これはおとといの我が家の晩御飯です。夕べは夕飯の材料を準備し、これから料理に取り掛かろうと思った矢先、旦那から電話があり、イタリアンを食べに行かないかって誘われ、作るのも面倒だったし外食に急遽変更しました。


さて、そのおとといの献立は、以前にもブログで紹介したことがあるし、東京のクッキングリッシュの会の題材にもした料理です。今回はそれを作り方変えてみたら、またぜんぜん違うお料理の様に美味しく出来上がったので、ニューバージョンとして再度ご紹介です。


コック・オー・ヴァン ~ワイン&ストック50/50バージョン~

クッキングリッシュの会

私、フランス語アレルギーなもんで(第二外国語フランス語でも全然わからん!汗)、フレンチな名前のものはなんでもどんびきしてしまうんです。このコック・オー・ヴァンも、やはりその名前だけでなかなか作る気になれなかった料理です。


しかし、レシピ本を紐解いてその通りに作ってみると、実はなんでもない簡単な料理でした。以降我が家ではおもてなしの献立としてはもちろんのこと、安い丸鶏や骨付きの部位が沢山手に入ったら気軽に普段でも作るようになりました。


考えてみれば、ブフブルギニョンにしてもコック・オー・ヴァンにしても、日本の料理で喩えるなら豚汁やかす汁同様の家庭料理なんだから、簡単に作れて当然なんですよね。


これまで私は最初に作った時に参考にしたレシピを、自分なりに色々アレンジし我が家の味にしてきました。でも1つだけオリジナルレシピに忠実に従ってきたのが、赤ワイン100%で煮ることでした。


下の写真のコック・オー・ヴァンが、その赤ワイン100%で煮た時のものです。

クッキングリッシュの会
ワイン100%で煮るコック・オー・ヴァンのレシピは、こちら です!

ところが、この前本屋でレシピ本を立ち読みしていたらコック・オー・ヴァンのレシピが載っていて、それには私がブフブルギニョンを作る時同様にワインとストックを半々に使い、おまけにトマトペーストまで結構大量に加えていたのです。


赤ワインで煮たキャセロールの色は赤くはなく、どちらかと言うと濃いピンク色。それをより食欲をそそる深紅色にするには、トマトピューレは良いアイデアかもしれないと納得。ワインだけでも良い味の煮汁が、ストックを使えばもう調味料さえ不要ってのも嬉しい。


セットで買ってもらったお鍋の1つにソテーパンがついていました。それがコック・オー・ヴァンやブフブルギニョン作りにピッタリのお鍋!


ちょうど冷凍庫に鶏のもも肉2切れと、先日チキンロールを作った時に切り落としたドラムスティックと手羽があったので、それらを解凍し、新しい作り方でコック・オー・ヴァンを作ってみることにしました。


<材料 2~3人分>

(ブーケガルニ)
セロリ...1本
パセリ...1本
タイム...1本
ローレル...1葉

(キャセロール)
オリーブオイル...適宜(パンチェッタ/ベーコンの脂ののり具合による)
パンチェッタまたはブロックベーコン、細かく刻む...80g程度
鶏肉、骨付きもも+ドラムスティック、手羽...各 x 2(1kg前後)
小たまねぎ...10個程度
にんにく、スライス...2かけ
小麦粉...大さじ1
赤ワイン...250ml
チキンストック、固形スープをパッケージの分量に従い湯に溶いたもの...250ml
トマトペースト...大さじ3
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
マッシュルーム...10個程度

クッキングリッシュの会

<作り方>

1.ブーケガルニを作る。ブーケガルニの材料をまとめてたこ糸で2箇所ほどしっかりと縛る。

2.キャセロール鍋にオリーブオイルを熱しパンチェッタを炒める。パンチェッタからしっかり脂が浮き出しこんがり焼けたら、一旦キッチンペーパーを敷いた皿の上に取り出す。(パンチェッタに脂分が多ければオイルは不要。)

3.2の鍋に必要に応じオリーブオイルを足し、両面こんがりと焼き色がつくまで鶏肉を焼く。パンチェッタ同様にキッチンペーパーを敷いた皿に一旦取り出す。

4.3に小たまねぎを加え2~3分炒める。にんにくを加え更に1分程度炒めたら、小麦粉を加えて全体に満遍なく粉をコーティングする。

5.4にワインとストックを粉のだまが出来ないようによくかき混ぜながら徐々に加え、パンチェッタと鶏肉を戻す。煮立ってきたらトマトペーストとブーケガルニを加え、火を弱めて蓋をし約1時間煮る。途中2、3度鶏肉の上下を返す。

クッキングリッシュの会
水分が足りないように思う場合は湯を50~100ml足します。
但し水分は初めの内は少し足りないように見えますが、
煮込む間にチキンの嵩が減り、蒸気が鍋の中にこもりだすと増えるので、
水分追加には要注意です。


6.1時間煮たら味見をし、必要に応じ塩、こしょう、味の素を加えて味を調え、マッシュルームを加え再び蓋をして15分~20分煮る。

クッキングリッシュの会
塩分は既に適度についているので、殆ど追加の必要がありません。
但し黒こしょうはひき立てのものをたっぷり加えると、味が更に増します!


いつもはコック・オー・ヴァンには御飯かパスタを茹でて添えるのですが、一昨日の夜はシンプルにバゲットで食べることに。その為に今回私の作ったものは、上の材料通りに作ったものより汁を多くしています。


クリスマスまであと10日を切りました。この晩はランチョンマットをテーブルの上のポインセチアの赤とは対照的にグリーンで。ますますクリスマスチックな食卓!

クッキングリッシュの会
私はなんにでもパセリをたっくさん入れるし、
たっくさんガーニッシュしますが、
パセリは茎の部分は煮物の時だけに使い、生では葉だけを食すると、
臭みが気にならないどころか、料理の味が倍増!
健康にもバッチしだし!で、酒飲んどったらあかんがなぁ...(爆)

新しい作り方で作ったコック・オー・ヴァンは、めちゃめちゃ美味しかったです。冗談抜きの激旨!味だけじゃなく色も深紅色に仕上がり、見かけからしてフレンチレストランの一品のようでした。


うちは旦那も私も焼いたら食べるけれど、淡白な鶏肉を煮た料理ってのはあんまり好きじゃないんです。


しかしその旦那が、この新バージョンのコック・オー・ヴァンを食べて、これは今年私が作ったものの中で一番旨いと褒め、ウ~~ン、ウ~~ンと食事中そればかりを連発でうなりながら食べた程、美味しいキャセロールでした。


丸雄鶏じゃなくても良いんです。ブルゴーニュ地方のワインじゃなくても美味しく出来ます。ちなみにこの晩は、なんと1本3ドルしないカリフォルニアワイン(日本円なら250円くらい?)で煮ましたが、ぜんぜん問題なし!(でも飲めはしませんでした。激不味だった!爆)


日本には間違って、あるいは過度に伝えられていることが多い。作ろうと思いレシピを見ると、フランス語の調理法や調味料、ワインの地方特定などが記載されていてどんびきしてしまいますが、実際はとても手軽で美味しい家庭料理です。クリスマスにどうでそう...?

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