大和証券:ラヴィン・スプーンフル「デイ・ドリーム」
ジョン セバスチャン ジョン・セバスチャンのブルース・ハーモニカ奏法
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一昨日採り上げた アメリカン・フォーク・ロックの偉大なグループ、ラヴィン・スプーンフル(Lovin' Spoonful)。彼らの曲は現在、大和證券のTVCM「カメレール博士 マーケット篇」(コチラで視聴 )で聴くこともできる。これもロック史に残る重要なナンバー、「デイ・ドリーム(Day Dream)」だ。 【A】
妄想だけなら幸せだ 楽しいことばかり 妄想することに夢中。 コード進行はⅠ-Ⅵ7-Ⅱ7-Ⅴ7の循環コード(参照
)繰り返し。 【B】
時代が自分の敵であっても、 散歩するにはいい日和。 太陽の下で日々をやり過ごして、 誰かさんの刈り立ての芝生の上で惨めな思いをする。 ある意味ニート君(参照
)みたいに、あまり「前向き」じゃない歌詞。ジョン・セバスチャンは1944年3月17日、ニューヨーク生まれ。まだちゃんと調べていないが、民族的に彼も流浪の民のような気がする(ラヴィン・スプーンフルの相棒はロシア系だし)。日本におけるニート君との大きな違いは、人種の坩堝アメリカには、民族的に入っていけない他人の「刈り立ての芝生」が存在し、資本制労働での雇用とは「刈り立ての芝生に anyone を入れる」ことだと思うから。 さて、CMに登場するカメレール教授、本物の経済学教授らしく、専門は「行動経済学」。市場経済において人間は概ね合理的な行動を自然ととる(=効率的市場仮説)という法則が従来の経済学の根底にあったが、「群集的行動」(=必要ないのに他の人と同じモノを買う)、「勢いの投資」(=情報、流行に流される)といった人間の行動は「合理的」とは言いがたい。 そこで、心理学と経済学を結びつけて人間の消費行動を研究するのが「行動経済学」。妄想しがちなニート君の不可解で非合理的な経済要素のひとつなわけで、「ヒッピー文化とアメリカという舞台」(=ラヴィン・スプーンフル)を加味することで、このCMはなかなか含蓄の深いものになってる。 ■関連リンク:大和證券CM情報
ジョン・セバスチャン公式サイト
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