- ため息の時間 (新潮文庫)/唯川 恵
- ¥500
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***この本は、2006年の6月頃読了しました***
愛したことが間違いなんかじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけ・・・。
ボリュームも軽く読みやすい短編9作品を収録。
男女の卑しい部分を鋭く描写する。それでいて著者はこれを恋愛小説と記している。それがすごいわ。女性である著者が9つ全ての話で主人公を男に設定し、男性の視点から女性を描いた短編集。
もっと若いうちに読んでおけばよかったと思う本もたくさんあるけど、この本は今、この年齢で読んで良かったと思う。
若いときに読んでたら、ふ~んって感じで心に響かなかっただろうなぁ。
世の中の中年男性、及び結婚とかを意識し始めた中年なりかけ男性には必読の作品なのでは・・・。 いや、女性もか。
これから先、人生の大切な何かを見失ったり、忘れていそうなときに読み直したいと思った。
男っていつの時代も馬鹿だよなぁ。
そしてしたたかな女性の多いこと...。
それでも人は、恋愛をする。
「いちばん父親が必要なときにあなたはいなかったのだもの、
あなたが必要としている時に家族がいなくても仕方ないでしょう」
うえのように心を鋭く抉るセリフがそこかしこに・・・。
仲の悪い夫婦、カップルのみなさん、この本を読んで肝に銘じましょう( ´艸`)
★★★★
その他の唯川恵作品
『ため息の時間』 『ベター・ハーフ』 『今夜は心だけ抱いて』
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