伊坂幸太郎『あるキング』 | 文学どうでしょう

文学どうでしょう

立宮翔太の読書ブログです。
日々読んだ本を紹介しています。

ずっと迷ってることがあって、まあずっとと言うのは大げさですが、このブログではあえてエンタメっぽい本については、読んでも書いていなかったんですよ。

みんなが読んでる本については、別にぼくがあれこれ言うこともないだろうと思っていたんですが、ピグなんかだとわりとよく聞く作家がエンタメ系なこともあり、やっぱりその辺も書いておくかーという感じです。

ピグの茶屋の書評(ベストセラー)のところでよく聞くのが、とにかく伊坂幸太郎、東野圭吾、宮部みゆき、恩田陸。

恩田陸はまだほとんど読んでませんが、それ以外はなんだかんだでぼくも好きな作家なわけです。

で、今回、伊坂幸太郎の『あるキング』(徳間書店)を読みました。

あるキング/伊坂 幸太郎

¥1,260
Amazon.co.jp

シェイクスピアの『マクベス』などを下敷きにした、野球の話といっていいと思いますが、年齢ごとに章立てがあって、視点人物(語り手)が変わるという仕組みになっています。

賛否両論ある作品のようですが、ぼくは嫌いじゃないですね。主人公に感情移入はなかなかできませんが。

伊坂幸太郎は、『ゴールデンスランバー』辺りまでは全部読んでるはずなんですが、ほとんど覚えていません。どうしたんだぼくの記憶力。

一番好きな作品は? と聞かれた時は、『アヒルと鴨のコインロッカー』をあげています。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎

¥680
Amazon.co.jp

これはすごく印象的な作品でした。『ゴールデンスランバー』と『アヒルと鴨のコインロッカー』は映画化もされていて、映画もよかったです。おすすめです。

伊坂幸太郎が好きな人にすすめる作家としては、そうですね、石田衣良とか、あとはちょっとひねったところで、舞城王太郎なんかがいいかもしれません。