Good-bye. You always became support of the mind. | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥

   
   
   
「亡くなった人を 思い出すときって
なぜ いつも笑顔なんだろう…」

って、
そりゃぁ、生きてたときに あれだけ心の支えになってくれてりゃぁ、
愛と哀しみのすべて、それが死の裏側にあっても
ご生前のご本人の怒りや憤りなんて 誰も知ったこっちゃねぇだろ。
断っておくけど、殺したのは俺じゃないし、癌ていう病気…病名でもない。
いつも横にいることが許されたババアの我が儘に付き合い過ぎただけだ…
って、思ってたけど、最近は、そういうこと も考えなくなってきたよ。
まだ時々、夢にも出てくるし。 (…しょっちゅうだな)
それは、俺自身に、あの仕事に未練が残ってるから…(って云い方もヘンだけど)
とも思うよ、正直な気持ち。
声も姿かたちも、あの時のまま甦る。
その夢に起こされる直前には必ず、 
「実はまだ生きてんじゃねぇのか?」って気がしてる。 
 
んで、別の夢の中では、俺が自分の子供を連れて、
探しに捜しまくって、とうとう居場所を突き止める。
それがどっかの道端のマンションだったりもする。
エレベーターであがって、部屋を訪ねると、
広い和室の真ん中にいて、誰かに何かを話して訊かせてる。
…いつも見てた、あんときの姿のまんまでな。
俺は いきなり胸倉を摑んで云う。
生きてるじゃねぇかよお゛ー!
黙ってるよ、あの眼差しで俺の顔を見て。
                                  jijii006
別の夢ではさ、
事務所の奥の部屋で俺の実の両親と三人で話あってることもある。
んで、何を話す日なのか、これからをどうすべきか、
その内容を知ってる俺は、部屋の脇の手洗いから出てきて、
台所の前にいると、横のガラス戸が開いて、
あの、眼鏡をかけた顔だけ覗かせて俺に云う。
●●●、呼んで」
やや笑顔でな。
 
                          別に何に後悔があるわけでもない。
   「自然界が味方」「神の化身」とかいうような絶対的な権力の笠を被って、
                             勘違いの曲がり角のところで
                    みんなが目的を見失ったことにも、今はもう、
                        「残念だった…」と思う気持ちすらない。
                           そんなモノは持ち合わせてないし、
                      かつて、捨石や土台石とほざかれた人の
                     カネを注ぎこんだ努力や涙を呑んだ日々も、
                  他人の心の痛みや嘆き苦しみを判らないような
                            あの身勝手さは今でもあるだろ。
                  バカも休み休み言えば気血害になるってこった。
         そういう周りに対する迷惑千万については、今でも憎んでるよ。
                               俺の成長してねぇ部分だな。
       許せない以上に、あの人類の財産を台無しにしちまった罪は重い
                            蔑ろにしてる連中は関係ないよ。
      みんな本当のことを知らない、自分が何なのかに気づけないままの
                              その一歩手前あたりにいて、
           それでも自分らしさを追及してると思ってるだけなんだから。
                         それは今後これから どうにでもなる。
                         自然界が許さないだろ、このままじゃ。
                俺たち人間の話なんて、そこで止められたまんまだ。
                             事実、何も変わってねぇじゃん。
                 かえって世の中は悪くなってるし、悪くなる一方だ。
誰においても、過去の清算…時代の清算に伴う皺寄せはあっても幸せはない。
                           どこにある? まやかしだらけだろ。
                    見せかけだけで人間をやってるような格好だ。 (俺も含めてな)
                   時代の流れを無視して生きてるのは誰でもない、
                      ジジイを見殺しにした周りの人間、全員だ。
                                          重罪だね。
                         絶対に安らかには眠れないはずだよ。
                                     今このままではな。
 
 
 
あと10日で、ジジイ が死んでから まるまる5年になる。
嬉しいね、世間はまた、セントバレンタインだ。
『マイ・カルテ』の社長は何やってるかな、今ごろ。
「医師の医療行為の中で何が最も重要なのかと言えば、
問診ほど重要な医療行為はない」
と、世間の医者も患者も判っていながら、
医療は媚を売る薬屋とグルになって人間を解らない。
本来の人間の創られ方を無視して、今まだ、
心身ともに人が自然界の動き、移り変わりと対象に生かされている事実を
トータルしては捉えられない
教育も、経済も、政治も、宗教も、
誰の頭の中に巡る必要以上の知識においても…。
 
 
先生よぉ、教えてくれよ。
俺はこのまま、この世界に うずもれて行っても構わないのか?
 
…馬鹿なヤツ、死んだ者に何を応えられるもんか。
しかも、あの魂はパーフェクトに分解されてるし、
既に5年前にな。
 
あ~あ、見事に取り残されたよ。
皿を嘗めた猫か?
 
・・・・と、何日もロクに眠れない俺は また
ワイルド・ターキーをラッパ呑みして朝を迎える。 
今月、二本目のバーボンだ。
って、まだ4日の朝じゃん。 
                                眠れない理由、ほかに 二つある。
いつまでこんな人間やってるつもりなんだ?
いつまでやってりゃいいんだ?
残るオマケの人生、それが全部ってのも考えもんだな、こりゃ。

 
 
 
 
 
 
    BGM :  True Happiness This Way Lies
 
                   The The  from “
Dusk ” song by Matt Johnson