創聖のアクエリオン

AKINO 創聖のアクエリオン 「創聖のアクエリオン」オリジナルサウンドトラック 創聖のアクエリオン Vol.1

【このコンテンツは批評目的により、菅野よう子氏の楽曲の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者の権利、音楽の美学を侵害した場合いかなる修正・削除要請にも応じます】 「超時空要塞マクロス」の河森正治監督作品で話題の「創聖のアクエリオン」の第１期オープニング曲のコード進行を研究。ヴォーカルは沖縄のコーラスグループbless4の次女・AKINO。キーはBマイナーから始まる。 　作詞：岩里祐穂 　作曲：菅野よう子 　歌：AKINO 【A-1】 ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ |4/4 Bm |Bm |A7 |A7| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ |G |F#m7 |Bm |E-F#7| 　1～6小節の 　Ⅰm-♭Ⅶ7-♭Ⅵ-Ⅴm7 はマイナー版循環コード（参照 ）だ。その後は 　Ⅰm-Ⅳ-Ⅴ7 Ⅳがメジャー化しているのはBマイナースケールで本来Gであるはずの6thがシャープして#6th（#G）になるよう、部分的に（8小節）メロディック・マイナースケールが使用されているため。効果的な作曲術だ。 【A-2】 ＊＊＊ ＊＊＊し ＊＊＊ ＊＊＊ |4/4 Bm |Bm |A7 |A7| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ |G |F#m7 |Bm |（E-F#7）| 　【A】パートの繰り返し。コード進行は同じだが、8小節目、コードレス状態になっているが、おそらく同じコード進行だと思う。 【B-1】 ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |G |G |F#m7 |F#m7-Bm| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |Em |Em |Bm |Bm-A7| 　♭Ⅵ-Ⅴm7-Ⅰm-Ⅳm-Ⅰm-♭Ⅶ マイナー版循環コードを「Ⅰm-♭Ⅶ（【あ】）」と「♭Ⅵ-Ⅴm7（【い】）」に分断し、 　【い】→Ⅳmにヴァンプ→【あ】 としたパターン。ただし、1～4小節目は平行調であるDメジャーに転調していると解釈できる。 【B-2】 ＊＊＊ ＊＊＊ 。 ＊＊＊ |G |G |F#m7 |F#m7-Bm| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |D |C |Bb-C |Bb| |A7 |A7-B7| 　1～4小節は【B-1】と同。ココからの作曲術が見事（菅野よう子大先生！）で、Ⅰmからトニックマイナー代理の♭Ⅲ（=D）に移り、平行調Dメジャーに完全に移調する。その後、 　Ⅰ-♭Ⅶ-♭Ⅵ-Ⅴ7 とマイナー版循環コードと同じ進行をトニック→サブドミナントマイナー→ドミナントで自然に描き、10小節目のB7で長二度上のキーEメジャーに転調。【C】のサビに向かう。 【C-1】 ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |E-B7 |C#m7-B7 |E-B7 |A| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |F#m7 |G#m7 |A |A-B7| 　Ⅰ-Ⅴ7-Ⅵm7-Ⅴ7-Ⅰ-Ⅴ7-Ⅳ 　Ⅱm7-Ⅵm7-Ⅳ-Ⅴ7 スリーコード＋Ⅱm7、Ⅵm7の単純な構成の強烈なサビ。「１万年と２千年前から愛してる」という歌詞がスゴイ。 【C-2】 ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊。 |E-B7 |C#m7-B7 |E-B7 |A| ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ |F#m7 |G#m7 |A |A-B7| ＊＊＊。 |C#m7 |C#m7-B7 |A |B7| 　【C-2】の繰り返し、後奏として、 　Ⅵm7-Ⅴ7-Ⅵ-Ⅴ7 が添付し、本来ならⅠで解決される部分が省略されている。 物語の世界観を伝えようとする岩里祐穂の素晴らしい作詞、数々のTV音楽を生み出す名作曲家菅野よう子の手腕が結合した、かなり出来のよい曲だ。 ■関連リンク：岩里祐穂プロフィール ■関連記事： 交響詩篇エウレカセブン「少年ハート」 　カロリーメイト 　ターンエー・ガンダム ☆音楽解析の続編は『コチラ』 にて！