甲虫王者ムシキング:Kiroro「生きてこそ」
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毎週水曜日の18:00からTV東京系で放映中の「甲虫王者ムシキング」のアニメ版、「森の民の伝説」のオープニング曲をお子さんに引き語ろう。曲はKiroro の「生きてこそ」。Kiroroの公式サイト では、この曲に対する彼女達のメッセージが添えられている。以下引用。 > 「生きてこそ」は、今の私達そのものです。 > たくさんのメッセージをこめました。 > 今、世界では戦争や震災、事件など > いろんな事がおきていますが、 > 人間は、傷つけ合うのではなく > 助け合い、支えあっていくべきなんじゃ > ないか、と思うのです。 > 曲と共に生きる私達のメッセージ > きいて下さい。
まあ、とにもかくにも、曲を研究して、その後で結論を書こう。キーはDメジャーだ。 作詞:玉城千春 作曲:Kiroro 【A】
バース。 Ⅰ-Ⅴ7-Ⅵm7-Ⅰ-Ⅱ7-Ⅴ7 最後のツーファイヴで、Ⅱm7(=Em7)であるはずのⅡがⅡ7とメジャーになっているのは、Ⅴ7のドッペルドミナント(参照 )として。もう一度、このパートを以下の歌詞で繰り返す。 ***? 【B】
ブリッジ。1~2小節は、 Ⅳ-Ⅲm7-Ⅱm7-Ⅰ スケールに従ってコードが下降していくような感じだが、理論的には、
Ⅳ-Ⅲm7-Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ 短二度下降(Ⅳ-Ⅲm7)ののち、完全四度上昇を繰り返す(Ⅱm7-Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ)定番パターン(参照 )から赤字部分が省略されたものと考えてよいだろう。3~6小節は Ⅳ-Ⅲm7-Ⅱm7-Ⅴ7 これも同様に解釈できる。成長していく子供と、親との関係が綴られていく。感動的な歌詞だ。
【C-1】
サビ。コード進行は、 Ⅳ-Ⅲm7-Ⅵm7-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ これも短二度下降→完全四度上昇×nパターンで、Ⅱm7を同じサブドミナントのⅣで代理しているものと考えられる。この曲は、上記必勝パターンをふんだんに使った曲なのだ。以降、このパターンを3回繰り返す。 生きてこそ生きてこそ 広がってまたつながる ただし、4回目の繰り返しでは、 【C-4】
と、4小節でトニックⅠをⅥm7に代理させて、コーダへ向かう。 【coda】
Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ を繰り返して終止する。
パパ私が生まれた日の気持ちはどうだった? という部分でグッとくる。子供が成人になったとき、酒でも飲みながら、その日のことを子供に聞いてもらえたら、幸せだろうなぁ。色々、辛いこと、嫌なことも多いが、そのためだけに生きてもいいや。 結局のところ、その部分にノックアウト。いい曲だと思う。
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