ニキビ、おできにステロイド外用薬は塗らない
こんにちは。橋本です。
ニキビ、おでき、吹き出物には、「ステロイド外用薬を塗らないようにする」のが基本です。
なぜかというと、「できもの」に、ステロイド外用薬を塗ると、ひどくなることがあるから。
ニキビ、おでき、吹き出物といった、「できもの」類は、細菌が原因でおきる症状。
ステロイド外用薬は、皮膚の炎症をおさえて湿疹をよくする一方で、塗った部分の「抵抗力」を落としてしまいます。
つまり、塗った部分は、細菌に対する抵抗力も落ちてしまうので、「できもの」をおこしている細菌を活動しやすくしてしまう。元気にしてしまうんですね。
結果、「できものがひどくなっちゃった」なんてことにもなりかねません。
できものが広がったり、悪化したりすると、湿疹の治療自体も難しくなってしまいます。
「できものがなかなか自然に治らず、治療の邪魔になる」
そういう時は、「ダラシンT」「ゲンタシン」「アクアチム」「アクロマイシン」などの、抗生物質が入った抗菌剤の塗り薬を使います。
「まずは、できものをよくしてから、湿疹をよくする」という考え方ですね。
しかし。
「できものも、湿疹も悪くて、そうも言ってられない」という場合も。
ニキビなどは、治療が長期戦になることもあります。
そういう時は、リンデロン-VGなどの、抗菌剤入りのステロイド外用薬を使ったり、抗菌剤とステロイド外用薬を同時に使ったりします。
ただし、接触皮膚炎(かぶれ)には注意。
抗菌剤の成分は、接触皮膚炎をおこすケースも多いので、かぶれに注意しながら使わなければいけません。
ステロイド外用薬は、ニキビ、おでき、吹き出物などのを悪化させることがあります。
できものに気づいたら、そこには「ステロイド外用薬を塗らない」のが基本。
できものが自然に治ってくれないときは、「どう治療していけばいいか」お医者さんとよく相談してくださいね。
治療方法は先生の考え方、症状によって違いますし、ニキビをおさえるのが長期戦になることもありますので。
「あせも」「水いぼ」などのほかの症状と間違えないためにも、お医者さんによる診察は重要です。