チャイルド・オステオパシーへの道②
『脊柱側湾症』で来院される方のほとんどは『思春期側湾症』と分類されるものです。
『特発性側湾症』と言われるものの中で8割を占めるのが、この『思春期側湾症』だからです。
思春期側湾症は10歳以上~思春期(16~17歳頃)までに発症し、「思春期を過ぎれば症状は進行しない」といわれています。(脊柱側湾(そくわん) をご参照ください。)
したがって、この思春期側湾症で来院される方は大きくは2種類に分けられます。
①思春期まで・・・すなわち16~17歳頃以下の年齢層(思春期側湾症が進行中と思われる人)
【※乳児期側湾症・学童期側湾症も含みます。】
②思春期後・・・・・すなわち18歳頃以上の年齢層(思春期側湾症の進行が止まったと思われる人)
これらの椎骨や椎間板自体の変形等の器質性要因で起こっている構築性側湾症であっても、必ず機能性要因が合わさって起こっていますので、筋肉などの状態を整える手技を施せば軽減がなされます。
当院で行なう施術や運動指導については、上記の2種類で特段に別のテクニックや指導をするわけではありませんが、思春期まで(すなわち成長期)と思春期後(成長期後)での目的は微妙に違います。
成長期までは・・・施術については筋肉の縮こまりを緩和することで側湾を減少させることはもちろん、筋肉・骨格の成長を阻害する要素を少しでも取り払い、運動については筋肉の柔軟性維持と筋肉・骨格を成長させることを目的とします。
成長期後は・・・施術については側湾の減少・関節可動の改善、運動については筋肉の柔軟性維持と筋肉の衰えを予防することを目的とします。
さて、側湾症での当院来院者の比率は、18歳(高校生)までの比率が非常に増えてきています。
子供の施術についての重要性が浸透してきているのか、約半数は18歳以下の方になってきました。(あくまで側湾症に限っての比率です)
これが、県外からの遠隔地来院者となると約7割となります。親御さんは自分のこと以上にお子さんが心配なんでしょうね。「親思う心に勝る、親心」です。
「運動不足にならないようにとだけ言われた・・・」、「病院では打つ手がないから、経過をみて行くのみ・・・」、とそっけなく言われてしまうと多くの方からお聞きします。
以前の記事チャイルド・オステオパシー・センター でも書きましたが、僕の次の夢は『チャイルド・オステオパシー・センター』の設立です。
次の my dream の実現を急がなければならないのかもしれませんネ。
しかし、チャイルド・オステオパシーへの道 でやはり書きましたが、懸案は山積みです・・・。
”人材の育成” と ”採算性” ・・・
しかし、使命感はあります。 ガンバリマス
~take care~
PS. 先日のこと・・・、「側湾症センターですか?」と電話がありました。
ウチはそんな名称じゃありませんから~・・・?(^▽^;)