夜光花さんの『凍る月シリーズ』です。

次の巻で完結ということですが、
獣人同士が敵対し合い、
かなり厳しい展開となってます。


これまでのレビュはコチラ

凍る月シリーズ(漆黒の情人、紅の契り、灰色の衝動)
∟番外編
 嵐の予感 (ラブコレ3周年)
花の残像  花の慟哭
∟番外編
 ハッピーバースデー (ラブコレ5th)
銀月夜
∟番外編
 帰る場所 (ラブコレ6th)


凍る月~七色の攻防~ 著者:夜光花 イラスト:高橋悠
ラヴァーズ文庫 BL小説 2011年2月
★★★★
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◆あらすじ(文庫裏表紙)
生まれつき特異体質である鳳光陽は、同じ境遇である梁井轟と「契約」を交わしている。特異体質の人間は、契約相手がいないと、ひとりでは生きていけず、そのお互いに生まれる「絆」が、時に独占欲や嫉妬に変わり、同族を傷つける。そんな同族同士の妖しい人間関係のもつれに、梁井と光陽は巻き込まれようとしていた。激しく絡まった幾人もの憎悪や愛情は、誰が正しくて間違っているのか分からない。人一倍、独占欲の強い梁井は、光陽を奪われまいと、誰も傷ついてほしくないと訴える光陽をおいて、自ら罠に飛び込むが……。 ◆



メインは光陽と梁井なのですが、
銀、昌史、亨、須王たちも次々に出てきます。

恋人・光陽と執事・アレックスとの
海外での生活を大切にしたい梁井ですが、
銀の闘いに手を貸さざるを得ない状況となり、
光陽、アレックスまでも引きずり込む形で巻き込まれていきます。
(光陽は自分から飛び込んじゃてますが、
彼の暴走はデフォなのでしょうがないですねwww)

獣人全てを葬り去るため組織を潰そうとする銀。

獣人たちを守るため組織を動かす須王たち。
それぞれの主張にはそれぞれの正義があり、
どちらも理解できるだけに、
那義としてもどちらかに肩入れすることが出来ず、
もどかしさを感じます。

また、生への飽くなき執着を見せる昌史の行動の
真の意味に気づいた時、
彼のこれまでの餌としての人生の過酷さを思い知らされ哀しかった。

そして、その昌史によって終盤、大変な事態が引き起こされていきます。

そんな彼らを一歩引いたところから見ている光陽の願いは、
理想論でしかないのかもしれないけれど、
出来ることならそこに行き着いて欲しいと願ってしまいます。

これまでの作品に出てきたたくさんのキャラたちが出ていますが、
消えてしまうキャラもいたりして、辛い展開になっています。
それを和ませてくれているのが光陽。

那義、攻めの梁井も須王も大好きなのですが、
受けでは、巴より光陽の方が好きなんです。
だってのほほん天然キャラだもの♪

そう!光陽のアホッ子ぶりは健在です!
カラオケのエピでは最後に噴いたし(*≧m≦*)ププッ
マジで歌いたかったのねwww

アホッ子光陽と梁井のやりとりも笑えます。

梁井も変わってきてますね。
傍若無人な梁井が光陽に振り回されてるのを読むのはとても楽しい!

巴も出てきてます。相変わらず可愛い子!
巴と光陽も会話もありますよ。

そして、高橋悠さんの175ページの挿絵。

酔っぱらってしまって須王に抱かれてる巴が激カワです!

上にも書きましたが、
昌史の行動によってとても厳しい状況のラストになっているので、
次巻どうなっていくのか想像がつきません。

ハピエンで終わらせて欲しいなぁ。
そしてこれ以上、消えていくキャラが出ませんように。
でも、出るんだろうな。夜光さんのあとがきを読むと…。


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