BCG接種は、湿疹があってもできるの?
こんにちは。橋本です。
アトピーなどで、赤ちゃんの顔や体に湿疹がある場合。
「BCG接種をしたら、湿疹がひどくなってしまうんじゃないか?」
「BCG接種のあとが、ひどいことになるんじゃないか?」
と心配になるかもしれません。
しかし、BCGを打つ部分に、ジュクジュクした湿疹がなければ、通常は接種できます。
ジュクジュクした湿疹がなければOK
BCGが原因でアトピーをひどくしたり、アトピー体質のためにBCGの副反応が強く出てしまうことは、とくに報告されていません。
二の腕にジュクジュクした湿疹がなければ、決められたとおり生後3~6ヶ月までにBCG接種するのがふつう。
逆にいうと、ジュクジュクした湿疹に菌が入ると、ひどくなる恐れがあるので打つことができません。
何もなければ、左腕に打ちますが、左右どちらかの腕でも大丈夫です。
もし、ジュクジュクした湿疹があれば、BCG接種する少し前までに、薬できちんと治療しておく。
お医者さんとよく相談して、生後3~6ヶ月のあいだにBCG接種できるようにするのがベストです。
接種あとにステロイドを塗るのはNG
ただ注意してほしいのは、ステロイド外用薬に関して。
湿疹の治療でステロイド外用薬をもらっていても、BCG接種するところに塗ったり、接種した部分に塗るのはNGです。
接種あとに、かさぶたができる4週間後ぐらいまでは、接種したところにステロイドを塗らないようにします。
なぜかというと、ステロイド外用薬を塗った部分は、菌に対する抵抗力が落ちてしまうからなんですね。
BCGワクチンは、毒性を弱めてあるとはいっても、菌には違いありません。
菌が強く活動している部分には、ステロイドを塗らないのが基本です。
参考記事:
ニキビ、おできにステロイド外用薬は塗らない
接種後10日ほどは様子をみる
ふつう、BCG接種して10日ほど経つと、接種した針のあとが赤いポツポツになります。
ときには小さな「うみ」をもつことがありますが、多少なら大丈夫です。
こういった反応は接種後4週間ほどをさかいに、通常はおさまってきて、針のあとはかさぶたになっていきます。
接種あとは洗っても大丈夫ですが、かさぶたがとれるまでは、かかないようにするのが大事です。
ただし、10日以内の強い反応には注意。
10日以内に接種した部分の「赤いはれ」「うみ」が強く出たり、さらには「わきの下のリンパのはれ」、「発熱」や何度も繰り返す「せき」が出る場合は、副反応が疑われるので受診が必要です。
そういったこともなく、接種後4週間、無事に経てば、とりあえずは安心できるわけですね。