タイトルは↓の過去記事のアップデートです。
ブタ積みは1京円突破
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11879096540.html
要するに日銀がお金を発行しまくって金融機関に積み上がった貸し出し可能なお金の総量がいつの間にか2京6000兆円に上っていたというわけですね(;^_^A
正確には2015年7月のデータで
2京6160兆兆円!!!!!(端数切捨て)
ちなみに同じ7月で比べてみますと
2012年 3215兆円
2013年 8380兆円
2014年 1京7125兆円
2015年 2京6160兆円
となっております。
こんだけやってて日本経済はマイナス成長ですからね(^▽^;)
リフレ派よ永遠に眠れ (←未読の方は是非)
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11984692980.html
まったくもって恐ろしい状況になっておりますorz
詳しく知りたい方のためにブタ積みの求め方ですが、日銀のデータベースより統計データは引っぱってきて
(準備預金額-法定準備預金額)*100/平均実効準備率(%)
という式によって求めております。ちなみに(準備預金額-法定準備預金額)のことを超過準備と呼びます。(なぜ、この式でよいのかということについては一番上の過去記事参照で。)
いわゆるデフレは供給>需要によって起こるわけですが、リフレ派は銀行にお金を積みあげれば需要が(なぜか)刺激されて、デフレが解決する主張しているわけですが、実際にはそうなっていないというわけです。
さて、デフレは経済が回らなくなって人々の生活が苦しくなるため問題になると言われているのですが、デフレの解決法に関して簡単におさらいです。
①需要を増やす
②供給を減らす
まぁ、肥満対策に置き換えると
①運動(消費カロリー)を増やす
②食事(摂取カロリー)を減らす
という単純なことです(^-^)/
消費カロリー不足についても運動不足だけでなく、甲状腺機能低下症や糖毒性などで代謝が落ちているケースや動脈硬化などで血のめぐりが悪くなったり血管が詰まっていたりしているケースなど様々です。
それぞれ、実際の経済に置き換えるとこんな感じですかね。
運動不足→公共事業不足
甲状腺機能低下症→消費税
糖毒性→ブタ積み
動脈硬化→レントシーキング(利益誘導策)、賃金抑制政策
(参考記事)
甲状腺(ホルモン)とは?
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11967559936.html
糖尿病でも運動してはいけないときがある
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11967562160.html
まぁ、動脈硬化が進んでいて例えば狭心症を患っている人なんかに激しい運動をさせると危ないので、まず狭心症の治療(カテーテル治療etc.)で血の巡りをよくしたうえで適度な運動を勧めたいところですね。
続いて摂取カロリー過剰についてですが、いわゆる規制緩和や自由貿易の推進なんかはそうでしょうね。特に需要を上回るような過剰な供給は労働の価値を下げてしまいます。これらの方針は逆効果というわけです。
また、摂取カロリーを抑える方法として生産量を意図的にセーブするなんてのも考えられます。(実際に在庫品を抱えることは企業にとっては負荷なので、生産調整が行われたりしていますし。)
さらには日本人の場合は働き過ぎ(過剰労働)が問題となったりもしています。
日本の労働時間-未だに長時間労働社会 日本
http://blogos.com/article/85696/
こちらの記事によれば男性(正規・非正規込)の年間平均労働時間は大雑把に約2340時間とのこと。これでは余暇に充てる時間もほとんどありませんし、健康面での問題も発生します。おまけに現状では十分な賃金すらもらえないと。(ちなみに毎月勤労統計調査ではサービス残業は労働時間としてカウントされませんし、医師の当直業務などについては労働基準法においても実態として労働とカウントされません。)
それなのに、残業代ゼロ法案とかやろうとしている政府は鬼畜ですな。
さて、実際の身体の仕組みでも大量供給大量生産は小胞体ストレスと呼ばれる事態を引き起こし、細胞の働きを障害します。
小胞体ストレス(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%83%9E%E4%BD%93%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9
また、ミトコンドリアの働き(ATPの産生)を抑えた細胞などではストレス耐性が増して長生きすることも知られております。(実際に糖尿病の治療薬の中にミトコンドリアの働きを抑える作用を持つ薬剤が存在します。)
それに、働きに働いてフル稼働を続けている状態では何か緊急事態が起こった時に対処するのが困難になってしまいますので、常に一定の余力を持っていた方がよいこともあります。
ドラゴンボールなんかでも修行として重りを身につけることでパフォーマンスが落ちますけど、筋力が増強しますし、いざという時には重りを外して本来の力を発揮することで敵を倒したりしますよね。
ということは過剰な労働を規制することによって、より効率的な生産法が開発されたりするかもしれませんし、いざという時の対応力も増し、さらには余暇が増えることにより消費が活発になるかもしれません。もちろん、健康面・文化面についての改善も期待できるかもしれません。
公共事業が削減されてきた現状でも談合(ワークシェアリング)などが行われており、過当競争が緩和されていれば潰れた建設産業はいくらか潰れずにすんでいたかもしれませんしね。
要は潜在供給力を高める・あるいは維持するためには実際の供給を抑制するということも必要になるケースもあるということですね(^O^)/
最後に肥満の人で食べる量はそのままで、運動だけで痩せようと考える方が結構いたりするのですが、
100kcal消費するのにジョギング15分以上!?100kcal消費するための運動時間
http://slism.jp/communication/shohi-100kcal.html
このサイトにもあるようにご飯を茶碗1杯食べれば、それをウォーキングで消費しようと思えば1時間必要になります。3食毎食おかわりすれば、3時間ウォーキングしてようやくプラスマイナスゼロというレベルです。つまり、過剰な摂取カロリーを運動のみで消費するのは、現実的にはほぼ不可能に近いと言っても過言ではありません。肥満を解消したければ食べる量も同時に減らす必要があるというわけですね。
(参考)メタボと経済の不思議な関係
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12005107441.html
とは言え、政府の方針は
公共事業抑制
消費税増税
ブタ積み継続
賃金抑制政策推進
利益誘導政策推進
自由貿易推進
規制緩和推進
一億総働け政策
残業代ゼロ
などなど、相も変わらずメタボの治療に寝たきり安静と過剰栄養を与えようとするのでしたorz
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