リフレ派よ永遠に眠れ・青の追撃 | くらえもんの気ままに独り言

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 さて、日銀のインフレ目標は達成できず、リフレ派の唯一の拠り所であったコミットメント効果も自ら破棄しようとしている現状。この状況でリフレ派の理論に依って政策を未だに遂行し続ける政府・日銀はいったいなんなのでしょうか?


リフレ派よ永遠に眠れ

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11984692980.html


 以前、上記のエントリーでリフレ派について


・リフレ派の論理はおかしい

・実際に効果も見られなかった

・というか、むしろ有害である


 ということをお示しいたしました。


 そこで、本日は青木泰樹氏のリフレ派に関するコラムをまとめてみました。内容は私のものより詳しく具体的になりますが、リフレ派を完膚なきまでに叩き潰しています。


 題して「リフレ派よ永遠に眠れ・青の追撃」をお送りしたいと思います(^O^)/。

 リンク及び内容の簡単なまとめを載せております。お時間のある方はリンク先の記事もじっくりとお読みください。


【青木泰樹】黒田バズーカの功罪

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/11/08/aoki-8/

・期待インフレ率が上がろうと実物投資が増えるかどうかは分からない

・昨年までのインフレ率上昇は円安と消費税増税の影響

・リフレ派の政策によるコストプッシュインフレは国民生活へ悪影響

・過剰な金融緩和の継続はバブルの恐れ


【青木泰樹】経済学の常識

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/12/06/aoki-9/

・ひもは引っ張れるが押せない

・日銀はカネを直接実体経済には渡せない

・リフレ理論に景気浮揚効果はない

・リフレ政策による景気への波及効果の過程はリフレ派の誰も述べれていない


【青木泰樹】足し算エコノミスト

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/07/aoki-11/

・リフレ派の岩田氏etc.は物価は個別価格の変動では動かないと言うが、現実は動く

・マネタリーベースを増やすだけでは物価に直接影響はない

・量的緩和が期待インフレ率を上げるためにはほとんどの人々がそれを信じている必要があるが、実際は信じていない人もたくさんいる


【青木泰樹】教科書経済学と現実のズレ

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/03/07/aoki-12/

・リフレ派理論の一段目:金融緩和&コミットメント→インフレ期待形成(これすら低確率)

・リフレ派理論の二段目:全ての人々がリフレ派の思うとおりに行動する(無理筋)

・リフレ派の理屈では実質賃金が下がれば雇用が改善する(=実質賃金が上がれば雇用が減る)

・つまり、リフレ政策だと実質賃金は下がり続け、完全雇用となった時点で止まる(上がらない)


パッチワーク経済学-リフレ派の幻想-

前篇 http://asread.info/archives/1639

後篇 http://asread.info/archives/1710

・リフレ派はマネタリズム、ケインズ経済学、新古典派理論のつぎはぎ

・どうやってつなげているのかは誰も説明しないゆえ、理論が矛盾だらけでメチャクチャ

・リフレ派の実態=マネタリズム+ネオリベ経済学

・リフレ理論成功の条件①:民間人の大半がリフレ理論を信奉していること(ありえない)

・リフレ理論成功の条件②:予想インフレ率の上昇が実体経済に波及すること(リフレ政策は実質賃金を下げるので実体経済をよくしない

・リフレ政策単独では実質賃金を上げられないので、ネオリベ経済学と手を組んで実質賃金を上げようと考えている

・リフレ政策で金融投資は増えるが、実物投資が増えるかは需要予測次第
・リフレ理論成功の条件③:コミットメント通り量的緩和を続けても弊害が出ないこと
(実際はコストプッシュインフレ、バブルの危険あり

・リフレ理論が成功する可能性はゼロ

・さっさと過剰な金融緩和はやめろ!


備考:ここで言う「ネオリベ経済学」とは主流派経済学の論理と新自由主義のイデオロギーを結合させた経済学で青木氏の造語になります。(ちなみに安倍政権の様にこれに利益誘導型政策を組み合わせたものを最悪の経済学として「俗情経済学」あるいは「1%のための経済学」と表現しておられます。)

(参考)ネオリベ経済学の正体

http://asread.info/archives/1101


 最後に「パッチワーク経済学-リフレ派の幻想-」のまとめ部分より、いくつか文章を引用してみたいと思います。


「しかし、日銀は2%のインフレ目標が達成されるまで量的緩和を続けざるを得ません。それも一度、2%に届いただけではだめなのです。前年比で2%のインフレが定着するまで続けざるを得ません。黒田総裁は意地でもコミットメントを守らなければならないのです。その果てにあるのは、バブルです。バブルの怖いところは、誰もバブルのはじける時期を予測できないことです。しかし、日本人はその恐ろしさを身に染みて知っているのではないでしょうか。いつか引き締めに転じざるを得ない。そのときリフレ政策の幕が下ろされるのです。国民生活に大きな傷跡を残して。


「日銀がバブルをつくり、そしてバブルを潰す」という愚を再び繰り返そうとしているように筆者には感じられます。そうならないためにも、今こそ政策転換が必要なのです。


「為政者は日銀に対してインフレ目標達成までの無制限な量的緩和を止めさせることです。リフレ派の論理が誤っていることは、ここまで拙稿を読み進められた方にはお分かりいただけたかと思います。余程の僥倖でもない限り、2%のインフレ達成は不可能です。しかし、量的緩和策として長期国債を年間90兆、100兆と買うことは経済に悪影響を及ぼすこと必定です。なんとか日銀に止めさせなければなりません。教科書経済学にこだわる頑固一徹なリフレ派経済学者の幻想によって、日本経済は危険な状況に追いやられるのです。実体経済は浮揚せず、実質賃金は上がらず、されどバブルの萌芽が現出しています。


 リフレ派の理論がいかにおかしく、過剰な金融緩和がいかに問題であるかが分かるかと思います。というか25年前のバブル崩壊から日本人は何も学んでいないというのでしょうか?


 ちなみにバブルに関する私の意見はコチラ↓


バブルはさっさとつぶすに限る?

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12005108674.html


 一旦バブルを形成すると崩壊は避けれないうえ、ほぼ必ずハードランディングになりますし(ソフトランディングさせる方法は知られていません)、投機に参加していない一般の国民にもかなりの悪影響を与えてしまいます。青木先生の言うとおり、政府・日銀は一刻も早く過剰な金融緩和をやめるべきでしょう。(先の金融政策決定会合では過剰金融緩和継続が決定しましたがorz)


 もちろん、政府の財政出動によってバブル崩壊後の恐慌を軽微に抑えることは可能かもしれませんが、もうすでに恐慌経済ですしね( ̄ー ̄;

 それに、ネオリベやりながらの財政出動の効果は思うように出ないかもしれませんし・・・。


 何度も繰り返しますが、今日本が取るべき経済政策は


・過剰な金融緩和をやめる

・消費税減税&財政出動&国土強靭化

・ネオリベグローバリズム路線からの脱却


 です。


 ちなみにこれと真逆の経済政策を何と呼ぶか・・・。


 そう・・・、「アベノミクス」と呼ぶのです。


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