- ベター・ハーフ (集英社文庫)/唯川 恵
- ¥680
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***この本は2006年7月頃読了しました***
日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。
その日が人生最高の日だった。
順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。
不倫、リストラ、親の介護…。
諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。
結婚の真実を描く長編小説。
(Bookデータベースより)
なぜ気付かなかったのだろう。
どちらが悪くたって結局は同じことだ。
不幸になるために傷つけあっていくだけだ。
気付くのが遅すぎたとは思いたくはない。
ようやくお互い気付けた、そう思ったとしてもまた繰り返していく・・・。
「幸せな結婚」への甘い幻想を見事に打ち砕いてくれる秀作。
時代背景はバブル絶頂期から崩壊にかけての10年間。
この時代背景やその時代に生きた登場人物だと言う事も考慮しながら読みましょう。
主人公の二人の言動を自分勝手と思えるだろうか。
いや、大抵の人は理解や共感を示すのでは・・・。
自分自身、共感しつつこの本を反面教師にしなきゃと思う部分が多々。。。
この本は、20代向けというよりは、40歳アラフォー世代向けかな、実際にバブル世代だし。
もしくは、20代でも結婚して数年経ってた方がより具体的にリアルに感じられるだろう。
恋愛と結婚って、延長線上ではあっても、決してイコールではないんだろうな。そんなことを感じさせる一冊。
なんだか、おれはいい親に恵まれているかも(笑) ふと、そう思った。
『話し合わなければいけないことはたくさんある。
言葉にすることを怠けていても少しも楽に生きられない。
思いを持つことと、思いを伝えることは同じではない。』
必要なものが何なのか、分からなくなったときに再読しよう。
でも、思いやりが一番なんだよな。言葉にすると簡単だけど・・・。
★★★★★
その他の唯川恵作品
『ため息の時間』 『ベター・ハーフ』 『今夜は心だけ抱いて』
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