頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について⑥【大阪で耳の症状専門のはりきゅう治療院】 | 木もれび鍼灸院(アメブロ)

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・頭鳴り(脳鳴り)、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について⑥


こんにちは。
腰痛、頭痛、五十肩などの痛み疾患および心身症を専門的に治療する【木もれび鍼灸院:大阪】の弓削周平です。


頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について①

頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について②

頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について③

頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について④

頭鳴り、耳鳴り。その違いとは?原因と治療について⑤


頭鳴りの原因として

①交通事故などで頭に強い衝撃を与えられた方
②循環器系の大きな手術(カテーテル含む)
③うつなど精神面の症状と共に出てきた方
④強いストレス
⑤水泳後
⑥お薬の離脱症状によるもの
⑦加齢によるもの
①~⑦の方

③⑥のうつなど精神面の症状や、薬(ベンゾジアゼピン系)の離脱症状によって出てきた頭鳴りに関しての治療方法をお伝えします。


いわゆる脳の興奮状態が頭鳴りを引き起こすといわれるものです。
ネットサーフィンをされる方や、多くのサイトでベンゾジアゼピン系の薬剤のことを指摘されていますが、ほとんどがコピペで実際の研究内容などは書かれているものは少ないように感じます。


なぜ「長期服用して安全な薬」「一生飲み続けて大丈夫」「常用量では問題ない」とされる薬によって頭鳴りが引き起こされるのでしょうか?
この製薬会社の注意書きを鵜呑みにする医療関係者によって多くの方が離脱症状から抜け出せない状態が続いており、世界的にも問題視されています。


ちょっと難しいですがベンゾジアゼピンの脳内の作用について
全てのベンゾジアゼピンは、内因性の脳内化学物質、GABA(γアミノ酪酸)の機能を賦活化させることにより作用します。GABAとは、脳内神経細胞(ニューロン)間の情報伝達を担う神経伝達物質の一つです。GABAが伝達する情報とは抑制作用であり、接触するニューロンに、発火を抑えるか止めるように伝えます。脳全体に存在する数百万のニューロンのうち約40%がGABAに反応するため、GABAは脳に全般的な鎮静作用をもたらすことになります。GABAとはある意味、生体に元々備わっている天然の睡眠剤、安定剤です。このGABAの自然な作用はベンゾジアゼピンによって増強され、ニューロンに付加的な(しばしば過剰な)抑制作用を及ぼすことになります。
GABA作用
ベンゾジアゼピン作用




簡単に言うと
脳の痛みや苦痛を和らげる作用のあるGABAという物質の機能(鎮静作用)をベンゾジアゼピン系の薬物は強くさせる効果があります。ベンゾジアゼピン系の薬物を長期間(2~4週間)服用し続けたり、用量を超えて服用した場合に突然中断すると、脳内の状態が「鎮静」から「興奮」へ振れてしまいます


うつ病やパニック症状が出やすい人は、元々脳の鎮静化作用が強い傾向があります。そのような人にベンゾジアゼピン系のお薬を処方することは、症状を悪化させることになるのでは?と思っています。


ベンゾジアゼピン系のお薬を長期間(1ヶ月以上)服用した場合や服用量が用量を超えていた場合、薬を中断した多くの場合に『離脱症状』と呼ばれる状態になります。
これはベンゾジアゼピン系によってGABA(脳の鎮静機能)が働きにくくなっていると、今まで薬で鎮静化されていたのが、逆に興奮状態になってしまいます。


無理な薬からの離脱により、脳内で反動が起こってしまう状態です。
頭鳴りが起こってしまうのはほとんどが、この離脱症状のときやベンゾジアゼピン系の乱用によって、脳の興奮状態が引き起こされるためです。
また睡眠のレベルを悪化させたり、不安を増大させる作用もあるので、頭鳴りをより強く感じさせることもあります。


耳鳴りや頭鳴りで病院にかかると、多くの場合他の薬剤を処方されますが、ベンゾジアゼピン系の薬は他の薬剤と相性が悪いため、かえって頭鳴り症状を悪化させてしまう場合があります。


ベンゾジアゼピン系の薬によって頭鳴りが引き起こされている場合は、離脱症状専門の医院で診察を受けながら、長い期間(半年から1年以上)の薬の離脱計画を立てる必要があります。
間違った断薬や中途半端に再処方は症状を悪化させるだけです。


まれに数年間やまたは数年後に離脱症状に襲われる人もいますが、しっかりとした知識さえ持っていれば対処できます。
やはり信頼できる医療者が必要でしょう。


次回はこれらベンゾジアゼピン系の薬物の離脱症状の時に効果のあった治療ポイントや他にうつ病やパニック症状の方への治療ポイントで頭鳴りを止めた方法をお伝えします。


PS.今回の記事は難しかったと思います。こんな理屈をこねたところで実際は脳の中で何が起こっているのか?実は正確なことはだれもわかっていません。複雑すぎるからです。今回のベンゾジアゼピン系の薬だって飲んでも飲まなくても大丈夫な人もいますし、生活が困難になるような副作用を起こす人もおられます。
人それぞれということですね。ですが、日々鍼灸で臨床をしているとやはりベンゾジアゼピン系の離脱で苦しむ人を診ない日はありません。
薬の作用をしることで、断薬は怖いものから、できるものと知識を持ってもらえることで頭鳴りのない元の人生に戻ることができます。
だから、理屈を知ることも大切だということです。



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