女王の教室:EXILE「EXIT」
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【このコンテンツは批評目的による秋元康氏Kazuhiro Hara 氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者の権利、音楽の美学を侵害した場合いかなる修正・削除要請にも応じます】 様々な話題を振り撒いた日本テレビ土曜日のドラマ、「女王の教室」もいよいよ終盤に突入。ここにきてまた、「ストーリー盗作疑惑」が浮上、明日(9月5日)発売、「週刊ポスト」に掲載される予定だ。ネタ本として取り上げられるのは、森絵都「永遠の出口」と推測されている(参照 )。 さて、明日の週刊誌発売を待つとして、今日は主題歌 EXILE の歌う「EXIT」のコード進行を研究しよう。このコードアレンジは結構勉強になる。キーはA♭メジャー、4/4拍子。 詞:秋元康 曲:Kazuhiro Hara 歌:EXILE 【C'】
Ⅰ-Ⅲ7-Ⅵm7-#Ⅳm7b5 Ⅳ-Ⅰ-Ⅱm7-Ⅵm7 Ⅰ→Ⅲ7の長3度上昇進行は、Ⅰ→Ⅳ→Ⅲ7の省略形(参照 )、Ⅲ7とメジャー化しているのはドッペルドミナント(参照 )、4小節目の#Ⅳm7b5は、Ⅱ7の代理コードと考えてよい。 Ⅱ7=Bb7=シ♭、レ、ファ、ラ♭ #Ⅳm7b5=Dm7b5=レ、ファ、ラ♭、ド と3音を共有しているからだ。Ⅱ7と#Ⅳm7b5が代理可能なことを記憶しておこう(後で出現する)。そこから短2度下降してⅣへ。その後は、サブドミナント→トニックの繰り返し。
の繰り返しであるが、4、8小節目ではⅥm7がドッペルドミナント化してメジャーⅣ7になっていることに注意。
を1~4小節繰り返す。コレは2段目の前半部を遅延させて繰り返しているものと思えばよい。 Ⅳ-Ⅲm7-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅲ7 は、王道「短2度下降後、完全4度上昇を繰り返す」パターン(参照 )だ。最後のⅢ7はⅢm7のドッペルドミナント、Ⅰトニック代理。こういった微細なコード・アレンジがにくい。また、ベースラインが極めて美しい。
基本は【A-1】に同じだが、7小節目、Ⅱm7(=Bbm7)だったのが♭Ⅶ7(=Gb7)になっている。コレはC7b5の裏コードとして考えるべきだろう(参照 )。 Ⅲ7b5=C7=ド、ミ、ソ♭、シ♭ ♭Ⅶ7=Gb7=ソ♭、シ♭、レ♭、ミ と3音が共通するから。そう考えると【A-2】の2段目は、 Ⅳ-Ⅲm7-Ⅵ7-Ⅲ7 と、【A-1】のⅡm7を省略したものと解釈できる。
Ⅱm7-Ⅳ-♭Ⅶ-Ⅴ7 2小節目はサブドミナント・マイナー(参照 )、7小節目の♭Ⅶもサブドミナント・マイナーの挿入だ。
Ⅰ-Ⅲ7-Ⅵm7-#Ⅳm7b5 Ⅳ-Ⅲ7-Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7 これまで説明した内容と重複するので解説省略。
Ⅳ-Ⅰ-♭Ⅶ6-Ⅴ7 と、サブドミナントマイナーを挿入するかたちで【Ⅰ】に戻る。本当に話題の尽きないドラマにふさわしい、凝りに凝ったコードアレンジである。 ■関連リンク: 女王の教室ホームページ ■関連記事:スウィング・ガールズ あいのり 美少女戦士セーラームーンR 電車男 ☆音楽解析の続編は『コチラ』 にて! |