby」や「Girl」は、
彼自身の失われた「子供の心(=魂)」のことを指していることが
はっきりと読み取れるのです。

そして、名声と引き換えに彼の「子供の心(=魂)」を奪ったのは、、
子供の頃から身を置いたエンタメ界がもつ暗部に他ならないということを
歌った歌があります。

それは、ソロへの道を模索し始めた、
初期の彼自身の作品「Heartbreak Hotel」だと思っています。

マイケルが、初めて、エンタメ界の暗い面を体験した衝撃的な記憶を
告白した歌、「Heartbreak Hotel」。
チャイルドスターとしてデビュー間もない頃、
彼は、「芸能界とヤクザな世界との関わり」
・・売春、薬物などについて、
身を以て知ってしまったことを歌っているのだと思います。

「Heartbreak Hotel」は、「スムクリ」につながる歌なのですよね。
この2曲は、ライブで流れるイントロのメッセージが同じです。


さて、今夜は、
常々感じていたことで、
ちょっと気になっていたことについて。。

マイケルは、晩年に制作したと思われる未発表作に
芸能界に絡む「マフィア(ギャング)」ものの作品が、
なぜか、やけに数多い?ということなんです。

先日発売された『Xscape』の中にも、いくつかありました。
「Blue Gangsta」とか、「Where Your Children Are」とか。。
          ↓(過去記事・和訳&解読あり)
Blue Gangsta①~ マイケルはギャングスタ達の抗争の仲裁を試みた!!!
Blue Gangsta②~ ストリートの子供たちの叫び
Blue Gangsta③・和訳~ 裏切り…そして、今や僕は青いギャングスタ!!!

Do You Know Where Your Children Are① ~ シンプソンズ
Do You Know Where Your Children Are② ~イントロの謎
Do You Know Where Your Children Are③ ~和訳


マイケルは、なぜ、
晩年に、やや古めかしく感じる「マフィア(ギャング)」ものの作品を
書いたのでしょう?

愛ある保護を得られない劣悪な環境の子供たちがいるということ。
彼らがストリートに一歩出れば危険が迫っているということ。
彼らを危険から救おうと警鐘を鳴らす歌。。
そういうメッセージを込めているのかもしれません。

けれども、彼のメッセージには、
現実の人生、自分自身がリアルに感じていることが裏側にあるからこそ、真実味があるのです。
彼の作品は、彼自身の自伝的なもの。
他人ごとではなく、子供のことを語っていても、
常に自分自身のことと2重写しなのではないかと思うのです。

マイケルは、晩年、再び、現実に、
「マフィア(ギャング)」のようなヤクザな輩に
彼の「魂」を奪われるような危機感を持っていたのではないでしょうか?

  





私が非常に気になるのが、
Alvin Malnik(アルビン マルニック)という男
2002年頃からマイケルに接近し、アドバイザーとなった弁護士です。
2003年から2004年にかけて、
マイケルの逼迫した財政的危機(負債3億ドル?)の援助を
ゴールドマンサックスと共に、
チャールス・コッペルマンとアルビン・マルニックが主導したと言われます。

しかし、ジョン・ブランカによると、
ゴールドマンの文書では、マイケルを「音楽産業のビル ゲイツ」にするベンチャーを提唱し、どうすれば3億ドルの負債が削減できるか、どうすれば3億ドルを稼げるかについても詳細に説明している。
しかし、それは、Sony/ATVとマイケル自身の版権である Mijacの所有権を売るという前提での話であった。とのこと。

(ちなみに、マルニックによれば、ブランカは、マイケルのビートルズの版権の内、ブランカの持っている5%の利権のとして、ゴールドマンとの商取引で1700万ドルを受け取ることを主張したと言います。 ・・ったく、どいつもこいつも!( ̄□ ̄;)!!)

結果的には、裁判、多額の負債、目まぐるしく入れ替わる側近、
混乱と苦悩の中にあったマイケルは、これを破棄し、
商取引が挫折しました。


さて、アルビン・マルニックという男は、
マフィアの大物、マイヤー・ランスキーの顧問弁護士でした。

マイヤー・ランスキーとは、
マイケルの愛した映画『ゴッドファーザー』に登場する
ギャングのモデルになもなった人物で、
『ゴッドファーザーPARTII』に登場するユダヤ系ギャング・ハイマン・ロスこそが、マイヤー・ランスキーです。
ランスキーは、経済感覚に秀でていたギャングで、
マネーロンダリングの創始者とも言われました。

1983年のランスキーの死後、Lansky's "heir apparent,"(ランスキーの後継者)と言われたのが、アルビン・マルニックなのです。

アルビン・マルニックは、有罪判決は受けたことはありませんが、
連邦および州検察局の監視下にあり、
フロリダ法執行当局は、ランスキーが死んでも、マルニックに受け継がれ、
ランスキーの組織は死ななかったと見ているとのこと。
マルニックは、the Flamingo Hotel Casinoの3000万ドルの利益をかすめ取ったとして、
ランスキーとともに起訴されたSam Cohen(サム・コーエン)と組んで、
Dade Countyに属する未開発地325エーカーを買い、
この土地の売却し、最終的には、1470万ドルの利益をあげたと言います。

この構図、、
何かと似ています!!

大物マフィア、マイヤー・ランスキーの築いた財産を、
悪徳弁護士が、我が物にするという構図。

マイケルジャクソンの死の直前、一週間前に、顧問弁護士として復活し、
2002年7月7日付の遺書により、遺産管財人となって、
マイケルジャクソン・エステートの管理をする運びとなったジョン・ブランカと。

ガッビ~~~ン( ̄□ ̄;)!!

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そして・・・

リアルなマフィアについて、
また、リアルなマフィアの弁護士について、
とても参考になるのが、

1970年代。全米で唯一賭博が合法な街LVのカジノを舞台に
実話を基にしたスコセーシ監督作品『 Casino』です!!

マフィア間の抗争で殺人や暴行を繰り返していた当時のLVの様子が克明に再現されています。
マフィアの弁護士を務めていたオスカー・グッドマン氏、
また当時の警察、メディア、カジノ従業員など関係者らの協力で、
可能な限りの情報を結集させて可能となった
登場人物、ストーリーも史実を再現したノンフィクション。




登場人物中、
現実に会ったなら、イチコロで騙されそうな人垂らしは、
誰あろう、弁護士オスカー・グッドマンでしょう。

なんてったって、実在のマフィアの弁護士だった人物が、
後に、現実にラスベガス市長になってしまうのだから。。( ̄□ ̄;)



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長くなるので、ここでいったん仕切ります。

お読みいただきまして、誠にありがとうございますおじぎ