『13の理由』   ジェイ・アッシャー | ページをめくった先に広がる世界と解け合う心

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13の理由/ジェイ・アッシャー
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***この本は2009年5月に読了しました***

アメリカでベストセラーになった小説とのことです。

帯を見て買ってみました。帯の抜粋は以前のブログを参照 で。



「あなたがだれかの人生の一部分に関わったとき、あたなたその人の人生の全てに関わってくるのです。
 すべて・・・すべてが影響を受けるのです。」



主人公である高校生のクレイが、ある日帰宅すると、郵便物が届いていた。
開けてみると、7本のカセットテープが入っていて、その内容はなんと、2,3週間前に自殺した同級生のハンナの肉声テープだった。
ハンナは7本のテープの両面にそれぞれ、自分が自殺に至るまで追い詰められた原因を作った人のことを吹き込み、その登場人物全員にテープを聞かせるように遺した、と。
ハンナ曰く、6本目まではA面B面両面で、7本目はA面のみ。計13人が登場人物だと・・・。
ルールは2つ。 1、テープを聞くこと。 2、テープを次の人に回すこと。
クレイは、「なぜぼくなんだ!?」と信じられない気持ちで聞き始める・・・。




章が、各テープの片面で分かれています。
いつ、自分の番になるのか、なぜぼくがこのテープに登場するのか・・・、クレイの緊張感がヒシヒシと伝わり、どんどん先を読みたくなります。
アメリカと日本の人間関係の構築の仕方、個々人の関係の作り方は多少違うのかもしれませんが、日本でも十分起こり得る事件です。
高校生の自殺という重いテーマですが、重さだけではない何かを読了後は得られると思います。


雪だるま式、これは誰の身にも起こり得ます。いや日々小さな雪だるまが出来ては消えているのでしょう。
それが大きくなり、誰も止められないくらいに大きくなると・・・どうぞ読んでみてください。
誰しもが経験するかもしれない、そして誰しもが雪だるま式に加担する可能性があると言うことを再認識させられます。


重いテーマであることは確かですが、学生だけではなく、組織に生きる社会人も読むといいと思います。
文中の登場人物たちのように、人はそう簡単には変われないかも知れないけど、読んだ人に少しでも心に変化があれば・・・、と思います。


それにしても、読みづらいフォントだった(。・ε・。)

★★★




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