右上の方にについてのアンケートを設置してみました。1日1回投票可能ですので、どしどし投票してみて下さい。o((=゜ェ゜=))o 定期的に設問内容を変更しておりますので要チェック!
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いろんな記事やコメントを見ていると、たまに「○○○を滅ぼせばいいんだ。」「○○○を駆逐すべきだ。」みたいなことが書いてあるのを目にします。
○○○の中は中国・韓国だったり、財務省だったり、サヨクだったり、マスコミだったり、既得権者だったり、老害だったり、イスラム国だったり、竹中だったり、自民党だったり、▲▲信者だったり、悪魔だったり、バカだったり、クズ人間だったり…まぁ、バリエーションは色々なんですが、要は社会に害をなすであろう存在あるいは組織がこの世からいなくなってしまえばハッピーになるはずということでしょう。
まぁ、実現する手段があって書いているのかは知りませんが(^_^;)。
でも、考える材料としておもしろそうなので、ちょっと考えてみることにしました。空想話なので、手段としてはドラえもんの道具かなんかで消滅させることができるとでも仮定しておきましょう。
そんでもって、ここではクズ人間を滅ぼしてしまおうと考えることにします。
クズ人間の定義ですが、ここではどうしましょうかね。最近、藤井先生の『〈凡庸〉という悪魔』という本を読んだことですし、いわゆる「思考停止人間」とか「大衆人」みたいなのをクズ人間ということにしましょうか。あとはリフレカルトみたいな「詭弁使い」や、「利己主義者」みたいなのもクズ人間ということにしておきましょう。
まぁ、藤井先生に言わせれば大衆人は害虫ということですから、駆除する対象として問題ないでしょうね(^O^)
(参考)『大衆社会の処方箋』・その2
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11769080323.html
さて、ここで第1の問題が発生します。
【第1の問題】
クズ人間と非クズ人間との間で線引きは可能なのか?
これ、難しいですね。
人間誰しも思考停止に陥ることがありますし、利己主義的な素質も少なからず持っているでしょう。
少しでもクズ人間の成分があればダメ、ということにしてしまうと人類すべてを滅ぼさなくてはならなくなります。
世界には完全なクズ人間と完全な非クズ人間の2種類がいるというわけではありません。すべての人がクズ的要素と非クズ的要素の両方を持っているのです。問題はその度合いが違うということですが。
というわけで、クズ人間と非クズ人間とに分けるのではなく、高クズ人間と低クズ人間に分けるのが実際的でしょうね。
そこで、次の問題です。
【第2の問題】
高クズ人間と低クズ人間はどこで分けるのか?
『大衆社会の処方箋』によれば大衆度を測る方法があるようですが、たとえばアンケート調査の結果が1点違うだけで消滅させられるかどうかが決まるというのも酷な感じですね。そこの間に大きな差があるのかどうかも分かりません。
というわけで、なにか決定的に両者を分ける材料はないかと考えてみましたところ、かのオルテガさんがこう言っているではありませんか。
「愚か者は、自分のことを疑ってみない。」
西部先生も『虚無の構造』の中で、ニヒリストはニヒリズムに冒されていることに気づいていないと書いています。
(参考)『虚無の構造』・虚無について
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11929732472.html
つまり、高クズ人間とは自分がクズ人間であると気付いていない人、あるいは自分はクズ人間ではないと思っている人という捉え方をしてもよいかもしれません。
あ、子供に関してはどうしましょうか。自分にクズ人間の要素があると自覚している子供はさすがに少ないでしょう。しかし、いじめの問題についても全体主義の一種と考えるならば、小学生なんかでも駆除対象のクズ人間は存在すると考えてもおかしくはないかもですね。ここはざっくり10歳以上という条件を加えておきましょう。
【第3の課題】
どうやってその人が高クズ人間であるかを判断するのか?
あ、これどうしましょう。
「私はクズ人間だと自覚している」
と公然と言ってのけるクズ人間って結構いそうですよね…。本当に自覚してんのかいな?って感じで。いや、むしろ消滅を免れるためにクズ人間だとは微塵も思ってなくてもそう言いそうです。あるいはただ自虐的なだけのクズ人間もこんなこと言いそうですね。
どうやって見分けましょうか?
じゃあ、条件を少し緩和しましょうか(;^_^A
明らかに自分がクズ人間と自覚してないと分かるようなヤツが消滅の対象で、グレーゾーンは許容範囲ということで。
【第4の課題】
それを誰が判断する?
まぁ、ここは私が判断することとしましょう。
それでは、私自身の扱いはどうしましょうか?自分のことをクズ人間ではないと判断したらクズ人間ということになってしまいますので、まぁ、私も消滅するしかないのでしょうかね(;^_^A
私が判断しないにしても、判断する者は自ら消滅しなければ矛盾でしょうね。クズは消滅すべきと言っていて自分が消滅しないというのは「自分はクズ人間と思っていない」と宣言しているようなもの(=クズ人間)ですからね。
クズ人間を消滅させるのはやめようかな…(笑)。
【第5の問題】
高クズ人間を駆逐したら本当にハッピーな社会になるのか?
さぁ、思考停止度の高い、利己主義的で詭弁使って議論もできない、そんでもって、自分を愚かだとは微塵も思ってない高度のクズ人間が晴れてこの世からきれいさっぱりいなくなったとしましょう。
問題はこれで本当にうまくいくのかということですね。
まず、どれくらいの人間が生き残るのかという疑問が発生します。消滅するのがごく少数ならともかく、約半数(実際はもっといそうですが)の成人が消滅したらどうでしょうか。
そうすると社会そのものが成り立たなくなってしまうかもしれません( ̄Д ̄;;
それから親が高クズ人間だった10歳未満の子供はどうなってしまうのでしょうか?まぁ、高クズ人間に育てられるよりも低クズ人間に育てられた方がその子のためになるという考え方も可能でしょうが…。
いや、クズ人間は社会に仇なす害虫なんですからきれいさっぱりいなくなって、低クズ人間のみのユートピアになった方がよりよいはず…かもしれません。
しかし、そういった愚かな部分を完全否定してしまった世界において、低クズ人間は低クズ人間のままでいられるのでしょうか?
もしかしたら、高クズ人間の存在によって自分の中のクズ要素を自覚できていたという部分もあるのではないでしょうか?
だとしたら、高クズ人間の消滅は自分の中のクズ要素の自覚を消滅させ、低クズ人間から高クズ人間へと変わってしまうということにはならないだろうか?
病気があるから健康を志向する
災害があるから防災を志向する
戦争があるから平和を志向する
死があるから生を志向する
このようにクズ要素を自覚しないクズ人間がいるから、クズ要素を自覚する人間であろうとするということはないでしょうか?
生物は滅菌状態で育てられると免疫機能が発達せず、細菌などに対する抵抗力が非常に弱まると言われたりします。
同じようにクズ人間を消滅させてしまうと、耐クズ性が損なわれてしまうことによって、人類総クズ化してしまうことにもなりかねません。
というわけで、やっぱりクズ人間を消滅させようという考え方は間違っているのかもしれませんね。(まぁ、詭弁やネオリベが大好きな超超超クズ野郎は消滅した方が人類のためにはなりそうですが( ̄▽ ̄))
最後に
クズ、クズときたない言葉を連呼してすみませんでした。お詫びいたしますm(_ _ )m。
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