使える 弁証法/田坂 広志


新規事業を強制的に考える合宿に参加のための


事前準備として、ヘーゲルの弁証法を再読


人類が生み出した哲学の中でも、最高峰といわれる思想、極めて


難解な思想未来を予見するために役に立つ「哲学」と「思想」。


それが弁証法という哲学とのこと。


合宿でも矛盾に目を向けた議論が一番盛り上がった。


内容はほぼ理解出来るようになったし、普段から


近い未来がどういう世界になるのか?に興味を持っているが、


いざ、ビジネスの場で弁証法を使うとなると話は別だ。


実践で弁証法が機能するまで自分の中で消化したい、と思う。

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世界最強の社訓 08143

テーマ:




上司が絶賛しプレゼントして頂いた本。


優れたミッションステートメントを持つ40社を取り上げ、その


ミッションステートメントが出来た背景やその会社が大切に


している哲学をまとめた内容でとても参考になる。

自社のミッションステートメントと対比しながら読み進めて、


大きな気づきがあった。


自社のミッションステートメントも価値あるものだと思って


いたが、概ね自社に向いている。反面、本書で取り上げられて


いるビジョナリーカンパニーのミッションステートメントは、


「顧客」・「株主」・「社会」を見ているという点だ。


自社の強みを活かし、社会に対してどんな価値を提供


するのか?それによって会社のレゾンデートル(存在理由)


を示して行くということだ。


これは深く考えさせられる内容だ。


自社と部署のミッションステートメントを再定義する価値が


あるかも知れない。


メモ

ミッションステートメントを作成するための6つの法則

ルール1;必ずしも短い必要はないが、シンプルであること

ルール2;社内の意見を出来るだけ集めること

ルール3;外部の力をうまく活用すれば、明快さと新鮮な

      ものの見方を持ち込むことが出来る

ルール4;言葉遣いや語調には、会社の性格や姿勢を反映

      させること

ルール5;可能な限りの手を尽くし、全社員が共有出来るよう

      にすること。常に目に触れるようにしておくこと

ルール6;常に見直しを怠らず、社員の評価にも取り入れること

      経営者はいつもそれを言いつけ付け、実践しなけれ

      ばならない

      

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マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」/松藤 民輔

ソロモンブラザーズを退職し、2005年に金鉱山を買収し、


今や金鉱山オーナーとして資産2000億円(借金もハンパじゃないだろうが)


という松藤氏の本。


ザ・エコノミスト誌で、この10年間で一番注目している日本人として


紹介されているようだ。


サブプライムローンの影響でアメリカは凋落することを示唆し、


中国は多大なるカントリーリスクを抱えているので投資価値なし


ジム・ロジャース氏 とは真逆の見方をしている。


そしてドルが下がり、貨幣経済の裏づけである金(ゴールド)が


資産価値があがるよ、という内容。


金鉱山オーナーだけにポジショントークは多分に含まれている


だろうが、世の中の変化を読み、相当なリスクをとって金鉱山を


買っているだろうから、とても説得力がある。


資産運用に関する本というより、これからの社会を予見する


内容として価値のある一冊。


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思考するカンパニー―欲望の大量生産から利他的モデルへ/熊野 英介

株式会社アミタの社長である熊野英介氏の著書。


「総合環境ソリューション事業」を生業とした会社で、本書は、


熊野氏が何を考え、この会社と事業を通じてどんな社会を実現


していきたいのかを熱く語った内容。


アミタが目指すのは持続可能社会における循環システムの形成


である。そしてそれは、ポスト工業モデルの実現であり、ポスト


工業モデルとは、大量消費の最大幸福ではありない。


2006年株式公開をした目的は、持続可能社会を想定した、


社会イノベーションの時代に参画していきたいからなのだ。


企業の存在価値とミッションがとても明確で、強いメッセージ性がある。


このメッセージだけで、アミタという会社と社長の覚悟が伝わってくる。


教育で人々の意識を変えるのは大変で時間もかかる。しかし、


事業を通じて人々の行動を変え、習慣や意識を変えることは意外


にも容易なのだ。それが事業の強みだと思っている。


時代を創るためには社会の潜在的欲求を探し出さなければならず、


社会に先回りして新しい価値を提示する必要がある。


工業社会モデルから脱し、新しい社会を創るためには、学者や


行政の知恵よりもの、やむにやまれぬ起業家魂をもって、


社会や時代をデザインする行動力が重要なのではないか。


持続可能な社会を創るためという高邁な理想を持ち、確実に


行動を起こしている熊野氏の考えに共感すると共に、上場企業


として利益を出しながら、社会に変革を起こすべく活動されている


ことに畏敬の念を抱く。


今後のアミタの飛躍に期待。

「坂の上の雲」に隠された歴史の真実―明治と昭和の虚像と実像/福井 雄三

司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」がNHKの大河ドラマで2009年


から放送が始まると言う。


著者は司馬氏を敬愛しつつも司馬史観の間違いを指摘したい


のだと言う。


特に旅順攻撃戦とノモンハン事件について誤りを指摘したいらしい。


司馬史観といいつつ、「ノモンハンの夏」がベストセラーになった


昭和史研究家の半藤一利氏に対しての批判のほうが大きいように感じる。


著者の主張に共感できる部分と著しく受け入れられない部分があり


なんとも言えない不思議な感覚になる。


歴史を両面から知るという意味では参考になる本だ。

偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫 H 93-1)/星 亮一

薩長連合と大政奉還を成功させた坂本龍馬亡き後、


明治政府と会津藩との戊辰戦争の裏に隠された薩長による

残虐行為について書かれた内容。


戊辰戦争については、越後長岡藩の河合継之助を題材とした


司馬遼太郎氏の が詳しい。


勝てば官軍とは良く言ったものだ。


幕府を倒し、新しい世界の建立を目指した指導者達が権力を


欲しいままにし、体制派を完膚なきまでに潰してゆく。


歴史の常なのかもしれないが、新しい世界の創造の


ために命を落としていったその他大勢の志士たちが


浮かばれない。


歴史は見方によって見え方がまるで変わってしまうことを


改めて実感。


歴史を知る上で、両面から歴史を見ることが重要だ。



竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

12年ぶりに「竜馬がゆく」を再読。


大学4年の時に初めて読み、竜馬の


「世に生を得るは事を成すにあり」


という名言に触れ、人生について本気で対峙した瞬間だったと


記憶している。


それまで、金持ちになりたいとか、有名になりたいとかいう類の


自己顕示欲の先にある成功を漠然と考えていたが、坂本竜馬


の「自己を捨て、理想とする国家(日本)の創造の為に人生を


賭ける思い」に触れ、心の底から熱くなったことを覚えている。


直後に海外放浪に出て、二十数カ国を旅しながら、初めて自分が


「何のために生まれ、何を為すのか?」を真剣に問い続けた。


あれから12年。


おぼろげながら、自分の目指す方向が定まって来たようだ。


竜馬のように、新しい世界の創造のため、自己を捨てて邁進


するような生き方をしたいものだ。




光栄なことに木戸寛孝さん(木戸孝允の子孫)から、木戸さんが


解説するアービン・ラズロ氏 の新刊本「CosMos」の世界観を発売前


に伝えるイベントに呼んで頂いた。


(イベントの内容は一緒に参加した橋口さんのブログを拝借


このイベント参加の準備として、6年前に書かれた本書を一読。


持続可能なサステナブルワールドを作ろうという主張で、その考え方


の背景にある地球の危機的状況の解説と、対策について国家レベル・


個人レベルで実践できる具体的な行動を提示した深い内容。


サステナブルワールドを作るためのスローガンを


【他の人たちも生きていけるように生きてみよう】


として、切実に訴えている。


新刊本のCosMosはこの6年間で氏が研究した新たな境地をまとめた


内容で、一段と深い内容のようだ。


10/1の発売が待ち遠しい。

やりたいことをやれ/本田 宗一郎


Hondaでは伝統的に経営合宿をよくしていたということを


自分のために働け!ホンダ式朗働力経営 の著者である


高橋裕二氏から伺ったことがある。


今度会社で経営合宿があるため、合宿の中身について考えている


時にふと、その時に話を思い出し、なんとなく本田宗一郎氏の


本に手が届く。


本田宗一郎氏の人間哲学が凝縮された内容で、金言が溢れる。


メモ

・1%の成功のため、得意な分野でさえ99%の躓きを経験した。

 不得意な分野に手を出して失敗するのも当然かも知れない。

・信用とは、人を愛し、愛されること。約束を守ること。人に儲け

 させること。つまり自分の人生と仕事を通じて多くの人に恩恵

 を与えること。

・知りたいのは未来なんだ。知識というのは、それを使って

 未来を開拓するのでなければ価値はない。

・私にあるのは、教わって知った知識とともに、実行して知った

 知識、つまり経験である。この二つが、私を未来へ進ませる

 力になっているのだ。

・商売を通して社会に奉仕するという考え方が基本。

・人間は追い込まれたとき、窮地に立ったとき、創造的な力を

 発揮するものだ。私の中の危機意識は、常に私を不思議な

 活力に導いた。

・自分の意思のままに行動してそれが無意識のうちに、周り

 の人の幸福にプラスし、社会や国家の発展に寄与できる

 という自由人でありたい。

・体験の蓄積を基本として得られた知恵は、その人の生き方

 を充実させ、創造性と豊かさをもららさずにはおかない。



小村寿太郎とその時代 (PHP文庫)/岡崎 久彦

渡部昇一氏と谷沢永一氏推薦 の本。


博学のお二人が特に推薦した本なので期待していたが、


全く期待を裏切らない良書。


小村寿太郎は、外務大臣として時代を読む慧眼と果断な


行動力を持った明治期を彩った人。


タイトルにある通り、小村寿太郎の伝記だけでなく、40年間外務官僚


として働いた著者だけに、その時代背景を専門家の視点から分析


していて、明治期の動乱と緊迫が伝わってくる。


著者曰く、


ロシアの意図を完全に見抜き、戦争以外の選択肢が有り得ないこと


を認識して、大日本帝国の運命を誤らしめなかったのが小村の功績


だろう。


しかし大東亜戦争敗戦に至る日本帝国の歩みの功罪に繋がる。


と。


この本を読み終えて、上記のことがなるほどぉ、と思える。



小村寿太郎という明治期を作った重要人物を通じて、明治時代


の政治状況、国際関係をリアルに感じることが出来るという点


において圧倒的な良書だと思う。