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5. 過ぎた事
「聴くモノがないんだよ。だから自分で創って歌うしかないんだ」 (2007年4月1日 深夜)
という、そのひとことには嘆きや憤りなどという言葉もあてはまらず
ただただ、富や名声とは関係のない方角から吹いてくる風 の中で歌いつづけてきた男の姿…
そこに本物の奥ゆきを感じていた俺 は
『過ぎた事』 というこの一曲を紹介するあたって…
好きなことやってる自分が今、何に向かっているのか?
なんのためにやっているのかが途中経過でも
冷静に自分自身を見つめて
あるスタート地点(なにかを決意した日など)から
今日までを確認する必要があるってことが
この歌の中にあると想います。
そして、そういうことを、もう間もなく
大勢の日本人が胸に抱くようになり
それができないままの人は、男女年齢を問わず
取り返しのつかないことになってしまう。残念ながら。
そういう時代の、そういうところまで来てしまっていると
最近は常々、自分の周囲をみても実感しています。
2008-01-24 17:49:00
失礼にも、このようなメッセージを添えて
この曲が単に個人的な問題を歌にしたものではないことを
自分以外の人間の一人でも多くの世間へ伝えようと考える。
なんのために?
理由を書くなら幾らでも長い能書きになる。
誰のどの人生も簡単に言葉で語れるものではない。
とくに日本語という、今この時代まで便利で面倒な言語では尚更のことだ。
なので、世の中や社会について俺が何か具体的に書くよりも
もっとわかりやすく、この曲を創った人の記述があった。
ひとつは、2006年の夏も終わり、世間では、
「21世紀になったのに、これからの世の中、いったいどうなるのか?」という…そこには
期待や豊富よりも、不安や不吉な予感がよぎるような、
それぞれの疑問のほうが強かった時期だったかもしれない。
音楽ってさ、楽しいもんだ。ワクワクするもんだ。こんな素晴らしいものはそうそうない。
どうしてそんな初心を忘れてしまうのか? その理由は ・ ・ ・ よくわかっている。
音楽こそ自由であるべきだろ? どんな音楽にも価値は必ずある。大なり小なりあるだろうが、
そんな初心を思い出す。 すべての音楽は心を解放することだ。聞くものやるもの、
プラスのものマイナスのもの 思想や哲学 ノスタルジーな空や恋心、愛、夢、人生、なんでもいいんだ。
本当に複雑になってきている。そこには垣根はない。 エルビス・コステロの新作だろうか?
ニューオリンズを襲ったカトリーヌだったか? そこで家も家財道具も無くした隠れた大物とのビデオを見ていた。
「体験した事のない不幸があったから次ぎは体験したことのない幸せがくる。それが楽しみだ。」
と冷静に語る。白髪の黒人のおっさん(失礼)だぞ! そんな成熟が日本にないのは淋しい限りである。
日本文化の幼児化が問題になっているが、結局はお金につながらないものに興味がないのが日本人である。
だからこそ敗戦の焼け野原から ここまで成長して来たのも間違いない。
しかしその代償を今、払わされる時にきている。形あるものだけをだけを追いかけた代償だ。
形ないもの、つまりは心だ。心を後回しにして ないがしろにして我慢して、得た形ある富み。
「心の時代」「美しい日本」次なる形ないもの = 心の豊かさ = 心の富みを成長させようとしている。
お金持ちになったから次ぎはお金では買えないものが欲しくなったんだ。まあ、簡単に言えばそういうことだ。
借金だらけでもモノはある。やはり敗戦は 国を一人の人間とすると大きなハンディだったな。
何かそんなことを漠然と思った。
日本の音楽も成熟するには そうとう時間がかかるだろう。
独りの人間の人生においても、結婚が敗戦ならば、「心の時代」は老後か? それでは遅い!
なぜなら国は続くが人はすぐ死ぬからだ。まあ、それが現実ですからと言われればそれまでだ。
------- 中略 -------
生きる価値観が手で触れられるものだけの人生はビーチサンダルをナイフで切って食うに等しい。
by Tetsuya Itami 2006.09.23 OFFICIAL WEB SITE より
そして、『過ぎた事』 。製作者 自ら、 この曲を自分で聴いて何かを確かめるような内容が
2008年の年明けに在った。
昨日は呑み過ぎた。 最後はワインだったのでまだ酔ってます。
結局10時間ほど飲み続けたみたいだ。 気付くと朝の6:00だった。
もう20年も前のバンドのメンバーがショットバーを open させたので
皆で集まろうと言う事になった。 みんな変わってなかったよ。
------- 中略 -------
本当に20年ぶりに会ったので みな変わって分からないんじゃないかと思ったが
髭に髪に白いのがあるがほとんど同じ、人間の本質はそうそう変わるもんじゃないのだろう。
相かわらずクールだなと言われた。 俺ってクールだったみたい。
新しい出会いもあり、これでまた行く所が増えたなと喜んでいる。
楽しい酒だった。 20年もののワインは ほのかに苦さを含みながら
口当たりのいい甘さのある絶品ものだ。
2008.1.20 T.I
誰のどんな苦悩の日々も、栄光や誇りも、すべては、
今はもう目の前にはない過ぎ去ったこと。想い出。物語…
されど、現実に時を過ごした事実。自分という人間の心の中では、
生きているうちなら消し去ることはできないはずの、録画再生不能な記憶の数々。
![ti1981pb](https://stat.ameba.jp/user_images/fc/c1/10027220604_s.jpg?caw=800)
とまぁ、こんな感じで、静かにクールに歌われる、この一曲、『過ぎた事』 は
そこいらのオエライさんが会社役員まで勤めあげた定年後に
媚び売る何処其処の出版社におだてられ、『自分史』だとか『自叙伝』だとか、
社員教育向けに刷られた『成功者の伝記』や教祖様の『●●革命』みてぇな雑多読本の中に
「目を閉じると走馬灯のように流れる~ナンタラカンタラ」の、よくありがちな話とは まったくちがう。
…随分とまぁキツイ解釈で攻撃的な云い方かもしれないけど
さいきんはどうやら、このウェブログへ、なんらかのキーワード検索で辿りついた方のうち
大手企業や財団関係者の方々も、それなりに、密かに多いようなので
もしもその方々のうち、この曲を聴く機会があった場合、念のため。
第二次大戦の敗戦直後から朝鮮戦争やベトナム戦争を背景に高度経済成長期を送り過ごし、
80年代、90年代を経て、人類みんなで21世紀を迎え、早、10年ちかくになる。
にも拘らず、その時期に青春を満喫したはずの大人社会の常識は、旧く、この時代までひきずられ
次の新しい世の中に生きるはずの世代へ、何かの借金 やツケを回す どころか
無責任にも 、今よりも大きな破壊を用意しようとしている。
生きている者の数より死んだ者の数のほうが遥かに多いこの自然界で
それを実体験することになる我々のあとの世代の過酷さ は
あの戦争体験なんてもんじゃねぇよ。
…今はまだ、誰も想像つかないし、ピンと来ないヤツも多いかもしれないけどな。
てな具合に、いつものごとく過激に書いていますが
このくらい書かないと世間の目が醒めないと想ってるオオバカモノも馬頭らしく
そういう俺って野郎は、今年の春、誰に呪われてるわけでもないのに、自分の不注意で
ちょっとした怪我をしたとき
この曲を特殊な環境で聴きこんだ、その体験レポートのページがあった。
☞ March 06, 2008