夜光花さんのSHYノベルス新シリーズは
『花シリーズ』のスピンオフ。

前作シリーズの鬼沢村とは山を越えた隣村の神谷村が舞台。
主人公たちが山伝いに鬼沢村まで行ったり、
鬼喰い草の匂いに惑わされてしまったり、
前作とのリンクもしています。

時間軸では前作1巻の『堕ちる花』より少し前とのこと。
前作シリーズはもちろん既読ですが、
読んだのは何年か前だから、
私のショボい脳みそに残ってる記憶は甚だ心もとない!
なので前作シリーズ再読したいところなんですが…。
今現在(というより年中ですなw)、
新刊と積読消化に励んでるからなぁ…。
どうしようかなぁ。

前作スピンオフということでホラーで怖いかな?
と思ってましたら、怖さはなく…。
私、何度も吹き出したし(*≧m≦*)ププッ
いえ。コメディってんじゃないですよ。
世界観は仄昏いんですよ。
でも、キャラが…(笑)
だから読みやすいです。

【関連記事】
堕ちる花  姦淫の花  闇の花

鬼花異聞 著者:夜光花 イラスト:水名瀬雅良
SHYノベルス BL小説 2013年2月
★★★★
鬼花異聞 (SHYノベルス297)/大洋図書
¥903
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
四国の神谷村で暮らす三門泰正には、自慢の弟がいる。 ひとつ年下で、東京で会社勤めをしながら、人気ミステリー作家でもある衛だ。 山が大好きな泰正は暇さえあれば山へ遊びに行っていた。 けれど、衛は泰正が山へ行くのをよく思っていなかった。 それは過去の体験のせいでもあった。 中学生だったふたりは、ある花の匂いのせいで理性を失い、禁じられた行為をしたことがあり……。 衛はそのときから、兄である泰正に劣情を覚えるようになって!? もうひとつの花シリーズ、誕生!! ◆


感想は読メからコピペしたものに少々加筆修正しています。

主人公・泰正のアホっ子キャラのおかげか
前作シリーズほどのおどろおどろしさはなく、
妖ファンタジーのような世界です。

25歳の主人公・泰正はとあることがあってから
知能が少し低いんです。
それゆえに天真爛漫の野生児といった印象で。

そんな泰正を両親も村人たちも温かく見守ってます。

村人たちから山神とも言われている泰正の
すっとんきょうな言動に何度も笑かされますが、
確かに彼のお花畑っぷりは神がかってるような(笑)

極度のブラコン弟・衛は本質的には
端整なイケメン執着攻なのだろうけど、
いかんせん泰正の個性が突き抜けすぎていて
それに振り回され鬱々と悩める青年になってしまってるようで
少々もったいない感じ(*≧m≦*)ププッ

泰正の変貌の秘密や、何かありそうな登場人物など、
明かされない謎や気になる部分がたくさん!

物語はまだ序章といったところですが、
あちこちに張られているのであろう伏線や
前作の鬼沢村との関連などが、
それらの謎にどう作用してくるのか、
続きに期待が膨らみます。

あ、恋愛部分については、
Hはありますが、泰正が天然すぎて
恋愛には至っておりません。
本能に素直に従ってるだけという未熟なものなので、
精神面はまだまだこれからといったところ。

でも、この状態の泰正が
スムーズに恋愛を理解するとは思えないんだが(笑)

≪夜光花作品INDEXへ

↓クリックよろしくお願いします♪壁||ョ*´ェ`) 
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ  にほんブログ村


堕ちる花 (SHYノベルス)/大洋図書
¥903
Amazon.co.jp

姦淫の花 (SHYノベルス)/大洋図書
¥903
Amazon.co.jp

闇の花 (SHYノベルズ)/大洋図書
¥903
Amazon.co.jp