きょうで、東北・関東大震災の発生から4年を迎えました | 続きは、CMのあとすぐ!

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この記事は、2012年3月11日に更新の、 きょうで、東北・関東大震災が発生してから1年を迎えました と、2013年3月11日に更新の、きょうで、東北・関東大震災が発生してから2年を迎えました


そして、2014年3月11日に更新の、きょうで、東北・関東大震災が発生してから3年を迎えました の続きであり、東北・関東大震災が発生してから4年目を迎えた内容となります。


この記事を更新した本日2014年3月11日で、東北・関東大震災(日本政府、マスコミの表記では東日本大震災)が発生してから4年目を迎えました。


大震災発生から4年目を迎えたことで、テレビでは、NHKや在京キー局をはじめ、東北・関東大震災から3年を迎えることについて特集した番組が数日前から流れ、この記事を更新した3月11日には、ほぼまる1日かけて大震災の特集番組が放送されています。


それに合わせて、私も、ほかの記事の下書きと並行して大震災の記事も書いていました。


そこでこの記事では、2014年3月11日更新の記事で、「もし来年も私のブログが続いていたら、今度は東北・関東大震災が発生してから4年目を迎えた記事を書かせていただきますね。」とお約束していた通り、2015年3月11日を迎えたことで、私なりに東北・関東大震災が発生してから4年目を迎えたというテーマで書かせていただくことにしました。


◆4年目を迎えた東北・関東大震災の死者・行方不明者の数は?


まず、昨年2014年3月8日付で警視庁がまとめたところによりますと、東北・関東大震災の死亡が確認された人は15884人。


行方不明者は2633人でしたから、死者・行方不明者を合わせると18517人ということになります。


このうち、昨年の行方不明者が2668人だったのに対し、今年は2633人と、昨年から今年にかけて35人が見つかったことになります。


そして、今年2015年3月10日付で警視庁がまとめたところによりますと、今日で4年目を迎えた東北・関東大震災の死亡が確認された人は15891人。


行方不明者は2584人でしたから、死者・行方不明者を合わせると18475人ということになります。


このうち、昨年の行方不明者が2633人だったのに対し、今年は2584人でしたので、昨年から今年にかけて49人が見つかったことになります。


ただ、行方不明者が見つかったといっても、必ずしもそれが生存した状態で見つかったとは限りませんが……。


ほかにも、復興庁によると、避難生活中に、体調の悪化や自ら命を絶つといった震災関連死も、2014年9月末現在で3139人に上っていたことが明らかとなったのでした。


あらためて、大震災さえなければ、震災関連死もなく、もっと生き長らえていた人々が多かったかもしれないのにと思わずにはいられません……。



◆ようやく廃炉への第一歩を踏み出したと感じた出来事 福島第一原発4号機の燃料棒の取り出しがすべて完了


次に、これか終息しないことには本当の意味での福島県における復興は難しいかもしれない、「東京電力福島第一原子力発電所(以下、福島第一原発)」についてです。


昨年の記事では、廃炉を検討している福島第一原発6号機の原子炉内に残っている核燃料764体を取り出して、建屋最上階の使用済み核燃料プールに移し終えたこともあったと書いたことで、福島第一原発の廃炉に向けての第一歩が始まった出来事がありました。


そして昨年、今度はようやく廃炉への第一歩を踏み出したと感じた出来事がありました。


それは、福島第一原発4号機で、使用済燃料プールに保管されていた燃料棒1533本を取り出す作業が2013年11月18日より開始され、2014年12月22日に、共用プールに移送する作業がすべて完了したことです。


参考リンク

福島第一原子力発電所4号機からの燃料取り出しの進捗状況|東京電力


しかしながら、これはあくまでも廃炉への第一歩を踏み出したにすぎません。


東京電力(以下、東電)の計画における、福島第一原発の廃炉への道のりは30年~40年単位といった、実に長く、険しく、遠いものがありますからね…。


◆現在も次々と作られている福島第一原発の汚染水タンク  


福島第一原発といえば、汚染水の対策として、地下にたまった汚染水の一部をくみ上げ、吸着装置で放射性セシウムなどの濃度を下げて、汚染水タンクと呼ばれる、円柱形で灰色の大きな貯水タンク(通称「セントン」)も気になるところです。


昨年の記事では、タンクの数について、2014年2月末の時点で1095基にまで増えていたと書いたことがありました。


けれど、「産経ニュース」というニュースサイトが報じたところによりますと、福島第一原発には汚染水が約28万トンあり、約900基のタンクに貯められていると報じられていたのでした。


ちなみに、NHKではタンクの数が800基あまりと報じていました。


ん? ということは、いずれにしても、2014年に比べて、少しはタンクの数が減ったということでしょうか?


いや、もしかすると汚染水タンクの寿命による交換。


あるいは、次の項目でも触れる汚染水対策によって、タンクの増設については減りつつあるのかもしれません。


汚染水タンクというと、昨年東電が、敷地内の2地区にある計39基が中古品であると発表したといった、考えようによっては怖く感じることもありましたね。


◆福島第一原発で進められている3つの汚染水対策


現在、福島第一原発では、次に挙げる3つの基本方針を立てて汚染水対策が進められていることがわかました。


1.汚染源を取り除く

2.汚染源に水を近づけない

3.汚染水を漏らさない


1.は、日量250トンを処理できる既設の多核種除去設備に加えて、同規模の処理能力を持つ多核種除去設備を増設し、日量500トンを処理できる高性能多核種除去設備を増設。


2は、敷地内舗装のほか、1号機から4号機をぐるりと取り囲む陸側の凍土遮水壁の構築工事が進んでいるということ(今月中に凍結作業が始まる予定)。


3.は、陸側の凍土遮水壁から海側をぐるりと囲むように、海側遮水壁が設置されていること。


これに直径約1メートルの防水性のある鋼管矢板を、地下水の通り道である浸透層の下までならべて打ち込むことにより、地下から海への汚染水流入をブロックするということだそうです。


◆タンクの汚染水処理に期待がかかる除去装置とALPS それでも将来的に海洋流出は避けられない?


先ほども書いたタンクに貯まっている汚染水を処理するためには、それ専用の除去装置や処理設備が欠かせません。


そのために、福島第一原発内に設けられた除去装置と処理設備の2つに期待がかかっています。


ひとつは、4号機建屋の南方に位置する「モバイル型ストロンチウム除去設備」。


ストロンチウムというのは、放射性物質の中でも、骨にたまりやすく、がんを引き起こすとのこと。

 

「モバイル型ストロンチウム除去設備」は、2014年の10月2日から処理運転を開始しており、この設備が本格的に動けば、濃度を最大1000分の1まで低減できるようになるそうです。


そしてもうひとつは、これも昨年の記事で書いたことがあった、ほとんどの放射性物質を取り除くことができる「ALPS」と呼ばれる新型の処理設備。


現在ALPSは、原子炉建屋の西側に、体育館がすっぽり入るような大きな建物が2棟並ぶ形での設備となっているそうです。


1棟は、昨年3月からある既設の「多核種除去装置(ALPS・アルプス)」。


もう1棟には、最近増設したALPSとなっていました。


増設ALPSは9月から試験運転を開始し、いまのところ順調に推移しているということです。


すべてのALPSが動けば、1日当たり約2000トンの汚染水処理が可能となるそうなんですが、あくまでこれは順調に動いたらの話です。


そのうえ、ALPSでは処理後も、放射性物質のトリチウムが残るため、その放出基準が課題となってきます。


これについて、原子力規制委員会では今年の1月21日に、福島第一原発で貯まり続けている汚染水について、放射性物質を処理した後、平成29年以降に海洋流出することを明らかにしました。


しかし、東電は海洋流出を判断していませんし、福島県沿岸で、一部の魚種を対象とした「試験操業」をのぞきすべて漁は自粛している漁師や漁業関係者との説得は難航するものと見られます。


◆建屋の屋上から高濃度の放射性物質を含んだたまり水が湾外に流れ出ていたという残念な出来事も…


これらの対策が進んでいる一方で、汚染水については、福島第一原発については、東電によるとても残念な出来事も生じていました。


それは、2015年2月24日に、東電は福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋上に高濃度の放射性物質を含んだたまり水が検出されたと発表。


しかも、2号機の建屋にたまっていた水から、高濃度の放射線セシウムが検出 2月22日にも排水路から高濃度汚染水が港湾に流出したが、今回はそれとは別の排水路に流入した。


そのうえ、あろうことは東電はこの事実を2014年4月ごろに知りながら、およそ10ヶ月もの間公表していなかったというではありませんか!(怒)


当然のことながら、流出した汚染水は排水路から湾外に流れ出ていたとのこと…。


これには、福島第一原発付近の海岸で漁業をしている漁師や、地元の漁業組合も怒りが収まらず、東電への信頼を一気に失った出来事にもなったのでした。


◆被災者にとっても復興への第一歩を踏み出したんだなと感じた出来事 「鶴瓶の家族に乾杯」の番組で知った仮設住宅から災害公営住宅への移住


東北・関東大震災の発生から4年がたったことで、あるテレビ番組で、大震災の被災者にとっても復興への第一歩を踏み出したんだなと感じた出来事がありました。


それは、NHK総合で、毎週月曜日の20時に放送されている「鶴瓶の家族に乾杯」という番組の前篇で、落語家の笑福亭鶴瓶さんと女優の大竹しのぶさんが、宮城県亘理町(わたりちょう)の仮設住宅を訪れた際、住民から、今年の春に災害公営住宅に移り住むことになるという話を聞いたからです。


★チョコっと一言!

「家族に乾杯」の後篇では、同じく亘理町で、被害が大きかった荒浜地区を鶴瓶さんと大竹さんが訪ねた際、鶴瓶さんが仮設住宅から復興公営住宅に移り住んだ2人の住民の女性と出会う場面もありました。


その際、公営住宅の住民から、抽選により、昨年の12月ごろより仮説から公営住宅に移り住んだことがわかったのでした。


ただ、被災地では住宅再建のための土地のかさ上げ工事が行なわれているのですが、建設資材や人手不足などで、災害公営住宅を含む住宅建設は思うように進んでいない現状も。


そのため、NHKでは、岩手県、宮城県、福島県の3県だけでも、プレハブの仮設住宅に入居している方の数はまだ8万5千人にもなっていると報じられていたのでした。


◆ついに気象庁が大震災の余震と認定 2015年2月17日に発生の岩手県沖を震源とした2つの地震


ところで、2015年2月17日には、岩手県沖を震源とする最大震度5強と震度4の2つの地震が発生しましたよね。


これまでは、東北地方への大きな地震が発生しても、「余震ではないかと思われる」「余震の可能性がある」といったように、気象庁が会見を開くたびに、どこか曖昧な発表が続いていたところがありました。


けれど、2月17日に発生した2つの地震については、初めて気象庁が大震災の余震であると認定した発言をしたのでした。


これもまた、地震の収束に向けてはもちろん、東北の復興において大きな出来事のように感じました。


あとは、何度か余震が続いたのち、1日も早く地震が収束していくことを願うのみです。


1995年の阪神・淡路大震災がそうだったように、東北・関東大震災も、余震がおさまってから本当の意味での復興・復旧が始まると言えますからね。


◆安倍首相が記者会見で、来年3月で終了する「集中復興期間」を、次の新たな復興支援の枠組みとしてこの夏までに策定すると発表。


そして、この記事を更新した昨日の3月10日の18時ごろ、安倍首相が東北・関東大震災発生から4年を迎えるのを前に、首相官邸で記者会見が行なわれました。


それによると、来年3月で「集中復興期間(平成23年~27年度)」が終了するのですが、次の5年間の新たな復興支援の枠組みとしてこの夏までに策定すると発表。


福島では、受け入れを決断した双葉町、大熊町のみなさんにお礼を申し上げた後、除染した土の中間貯蔵施設の搬入が今週から始まることで、県内8万8000箇所にもおよぶ仮置き場の1日も早い解消に取り組んでいくこと。


福島の再生に向け、被災者の生活と事業の再建、自立への支援策を柱にした政策パッケージを今年の5月にも決める方針を表明したのでした。


また、会見後に行なわれた報道陣からの質疑応答では、先ほども書いた東電の汚染水流出について公表が遅れたことに対し、誠に遺憾であると述べたうえで、「東電任せにせず、国も前面に立って廃炉・汚染水対策に取り組んでいく考えであります」と、安倍首相はおっしゃっていたのでした。


一部のタンクに中古品が使われていたことや、汚染水漏れを公表していなかったことなどを考えると、とにかく、福島第一原発の問題については、もう東電任せにだけはできないでしょうね。



ということで、以上、東北・関東大震災の発生から4年を迎えた記事をお送りいたしました。


もし来年も私のブログが続いていたら、今度は東北・関東大震災が発生してから4年目を迎えた記事を書かせていただきますね。