私、ヴァレンタインズデーだけはどうしても好きになれず、素直にロマンチックなムードを楽しめないのです!


とか言いつつ、“ヴァレンタインズデーの献立案”なんてブログに書いたら、“おまい、言うてることとしてることが違いすぎるやないかぁ!”って怒ります?(冷汗)



今日は2月14日の演出をあれこれお考えになっておられる方々の為に、多少なりとも参考になればと思いまして、この記事をアップすることにいたします。お叱りにならないで読んでくださいまし。ニコニコ


映画『ジュリー&ジュリア』の中で登場したのがきっかけで、日本でも周知になったお料理。それを1度にたくさん作り、2度楽しめる食べ方をご紹介したいと思います。まずは初日、ヴァレンタインズデーの当日はシンプルに...


ブフ・ブルギニョン

和・美・Savvy Cooking

ブフとはフランス語で“牛”のこと。ブルギニョンは“ブルゴーニュ地方”。ブフ・ブルギニョンとは“ブルゴーニュ地方の牛肉料理”ってことですな。似たような料理で鶏肉をワインで煮たものがコック・オー・ヴァン です。


この料理に使った牛肉は、先日コストコで買って来た煮込み用2kg。冷凍する前に脂肪と筋を惜しみなく取り除きました。脂肪や筋を取るのにこま切れになってしまった肉500gは、後日カレーにでも使うつもり。今回は大きな塊ばかり計1kgで調理しました。

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コストコで売っている牛肉を見たことのある人なら、上の写真の牛肉を見ると、私がどんだけ惜しみなく脂肪や筋をバンバン取り除いたのが分かっていただけると思います。(笑)でもそれも無駄にはしてませんよ!調理方法を変えて英国風シチュー にして食べました。


この前、ある人に、私は牛肉に関してだけは、なぜかホルモンや抗生物質完全無頓着に、コストコや、一般のスーパーのプレミアムブランドなら買っちゃうと話したら、“そんな肉...”風に、バカにされてちょっと悲しかった。(苦笑)


そしてその人は、“同じノン・オーガニックでも、ここの肉は良い!”とある店を勧めてくれたので、試しにその店で肉を買ってみました。コストコや一般のスーパーの牛肉よりかなり割高!でも買ってみて、なしてそこの肉が良いとその人が言ったのか理由が分かった。


脂肪や筋を売る前に綺麗に取り除き、手間をかけているから一見質の良い肉に見え、値段も高いのですが、実際の肉の質はと言うと、コストコや一般のスーパーのプレミアムブランドの方が、ずっと柔らかいし肉の風味がある!


その店で高価なトリミングされた肉を買うなら、素直にホールフーズでオーガニックもんを買うわって思ったし、割安なコストコの肉を買って来て、自分で脂肪や筋を取る方がずっとお得。それに牛すじ料理も作れるし...(嬉)


このトリミングした肉を大きく角切りし、その他の野菜やブーケガルニと共に赤ワインで煮ます。

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先ずは牛肉の水抜きから。私はこの手の料理を作るのによく、TEFAL社のジェイミーオリバーの鍋を使います。その鍋は焦げ付かない加工がされているので、油を引かずそのまま肉を載せ、蒸し焼き状態でで水抜きをしています。

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肉に火が通るとこんだけ水が湧いてくるんだもんね。これを昔ながらのレシピ通りに調理していたら、美味しいブフ・ブルギニョンは出来ないよね!(笑)

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肉は取り出し、“不思議の水”は全部処分して(爆)、鍋の汚れを綺麗にして次にベーコンを炒めます。ベーコンは脂身の多いものを選び、これまた油を引かずにこんがり炒め、ベーコンファットを燃焼させます。

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ベーコンも取り出し、鍋の底に残ったベーコンファットでシャロット、もしくはペコロスなどの小たまねぎ、それもなければ紫玉ねぎを大きく切り分けたものを、こんがりと良い色が付くまでしっかり炒めます。

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にんにくも加え1分程度炒めたら、先の肉とベーコンを鍋に戻し、小麦粉を加えて全体に満遍なくコーティング。

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赤ワイン、ビーフストック、トマトペースト、ブーケガルニを加え、煮立ったら火を弱めて蓋をし、1時間半ほどコトコトと煮ませう。この間、ハーブの良い香りが家中に漂って、お腹はグーグーなり始めます。(笑)

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最後にマッシュルームを加えて30分煮たら出来上がり。マッシュポテトはバターは控え目に、牛乳はたっぷり加えて、クリーミーに仕上げておりマッスル!

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ブフ・ブルギニョンの詳しいレシピはこちら から...

私はコック・オー・ヴァンの時はパスタかご飯で食べるのが美味しいと思うけれど、同様にワインで煮たものでも、ブフ・ブルギニョンにはパスタやライスではなく、マッシュポテトと共に食べるのが一番美味しい食べ方だと思う。


今回はマッシュしたポテトをお皿の真ん中に分厚く円形に広げ、その真ん中を陥没させて、穴の中にシチューの具を詰めてみました。マッシュポテトはどうしても水分を吸うので、煮汁をいつもより多めにしたっぷりかけとります。


この料理は義母の十八番だったもので、私も義母から教わりました。義母はワイン100%で作っていたけれど、私はワイン煮ってのは出来上がった時の煮汁の色が嫌いなので、ビーフストックやトマトペーストを加え、汚い色にならない様にしています。


義母はお料理が得意で大好きな人だったから、たくさんゲストを招待すると、大きなルクルーセの鍋2つにブフ・ブルギニョンを作り、英国風にダンプリングを浮かべていました。姑にこんなオサレな料理を食べさせられると、嫁はすげぇ~プレッシャーよっ!(冷汗)


さて、うちはこの手の煮込み料理は必ず4~5人分作り、2日に分けて食べるようにしています。しかし、時には旦那がおかわりし、おまけに翌日家で仕事をして、残りをランチに食べてしまうという、計算違いなことも発生しちゃうんだけどね。(笑)


今回はこれ月曜日に作り、昨日水曜日、無事2人分が残っていましたので、その残りを別の食べ方でいただくことにしました。


昨日の料理はリメイクとは呼びたくない!リメイクと呼ぶにはあまりにもアイデアが秀逸だったので、“リパーポス”(別目的)料理と呼ぶことにします。(笑)


大きなじゃがいも2個の皮を剥き、厚み6~7mmに輪切りします。流水で洗ってから鍋に入れ、水を張って火にかけます。煮立ったらきっかり2分で火からおろし、ざるにとって水切り。ブフ・ブルギニョンの残りは大きなグラタン皿に冷たいまま移します。

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じゃがいもの輪切りをブフ・ブルギニョンの上にオーバーラップさせながら並べ、10gほどの少量のバターをレンジで溶かし、刷毛でじゃがいもの表面全体に薄っすら塗ります。180度で予熱を済ませたオーブンで1時間10分焼きませう。

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50分経った時点でオーブンの温度を200度に上げ、じゃがいもにこんがり焦げ目をつけるようにすると、ますます美味しそうに出来上がります。出来上がったお料理につけた名前は...


ビーフ・バーガンディー・パイ

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バーガンディーとはブルゴーニュ地方の英語名。エゲレス料理っぽいじゃがいもの輪切りですっぽりシチューを包んだパイなので、名前もフレンチから英語に変えてみたわよん!(笑)


初日の正統なブフ・ブルギニョンは食べなれているじゃない。もち、いつも通り美味しくいただいたのですが、リパーポスしたビーフ・バーガンディー・パイの方は、珍しさと、オーブンで焼いた芳ばしさで、最高に旨かったワン!

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要は、リパーポスでは同じじゃがいもでも、オール・イン・ワンでオーブンで焼いた、ローストポテトと共に食べたってことです。


どちらの食べ方も本当、美味しいです!私の好みではじゃがいもと共に食べるのが美味しいと申しましたが、もち、ご飯やパスタとも合います。


また、2つ目のパイに関しては、ブフ・ブルギニョンに限らず、普段のシチューをじゃがいもを入れずに煮込み、後載せでオーブンで焼いて食べてみてくださいませ。すんごく、美味しい!!!


それでは皆様、ちょっとまだ日にちはありますが、ハッピー・ヴァレンタインズ・デー!ドキドキ